5月21日 ミラノピアノシティ


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4月、5月は日本とイタリアをかなり行ったり来たりで、大切な大切な本番が重なっていますが、今月後半にはこんなコンサートもありますので、今日はミラノ在住の皆様にお知らせを・・・・

ミラノに住むようになって12年目。日本で出会った生徒たちとイタリアベースでともに学んでいるうちに、彼らもめきめきと欧州各国で活躍するようになりました。その活躍ぶりに目を細めているうちに、またまたさまざまな出会いがあり、気がついたらイタリアでも若い才能にかこまれる日々。今はイタリアで出会った小さな音楽家たちの未来が楽しみでなりません。

毎年恒例のミラノピアノシティミラノのあちこちで沢山のピアノコンサートが開かれますが、クロアキと仲間たちも最終日21日の16時からフルヒトピアノサロンにて11名のピアニストが華やかに競演いたします!

既に国際的なキャリアを積んでいる人気ピアニスト保屋野美和さん、矢野雄太くんもかけつけてくれることになりました!

ミラノにお住いの方、日曜の午後、無料コンサートですので是非お立ち寄りください!

Domenica 21 MAGGIO 2017
Ore 16:00

Furcht pianoforti
via De Amicis 23
20123 Milano MI - Italia







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# by kuroakinet | 2017-05-04 06:19 | コンサート

あれから6年。。。。


フランチェスコ・ディロンとの楽しく刺激的な日本ツアーからミラノに戻り、ベルリンからイタリア来訪中の水谷川優子さんとのミラノでのコンサートを終えて、チェロチェロチェロ、、、な日々は小休止中です。優子さんとは来月のコンサートまでさらにリハーサルや試演会を重ね、5月14日東京文化会館の大企画に向かいます!!
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写真)ミラノSPAZIO SIRINにて水谷川優子&黒田亜樹 音楽評論家オレステ•ボッシーニ氏と




先月のフランチェスコとの旅は本当に楽しく日々幸せと充実感でいっぱいでした。
彼は当初全くのプライベートな日本滞在を計画していました。新婚の奥様エレナ・アッバードさんは故クラウディオ・アッバード氏の姪御さんにあたり、バロック専門の音楽学者。彼女が国際音楽学学会にイタリア代表で参加するということで、フランチェスコも急に予定をやりくりして同行することになったのです。「付き添うだけだし休暇だからチェロはもっていかないよ。どこに行ったらエレナが喜ぶかな」と呑気なトーンで相談を受けたのですが、何年振りかで日本を訪れるフランチェスコの演奏を、どうしても日本の皆さんに聞いていただきたいという気持ちがとめられず、各方面にご相談、日程も迫っていたというのにいろいろなお力を借りて今回のツアーが実現しました。
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写真)フランチェスコとエレナ 彼らはコンサート会場のみならず、地下鉄の中、道端、どこでも誰とでも友達になってしまう素敵なカップル!


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写真)芸大時代の恩師世界的ピアニストの湯口美和先生の軽井沢のご邸宅でサロンコンサート。あっという間に満席完売に。

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写真)宗次ホール
フランチェスコほ宗次ホールにはカルテットプロメテオ以来の登場。私はアレッサンドロ・カルボナーレとの共演以来。宗次ではいつの間にやらイタリアの名演奏家を紹介するクロアキというお役目が定着しているようです。突発で追加で演奏した無伴奏のハーヴェイが素晴らしかった。



フランチェスコとのツアーの合間に各地でPTNA課題曲説明会もやりました。もう20年近く説明会を担当していますので私の中ではこれも一つの春の恒例行事。

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写真)講座はこんな雰囲気で弾き語りスタイルです。たまに弾き語り作品を演奏するときもマイクに抵抗がないのは、課題曲講座のおかげかもしれない笑



さらに息子の日本の小学校の卒業式がありました。普段はミラノの公立学校に通っていながら日本に時々帰国して日本の小学校に通うという、特殊なダブルスクールを息子は6年間やり遂げました。6年間いろいろな形でいつもクラスの一員として接してくださった先生方、ご父兄方に感謝するばかりです。日本人の顔をしていながらイタリア人の中で育っている息子ですが、小学校のおかげで日本人としての振る舞いや感性を自然に身に着けることができたように思います。

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写真)6年前の入学式ではこんなに小さかった息子。

6年前の春といえば、震災直後の新宿の高層ビルの地下で、余震の中でオペラシティで小松亮太くんとブエノスアイレスのマリアのリハーサルをしたあの日のことが忘れられないです。来週4月12日は東京文化会館で小松亮太と仲間たちで「逆境のピアソラ、覚悟のピアソラ」公演です。亮太くんの逆境時代、覚悟の瞬間、20年以上見てきましたのでこのタイトルも深いなあと。。。。こんなレアなプログラムは一度キリかもしれませんのでぜひお聴きいただければと思います。


小松自らが、「世界中で僕以外には誰も演奏していないものばかりを集め披露する!」と語るレパートリーでお届けする。

第1部:【不遇のピアソラ】
1959年のニューヨークでの不遇時代のピアソラの作曲&編曲を中心にセレクション。ピアソラ自身の70年代の未発表編曲の「アディオス・ノニーノ」やジョルジュ・ムスタキのために編曲した「コンドルは飛んでゆく」も。

第2部:【覚悟のピアソラ】。
1963年、彼はフルートとパーカッションを交えた8人のアンサンブル「新8重奏団」を、たったの1年間だけ結成した。その貴重なレパートリーを中心に披露する。
公演情報
公演日・会場2017/4/12(水)19:00
東京文化会館小ホール
 詳細はこちら




4月末には大石将紀氏との白寿ホール共演もあります。こちらもとっておきのプログラム。
https://www.hakujuhall.jp/syusai/91.html
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5月6月もいろいろあれやこれや、なのですが夜中になってしまったので続きはまた次回。

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# by kuroakinet | 2017-04-07 21:44

チェロ、チェロ、チェロ。。。。。

ミラノにもどって二週間、明後日からまた日本なので慌ててブログを書いています。今月はミラノでも日本でもチェロチェロチェロ。ひたすらチェロのと共演が続いています。先々週はミラノ・スカラ座管弦楽団のヴェアトリーチェ・ポマリコと、先週はミラノコンセルヴァトーリオで若手のエリカと、来週からは日本でフランチェスコ・ディロンと3公演。そして日本から戻ったらすぐに4月頭は水谷川優子ちゃんとミラノでデュオリサイタル。
優子ちゃんとはそのあとも5月の東京文化会館での3時間リサイタルへ道はつづきます。

水谷川優子2017リサイタル予告映像です 



チェロといえば20~30代、藤原真理さんの伴奏者として全国いろいろなところで弾かせていただきました。CDデビュー直後、このままこのペースで日本で仕事をしていていいのか?と悩んでいるころに、真理さんが「イタリアに素晴らしいピアニストがいるから、あの方のもとで勉強したらいいんじゃない?」と薦めて下さったことで私のイタリア生活始まったのです。(なぜイタリア?と聞かれるたびに真理さんのお話をあちこちでしていますが・・・)

こんなにがっつりチェロとのDUOに没頭する日々は、真理さんとの共演以来、実に十数年ぶり。真理さんには演奏家として生きていく上での大切なことをたくさん教えて頂きましたが、なにせ経験不足知識不足で当時は真理さんのスケールについていくのが精いっぱいでした。

フランチェスコ・ディロン君と合わせをしながら、ここで仲間とイタリア語を話し、ここで生活してきたからこそ、今彼らとこんなにセッションを楽しめるのかなあと思ったり。フランチェスコとの最初の共演は、十数年前のタルカスのCD録音。それこそ私がイタリアに来たばかりの頃でしたが彼は今や名実ともにイタリアを代表するチェリスト。彼がチェリストを務めるカルテットプロメテオとも3年前にピアノクインテットで日本に行きましたが、ちょっとまえにフランチェスコが突然、日本にあそびに行くよ、しかも楽器を持たずに行くんだよ、というので、それはだめだめ、楽器持っていこうよ、弾こうよ、ーーーーと騒いでみたら、コンサートが4本決まりました。しかもすごい曲目で!

大活躍の彼がなぜ急に日本に来ることになったか、、、は、また時間があったら書きますね。

こちらは宗次ホールのコンサートフライヤー。
メインをラフマニノフにしようか、ショスタコ―ヴィチにしようか?と悩んでいるうちに二大ソナタで行こう!という決断をしてしまったフランチェスコと私と宗次ホールのNさん!!
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ぜひぜひ皆様にお聴きいただきたい、暖かくて深くてチャーミングなフランチェスコ・ディロンのチェロ。コンサート予定は以下の通りです。
3月20日 軽井沢 MUSIKSALON千ヶ滝 3000円(お茶、小菓子付き)
     15時開演 ラフマニノフチェロソナタ他  問salonkonzert@yahoo.co.jp
3月23日 宗次ホール スイーツタイムコンサート 13時30分開演 2000円
3月28日 銀座 王子ホール http://www.ojihall.jp/ 19:00 start
「青の地球(ほし)には愛と音楽がある」
古橋郷平(テノール) フランチェスコ・ディロン (チェロ) 黒田亜樹 (ピアノ)
一般 6,500円  学生2,500円

3月31日はイタリア文化会館で彼のチェロ独奏のみのコンサートです!
フランチェスコ・ディロン チェロリサイタル「時空を超えて」
http://www.iictokyo.esteri.it/iic_tokyo/ja/gli_eventi/calendario/2017/03/il-violoncello-senza-confini-dialoghi.html


その他各地で講座にもうかがいます!
みなさまとどこかでお目にかかれますように!
3月21日栃木 PTNA課題曲講座
3月22日今治 PTNA課題曲講座
3月27日大阪難波 PTNA課題曲講座
3月31日東京巣鴨 PTNA課題曲講座
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# by kuroakinet | 2017-03-13 08:02 | コンサート

ストラヴィンスキー月間からイタリアの白い一週間へ

たまにはブログを、と気が付いたらもう3月。昨日まで日本にたった4日だけ滞在していました。二年に一回開催の「ミラノ派遣オーディション」の審査と、20代後半からもう20年もお仕事させていただいている全日本ピアノ指導者協会の50周年コンサートでの演奏のための帰国でした。たった4日でしたが、合間には生徒たちのレッスンをして、夜はお気に入りのお店のカウンターでシーズン最後のカニみそご飯!をいただく時間もとれたので、ご機嫌でミラノに戻りました。

当初は2月末から3月末まで長期帰国を計画していたものの、息子が昨年秋からイタリアで中学生になり、急に勉強が大変になったようで、学校を気楽に休んで一緒に日本に帰ろうよ、なんてことがもうできなくなり、毎回私は単身とんぼ返りです。また二週間後に帰国便に乗るわけですが・・・・このあと3,4,5の3か月は毎月日伊2往復です。さすがにこれだけ頻繁にアリタリア直行便にのっていると、乗務員さんとも仲良くなって毎回よくしていただいて、ますますフットワークが軽くなるばかり。

息子は12月と1月はスカラ座で、シャイー指揮の「蝶々夫人」に出演(初版の1幕のみにでてくる珍しい子役)していましたが、二月はメータ指揮ストラヴィンスキー「ペトルーシュカ&春の祭典」のペトルーシュカの子役でまたスカラ座通い。私も何度か見に行き頭の中はずっとストラヴィンスキという日が続いていましたが、そのノリのまま一昨日は東京芸術劇場で赤松林太郎くんと「春の祭典」を二台ピアノで演奏しました。超多忙の林太郎くんと弾丸帰国の私のデュオなので、リハーサルはたったの二日、雑談の時間を含め合計2時間ぽっきりしか合わせられなかったうえに、時差ボケで入り時間を勘違いしてゲネプロでは一回通す時間しかなくなってしまうという失態をやらかしたのですが、さすがの林太郎君に支えてもらって大舞台で生贄のダンスを楽しく弾かせていただきました。第一回浜松アカデミー受講生として知り合った私たちですが、当時からレッスンの合間の雑談が激しくて顰蹙を買っていたような記憶があります。今回も舞台袖やらロビーやらで春の祭典さながらに騒がしかったような。。。汗汗汗。

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写真)赤松林太郎氏とクロアキ

公演の翌朝のミラノ直行便にのり、その日の夜のスカラ座のストラヴィンスキー最終日を終えた息子のお迎えにマルペンサ空港から駆けつけました。そんなわけでストラヴィンスキー度の高いここ数日でした。

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写真)スカラ座ペトルーシュカ、息子がちらっと。


来週以降の3月の本番もラフマニノフ、ショスタコーヴィチとロシアもの。3月後半の日本での本番についてはまた次のブログでざざっと列挙したいとおもいます!


ところでこの時期SETTIMANA BIANCA(白い一週間)という、主にスキー旅行をするための休暇がイタリアにあるのですが、これについて今までよくわかっていなかったのですが、どうもみんな勝手に自分たちで休暇をとるんですね。中学でも今は〇〇くんがSETTIMANA BIANCAだよ、先週は〇〇ちゃんだった、、、と。勉強が大変大変と集まるたびに大騒ぎしているイタリアンマンマたちなのに、平気で一週間学校を休んでスキーにいくんだからまったくもう・・・・私と息子の「白い一週間」は少し遅れて短めに、来週の本番までの数日を利用してボルツアーノまで夫の指揮するオペラを見に行きます。

というわけで「白い一週間」にちなんでお久しぶりのブログのおまけはミラノ収録の「白ミサ」を。スクリャービン全曲録音プロジェクトも残すところわずかとなっていますが5月東京6月は松山で開催予定です!近日詳細お知らせいたします!



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# by kuroakinet | 2017-03-02 22:44 | コンサート

イタリアはこれから年越しです!

日本のみなさま~2017年おめでとうございます!
こちらイタリアはまだ2016年の夕陽の下です。これから夜中にかけてものすごい爆竹の音が響き渡るはずですが、珍しく家族3人で年越しです。今年も夫婦ともに何度も飛行機で旅をしました。世界のあちこちでいろいろなことがありましたが、こうしてここで新しい年を迎えられることには感謝しかありません。

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2016年を振り返りますと1月、7月、12月と3回もの東京現音計画公演がありました。チェリスト水谷川優子ちゃんとのイタリアツアーや日本での多くの共演の機会もありました。作曲家でありヴォイスパフォーマーでもある足立智美さんプロデュースの門天ホール4公演では、弾き語りやぬいぐるみ、角材やらあれこれ挑戦させていただき、尊敬してやまない藤井先生との2台ピアノ共演も念願かなって果たすことができました。門天ホールの演奏会やスクリャービン全曲録音で続けている、若いピアニストたちとのコラボレーションからも沢山の刺激をうけました!2016年、ささやかながらクロアキの足跡は残せたように思います。ご支援くださった皆様、本当にありがとうございました。
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2017年は赤松林太郎君との二台ピアノ、カルテットプロメテオのチェロのフランチェスコ・ディロン氏とのデュオ、クラリネットのアレッサンドロ・カルボナ―ㇾ氏の久々の来日、水谷川優子ちゃんの壮大なリサイタルのサポート、東京現音計画もまたまた大きな企画が待っています。尊敬してやまない演奏家、大好きな仲間たちと新しい年も一つ一つの本番を大切に積み上げてゆきたいと思っています。どうぞ宜しくお願いいたします。




※先日の東京現音計画について平井洋さんがnoteに評を書いてくださいました。

https://note.mu/yohirai/n/n8910a1823aaf
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# by kuroakinet | 2017-01-01 00:35 | ミラノ日記

8月2&3日 二夜限り!ここだけ!のライブ

暑中お見舞いもうしあげます。
いつも怒涛のような日々を送ってはいるのですが、この夏は怒涛ぶりがさらに際立っています・・・・涙
夏休みの朝、我が家ではリゲティのアバンチュールのリハーサルを控えた夫がドイツ語を叫び、私は三宅榛名さんの捨て子エレジーのこぶしを練習、息子は数日後に控えているアニメの挿入歌のラテン語の練習、、をしていて、東京の小さなマンションの中は世にも不思議な空間となっております。世の中音楽家家族がたくさんいて、数種類の音楽が同時進行することもよくあるでしょうが、今日の我が家はみんなが同時に歌もの、、多言語ぶりも格別。おもしろいとはいえあんまりな状況、、みなさんに見せてあげたい・・・・


で、クロアキは明日明後日作曲家パフォーマーとしてベルリン中心に活躍の足立智美氏にあやつられ?20年ぶりに人前で日本語と英語で歌います。ピアノデュオもあり、アルゼンチンタンゴという共通の音楽語法で通じ合う三枝伸太郎くんと新たな語法でからみあう、とっても実験的で楽しくて不思議な二夜になる予定。

足立さんとプログラム確定前から合言葉は「他の場所で絶対ありえないプログラムをやる」ということでした。ですからもう今後もう同じようなことはしないとおもいます。またきっとやるだろうから、次回、、、と思っておられるかたはぜひ明日明後日いらしてください!

第2回 両国アートフェスティバル2016(芸術監督:足立智美)

日時:2016年8月2日(火)、3日(水)19:00開演(開場30分前)
ピアノ:黒田亜樹、三枝伸太郎
芸術監督・足立智美の新作に加え、世界的に活躍するヴォイス・パフォーマーのウテ・ヴァッサーマン、東ドイツ出身のコントラバス奏者・即興演奏家のマティアス・バウアー、殴り合いともダンスともいえる独自のパフォーマンスを繰り広げるcontact Gonzo、この専業作曲家でもピアノの専門家でもない3者に2台ピアノの新作委嘱を行う、足立プロデュースの真骨頂。その他、マートランド、チリオ、三宅榛名など2台、ソロピアノ、弾き語りと織り交ぜたカラフルなプログラム。

プログラム:
ウテ・ヴァッサーマン Ute Wassermann:(小道具と指のための新作、2016委嘱)
マティアス・バウアー Matthias Bauer:ピ(2016委嘱)
コンタクト・ゴンゾ contact Gonzo:(2016委嘱)
足立智美 Adachi Tomomi::あのぴあの(2016委嘱)
スティーヴ・マートランド Steve Martland:《ダンス・ワークス》より(1993)
ルチアーノ・チリオ/ジローラモ・デ・シモーネ編 Luciano Cilio / Girolamo de Simone:スィッフ
三宅榛名 Miyake Haruna:捨子エレジー(1973)
ルチアーノ・ケッサLuciano Chessa:小道具のための変奏曲(2002/05/07)
クリス・ニューマン Chris Newman:《悲しい秘密》より「ああ、ほんとにごめん」「絶望的な空」「死んだ男」他(1981/82)

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# by kuroakinet | 2016-08-01 09:29

あれこれふりかえり・・・優子亜樹デュオ&東京現音計画etc

こんばんは。二週間前に帰国しましたが、昨日ってなんだったっけ?と前の日のことすら思い出せないような日替わりリハーサル&本番の日々をすごしています。この先も怒涛の本番ラッシュなのでブログにでも書いておかないと大事な本番の記憶も消え去ってしまう。。。と思いここで振り返ってみることにします。

5,6月は日本、イタリア数か所でチェロの水谷川優子ちゃんとデュオ行脚でした。優子ちゃんの飛行機が30時間もおくれて、彼女がミラノのコンサートに到着できないことまでも想定してコンサート前夜にソロの曲を練習したりしましたっけ?そんなドキドキハラハラ珍道中ながらも演奏会はどれも盛り上がり、終演後すべては笑い話におわりました。優子ちゃんとはすでにもう書ききれないほどの思い出がありますが、恩師が共通だったり、選曲の好みのマニア度もびびびっとくるところがあり、これからそのあたりを掘り下げて行ければと思っています。
この後もまた今月末30日にミニコンサートがありますよ!詳細は末尾にかきますね。
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デュオツアーのあとは国際コンクールの審査、そしてイタリアマントバではソロリサイタルがありました。ファンタジーばかりを集めたコンサートを、ということで、バッハ、モーツアルトのファンタジー、サティのファンタジーワルツ、映画ファンタジアよりストラヴィンスキーの火の鳥、そしてゲームファイナルファンタジーのピアノコレクションより数曲という本当にバラエティにとんだプログラムを選びました。これはこれで結構きついプログラムでした・・・
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そして再び日本に戻って、待っていたのは東京現音計画の第7回公演。今回初のクリティックズセレクション。沼野雄司さんのすごい選曲プロデュースでした。
私は今回ソロでイタリアの巨匠カスタルディの歴史的名曲「エリーザ」(エリーゼのためにのパラフレーズ)を弾かせて頂きました。拙くエリーゼの為にを演奏したり、数十秒間沈黙したり、クラスターを連打して狂気に至るまでがすべてものすごく複雑なリズムで書かれています。私が生まれる前にこんな曲が書かれていただなんて、イタリアってすごい!と思いながら譜読みをしました。最後に一発声を上げている写真をカメラマンの松蔭浩之さんが撮ってくださっていました。欠伸しているようにも見えなくもないですが。。。笑
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そしてマイクを揺らす、題名もそのまんまの「振り子の音楽」、みなでとんちんかんなユニゾンを奏でるクリスチャン・ウォルフの「エクササイズ5」。最後にアンドリーセンの「労働組合」をアコーディオンの大田智美さん、オーボエの宮村和宏君をくわえた全員で演奏しました!

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なんといってもリハーサルの時からアンドリーセンの「労働組合」がすごかった。管楽器メンバーは口が壊れそうになり、私は手が水膨れになりそうなのでサポーターをつけることになり、打楽器神田さんは曲の魅力にとりつかれたのか暗譜してくるし、リハーサルの合間にみんなずっと口ずさんでいるし。。。そしてメンバーがみんなその道の名手ということもあり、リハーサルごとに集中力、スピード、音圧が増し、どんどんチンドンパンクな演奏になっていきました。

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沼野雄二さん、素晴らしい選曲を有難うございました。そしてご来場くださった皆様もありがとうございました。

そういえばは2000年にアンドリーセン氏の前で演奏していたのでした。高まった気持ちのまま過去のブログを検索したらでてきましたよ、、当時の日記。。。16年も前のお話しです・・・・


2000/05/22(月)
「東京オペラシティブギウギ」
オペラシティタケミツメモリアルにて最後のリハーサル。
合唱、語り、ピアノ、エレピにもPAが入るので
サウンドチェックに少々手間どった。
やはり一番合わせ辛いのが、
私の出番であるブギウギの箇所だった。
リハでは何も問題なかったのに、ホールで距離とってやってみると
怖い怖い!
だってあんなに残響の長いタケミツメモリアルで、
一番後ろで16分音符のリフ弾きながら
ステージ上のセリフと合わせるんだよ。
私の弾くリフはステージには遅れて届くし、
それに合わせた16分音符の語りが私に届くのに、また時差が生まれる。二重の時差でまさにやまびこの世界。
もう聴いて合わせるのは不可能だ、、、と思ったので、
ステージの音を拾うモニタースピーカーはオフにして
自分の耳に飛び込んでくる遠いオケの音をかすかなたよりに
液晶画面の指揮を見ながら、勘でガンガン行っちゃう作戦にした。
どうやら語りとも、オケとも合っていたようだ。
そしたら、、アンドリーセンがほっぺにキッスをしてくれた(^^)。
2000/05/23(火)のブログ
「コンポ-ジアム2000/アンドリーセン ラージアンサンブル作品展」
「アンドリーセン ラージアンサンブル作品展」の本番が終った。
1曲目の「デ・スティル」では、自分のパートが始まる数分前まで
最後方の座席で鑑賞。
ステージ上の皆はリハよりずっと盛りあがって演奏しているのに、
後方の席で聞くと結構まろやか。
もっとファンキーなサウンドがするかと思っていたのだが
響きの豊かさの為かブラスバンドみたいに聞こえた。
でも13分間皆の演奏を聴きながら待って、その後
突然客席の隅でまったく一人で演奏するというのは
実は責任重大でなかなか緊張した。
ほんと、オケの中のソロって緊張するんだよ。
チェレスタとかね、、たまにそういう仕事もやるんだけど、
ずっと待ってて一瞬ここ一発ってやつは怖い。
出そびれる訳ないのに、出そびれたらどうしよう、、とか思っちゃうんだよね。
で、、緊張しながらブギウギでノッて、ノッでるんだか緊張してんだか
妙なテンションで終った(^^;;;。
曲が終わって、後ろでお辞儀したんだけど、誰も振りかえってくれない。
おーい、あたしゃここで弾いてたんだぞぉ、ねぇ、気づいて!(^^;;;(^^;;;(^^;;;
打ち合わせでは指揮の沼尻さんが私をステージに呼んでくださるという
話だったんだけど、
全然忘れられているので自分から上がってステージ中央でお辞儀した。
へへへ。
終った終ったぁ、、、で休憩後は客席で聴こうと楽屋で片付けをしていると、
アンドリーセンご夫妻が楽屋訪問。
どうやら彼はこのブギウギのパートが自分でもいたくお気に入りの部分らしく、
上手く行ったことをやたら喜んでいた。
「君のCDを買うから、あとでサインして欲しい。そして君の住所を教えてくれよ。」
わたしはプレゼント用のCDを持参するのをすっかり忘れていた。
しょーがないから財布をにぎって休憩中のロビーの販売コーナーへ。
アンドリーセンのCDと並んで私の2枚のCDが売られていた。
「どーも、黒田です。すみません、私のCD下さい(^^;;(^^;;(^^;;」
「あ、、どーも、お世話になってます。ありがとうございます。」
と販売員さん。
休憩後は客席で2曲目の「時間」を聴いた。
40分間永遠に静かな時間が流れる曲で、当然睡魔がやってくると覚悟していた。
でもその時間が美しくて響きに包まれているうちに曲が終った。
短く感じた。
終演後、ロビーでアンドリーセン氏を見つけた。
2枚のCDをプレゼントです、と差し出した。
「あ、こっちはさっき買ったから持っているよ。」
「あらま、じゃ、お友達にでも差し上げてくださいね。」
「それはありがとう!ねえ、アキ、ここにサインしてよ、日本語で」
“ルイへ。AKI KURODA”と書いた。
・・・ってわけで、本日オペラシティのロビーで
クロアキのCDが少なくとも3枚は売れたわけだ。
出資者は私とアンドリーセン(^^;;;。






さてさて、クロアキはこの後も怒涛です。5,6月に引き続きチェロの水谷川優子ちゃんとのミニコンサートは下記のとおりです

日程: 2016年7月30日(土) 18:30 ~ 18:55
会場: 紀尾井町サロンホール
水谷川 優子(チェロ)黒田亜樹(ピアノ)
~ミニコンサート デュオの秘密~
ビフォーアフター大公開!前半の15分間、デュオになれた二人が、
初合わせする1曲をどのように組み立てるか見ていただきながら、後半15分は
演奏をお楽しみいただけます。


そして7月31日より怒涛のすごいすごいプログラムの「両国アートフェスティバル」が始まります!

*  *  *  *
【オープニング・イベント】ジョージ・マチューナス:《ピアノ小品第13番(ナム・ジュン・パイクのために)》+トーマス・シュミット《サニタス 151番》同時演奏
日時:7月31日(日)13:00開演(開場30分前)
ピアノ:足立智美
ピアノの鍵盤を釘付けにする、異なった2作品の同一のパフォーマンス。

*  *  *  *
【プログラムA】迷宮で踊ろう〜ヨーゼフ・マティアス・ハウアー
日時:7月31日(日)17:00開演(開場30分前)
ピアノ:黒田亜樹、須藤千晴、保屋野美和、小林侑奈、足立智美
シェーンベルクより早く12音技法を発明したオーストリアの作曲家、ヨーゼフ・マティアス・ハウアー。1938年ナチスに退廃芸術の烙印を押され活動の機会を奪われて以降、膨大な数を書き続けたZwölftonspiel(12音の戯れ)を中心に構成する。アルゴリズミック・コンポジションの先駆、神秘主義者、知られざる作曲家の世界。

プログラム:ヨーゼフ・マティアス・ハウアー Josef Matthias Hauer
・無調音楽第1部 作品22 (1922)
・12音の戯れ〜ピアノ4手のための(1955)
・家庭の音楽〜ピアノ4手のための(1958)
・迷宮の踊り〜ピアノ4手のための(1953)


*  *  *  *
【プログラムB】両国の2台のピアノ
日時:2016年8月2日(火)、3日(水)19:00開演(開場30分前)
ピアノ:黒田亜樹、三枝伸太郎
芸術監督・足立智美の新作に加え、世界的に活躍するヴォイス・パフォーマーのウテ・ヴァッサーマン、東ドイツ出身のコントラバス奏者・即興演奏家のマティアス・バウアー、殴り合いともダンスともいえる独自のパフォーマンスを繰り広げるcontact Gonzo、この専業作曲家でもピアノの専門家でもない3者に2台ピアノの新作委嘱を行う、足立プロデュースの真骨頂。その他、マートランド、チリオ、三宅榛名など2台、ソロピアノ、弾き語りと織り交ぜたカラフルなプログラム。

プログラム:
ウテ・ヴァッサーマン Ute Wassermann:(小道具と指のための新作、2016委嘱)
マティアス・バウアー Matthias Bauer:ピ(2016委嘱)
コンタクト・ゴンゾ contact Gonzo:(2016委嘱)
足立智美 Adachi Tomomi::あのぴあの(2016委嘱)
スティーヴ・マートランド Steve Martland:《ダンス・ワークス》より(1993)
ルチアーノ・チリオ/ジローラモ・デ・シモーネ編 Luciano Cilio / Girolamo de Simone:スィッフ
三宅榛名 Miyake Haruna:捨子エレジー(1973)
ルチアーノ・ケッサLuciano Chessa:小道具のための変奏曲(2002/05/07)
クリス・ニューマン Chris Newman:《悲しい秘密》より「ああ、ほんとにごめん」「絶望的な空」「死んだ男」他(1981/82)



*  *  *  *
【プログラムC関連トーク】藤井一興、四分音ピアノを語る
日時:2016年8月6日(土)開演14:00(開場30分前)
出演:藤井一興、黒田亜樹
1988年、師であるアンリエット・ピュイグ=ロジェとともに《四分音システムによる24の前奏曲》を録音した藤井一興を迎えて、じっくり語っていただきます。

*  *  *  *
【プログラムC】四分音ピアノの世界
日時:2016年8月7日(日)開演14:00〜、18:00〜 2回公演(開場30分前)
ピアノ:藤井一興、黒田亜樹、須藤千晴、保屋野美和、小林侑奈
ヴィシネグラツキー《四分音システムによる24の前奏曲》を中心に、名手の演奏で贈る四分音ピアノの宴。

プログラム:
イワン・ヴィシネグラツキー Ivan Wyschnegradsky:
・四分音システムによる24の前奏曲 (13音からなる全音階的半音階に基づく)〜2台の四分音ピアノのための
・旋回運動のためのエチュード〜8手の四分音ピアノのための
チャールズ・アイヴス Charles Ives:3つの四分音作品

*  *  *  *


※曲目、演奏者は変更になる場合があります。

チケット(税込):全自由席
オープニング:1000円(同日のプログラムAのチケットをお持ちの方は500円)
プログラムA,B,C各回:前売一般3,000円、門天会員・学生2,500円(当日券は500円増し)
8/6トーク:1000円(7日プログラムCのチケットをお持ちの方は無料)
全公演通し券7,500円(B及びCプロは観覧日時指定)

ご予約・お問い合わせ:
両国門天ホール
メール:ticket@monten.jp
電話&FAX:03-6666-9491
             
  
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# by kuroakinet | 2016-07-21 01:58 | コンサート

丸の内ラ・フォル・ジュルネとミラノピアノシティ

ご無沙汰しています。こちらはミラノ郊外でのWEBラジオの録音や南イタリアでのマスターコースなど、相変わらず移動の多い日々が続いていますが、毎日日本のニュースを緊張しながら聴いています。どうか一日も早く余震が収まりますように。


5月は東京とミラノ双方の大音楽祭で、若手ピアニストたコンサートをプロデュースしていますのでお知らせいたします。
4日はラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン丸の内エリアコンサート。スクリャービン全曲録音プロジェクトのメンバーが30分、二台ノピアノで華やかなステージを繰り広げる予定です。メンバー一同より心をこめて収益をピティナ熊本県内災害義援金へ寄付をさせていただきます。


丸の内エリアコンサート 5月4日(祝・水曜日)15:00~
出演
須藤千晴、大貫夏奈、酒井麻里、山本恵利花、小林侑奈、
スクリャービン全曲プロジェクト参加ピアニストが大集合!
~ロシアの風・日本の風~
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第一番 第1楽章
(2台4手:ソロ須藤千晴 第2ピアノ小林侑奈)
A.ローゼンブラット:日本の歌によるファンタジー
(2台8手:1st 大貫夏奈、2nd 小林侑奈、3rd 酒井麻里、4th 山本恵利花)





21日はミラノで恒例のピアノ音楽祭「ミラノピアノシティ」で、ミラノ在住のジュニアピアニストたちによるコンサート。ミラノに住んでもう12年目ですが、こんなに素敵なミラノのちびっこ演奏家たちが育ちました。そして今年のピアノシティはドイツからのスペシャルゲスト MIWA HOYANO!!

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4日は私はミラノに、21日は日本にいるため本当にプロデュースだけで演奏には参加できないのですが、こうやって企画を任せ自信を持っておすすめできる若手ピアニストがたくさん育ち巣立っていることを、とても誇らしく幸せに思います。世界各地のニュース、様々な争い、自然への恐れなど、心穏やかに暮らすことも難しい日々ですが、若者の輝き、子供たちの煌めきからたくさんの勇気をもらっている気がします。5月4日丸ノ内、21日ミラノカビアンカ、よろしくお願いいたします。
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# by kuroakinet | 2016-05-02 08:50 | コンサート

3月予定など

Buongiorno!
1月は日本で公演でしたが、2月はミラノにほぼいました。BAMRADIOとのCD制作と指揮伴奏に生徒レッスンに加えて、最近は10歳の息子まで本番本番(スカラ座合唱団)、と言いだして、送迎が義務なものですから、カレンダーがすごいことになっています。明後日からはアドリア海沿いの街でピアノコンクールの審査委員長という初のお役目もありますが、その後また日本です。またまた直前、しかも完売情報ではありますが帰国情報です。


■公演情報
3月12日
小松亮太 タンゴの歌featuring バルタール & グラナドス(完売!)
会場:東京オペラシティコンサートホール
[出演]
歌:アメリータ・バルタール 語り/歌:レオナルド・グラナドス
バンドネオン:小松亮太 タンゴ・オルケスタ・エスペシアル
第1部:エル・タンゴ
第2部:バルタール、ピアソラを歌う

黒田亜樹は第一部のみの出演
東京オペラシティ公演に向けて小松亮太、鬼怒無月、黒田亜樹の3インタビュー
思いかえすだけでも今でも動悸がするエピソード、是非読んでいただきたいです。
https://www.operacity.jp/concert/interview/160312/

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2013年6月29日「ブエノスアイレスのマリア」公演より
© 大窪道治


~PTNA課題曲講座2016年~
3月と言えば毎年恒例の講座ツアー。今回短い滞在しかできないのですが、以下の日程で各地をまわります。詳しくはhttp://www.piano.or.jp/をご覧ください。
3月13日 甲府ナイトウハーモニーBOX
3月14日 金沢開進堂楽器3Fイベントスペース
3月15日 ヤマハミュージックリテイリング大阪なんば店2Fサロン
3月16日 愛媛県西条市総合文化会館

4月はイタリア。5月はまた2週間ほど日本。6月はイタリア日本イタリア・・・・となりそうです。また情報かきます!
ところで昨日BBCRadio3 で私のCDから「牧神の午後への前奏曲」がかかっていたそうです。ロンドンからお知らせがありました!私も旅ばかりですが作品や演奏が一人旅してくれるのも嬉しいものです。有難うございました!!
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# by kuroakinet | 2016-03-01 07:49 | コンサート

2015年下半期これまでとこれから・・・

改めまして明けましておめでとうございます。
日本は今年はお正月休みが短いんですってね。イタリアは1月6日がエピファニアというキリスト教の祭日で、この日まではクリスマスツリーが飾られたままなので、お正月というより1月のはじめはまだ長いクリスマスが続いているという感じです。一応ミラノの我が家ではお雑煮や煮物をつくって御節気分を味わい、年越しそばも食べましたが、新年二日目の今日は早速パプリカのトマト煮など食卓はすっかりイタリアンに戻っています。

さてさて、2015年を振り返る第二弾。

数年前にMILANOのLIMENMUSICというインターネットチャンネルのプロデューサーと知り合って、放送用にいろいろな音源を収録したりブルグミュラーのDVDを発売したりしてきましたが、彼らは昨年ローマ郊外にスタジオごと引っ越してしまいました。訪ねるのには泊りがけなのでなかなか気楽に収録に出かけることもできなくなり。。。と思ったら、今度はミラノのBAMRADIOというインターネットラジオのディレクターとの出会いがあり、イタリアの作曲家のアルバムを作る話が舞い込みました。イタリアに住むようになって10年、いろんな話が舞い込んでは消え、大抵の話は信じない癖がついてきましたが(汗)今回は収録日が一転二転、収録場所も二転三転と予想通りではありましたが、ともかく録音は無事に終わりました。年内にCDリリースと言っていたのに案の定遅れて年明け早々、と連絡が来ましたがどうなることやら。でも先方のサイトには私の写真も載っているし騙されているわけではなさそうです。(こんな話は日本語でしか書けません。翻訳サイトなどで先方に読まれないといいけれど・・・)

録音したのはENRICO VALLONE氏の作品集。どうやらペスカーラでの私のリサイタルを聴いておられて、CDのピアニストはAKIで、と指名なさったそうで。調性のある、ロマンティックで、スクリャービンのようなモリコーネのような上品な作品。録音場所が一転二転している間にご無沙汰しているLIMENSTUDIOを紹介したら、そこでとりましょうということになり、新しくなったLIMENに泊りがけで行って収録しました。写真はVALLONE氏と収録に使った伝説のピアノFABBRINI・STEINWAYのNo.1。CDは本当にもうすぐ出るのでしょうか?はてさて。
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CDと言えば、昨年は「火の鳥~20世紀音楽ピアノ編曲集」がレコード芸術誌の特選盤に選ばれました!!イギリスのBBCミュージックマガジンでも5つ星!嬉しいニュースがつづきました。
ODRADEKレーベルはアーチスト主体の非営利のレーベルなのですが、11月にはレーベル主催のフェスティバルでスペインサラマンガでリサイタルをしてきました。世界遺産でもあるサラマンカがあまりにも素晴らしい街で感動しました。歴史的大学都市だけあって聴衆にも若者が沢山いて盛り上がりました。
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現地の新聞サイトより写真拝借。本番前日の夜も本番当日も、マヨール広場のメゾンで立ち食い。これがものすごく美味しくて安くて・・・・また絶対いつかコンサートがなくても戻りたい街です。

その前後ではミラノ国立音楽院で40歳以上の国際アマチュアコンクールの審査をしたり、ポリーニの指導者でもありミラノの代表的なピアニストCalro Vidussoを記念した若手ピアニストの国際コンクールで、ミラノ在住と日本からきた生徒たち、どちらも入賞して喜んだり、息子がスカラ座のヴォツエックに子役で出るのに送迎にあたふたしたり、なんて日々もありました。

12月に入ってまた日本にひとっ飛び。鳥取と大阪でヴァイオリンの瀬川祥子さん、チェロの水谷川優子さんとトリオのコンサートがありました。詳しいレポートは優子さんのブログをご覧ください。パリ在住の祥子さん、ベルリンとフィンランドと日本を旅烏の優子さん、そして私という国境なきなんとやら。。。のトリオの旅は、おしゃべりと食べ物と音楽のやりとりで最高に楽しい数日間でした。
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優子さんのイタリアでのチェロの先生と私の恩師MEZZENA先生がかつてトリオで活躍されていたこともあり、お互いのルーツをたどると色々な線が絡み合っているのですが、演奏中にさらにそのことを強く感じました。2016年は優子さんといろいろな演奏会が展開する予定です。

楽しい旅から大急ぎでミラノに戻って、2日間だけ家族と過ごしてすぐにローマへ。今度は太田真紀さんと日本歌曲・・・といっても一捻り二捻りあるプログラムを演奏してきました。ミラノでもローマでもところかまわず関西弁で繰り広げるMAKI&AKIの世界。また日本でもできるといいなと思います。
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ローマコンサートの翌朝は、6時の列車でミラノを通り過ぎてMANTOVAへ行き、Giuseppe Acerbi Music Competitionの審査でした。審査委員長はショパンコンクール入賞時から日本でもファンが多いアルベルト・ノゼ。先日モンテカルロ・ピアノマスターズ(国際コンクール決勝進出経験のある、40歳以下のピアニストのみ出場権がある)で優勝したばかりであちこちの新聞雑誌で記事を見ましたが、彼だってまだまだ若手なのに後進の指導でも大人気のようで、審査発表のあともコンテスタントに囲まれて、とても温かくアドバイスしていました。今年はこれでコンクール4つ審査したのかな。若手の演奏から世界の動きが感じられることも楽しみですが、何よりも素晴らしいピアニストと審査の合間の音楽談義と、各地の郷土料理。スケジュール上の無理をしてでも引き受けてよかったと思えます。
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以上2015年のクロアキ総まとめはこんな感じ。

久しぶりのイタリアでのお正月は、指揮クラスも生徒のレッスンもないので、次の本番の曲をさらう合間に、最近急に音楽が面白くなってきたららしい息子に楽譜の書き方を教えてあげたりしています。あと10日ほどでまた帰国です。

東京現音計画#06ベストセレクション1 in 愛知
1月23日(土) 15:00開演 愛知県芸術劇場小ホール
関東圏以外では初の公演です!
これもやります↓↓↓



ブログを書くのが久しぶりすぎて、長くなりました(^^)。改めまして本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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# by kuroakinet | 2016-01-03 09:07 | ミラノ日記