ミラノでアウトリーチ

息子の幼稚園で先生と親の集会があったときのこと。イタリアも大変な不況で、毎年公立幼稚園の予算が下がっているそうです。以前なら、みんなで遠足や美術館に行った、出張のマジックショーなんかを頼んだりしたのに、今年は人員削減で事務員の数も足りないから遠足すらできない。「なにもイベントがなくて子供たちがかわいそう!RYUのマンマ、ピアノひいてくれない?」

二階のサロンにアップライトピアノが寄付されたまま、鍵がかかって眠っているというのです、幼稚園は二階建てで、息子のクラスは1階なので、二階にあがったことはなかったのですが、ピアノをチェック。典型的なこちらのアップライトピアノで、調律はホンキートンクにでしたが、それよりもペダルがまったくかかりません。ペダルの軸が外れちゃっているみたい。息子の担任の先生のリクエストはショパン。ペダルがかからないのはちとこまる。でも幼稚園は調律のお金なんか出すわけないし、わたしが自分で直すこともできそうにない。
数年前のCDの録音以来、我が家のピアノもお願いしている調律のクラウディオに電話。昨年調律を頼んだとき、彼の携帯は私のピアノの音が着信音、だった、、(笑)。これこれしかじかで、、、と説明すると(私のイタリア語がかなりめちゃくちゃなのは周知の事実ですが)クラウディオは事情をすぐに分かってくれて「よろこんで、子供のためならボランティアで行ってあげるよ」。
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調律なんて何年もしていなかったであろうピアノはほこりだらけ。でもクラウディオが汗だくになってなんとか小さなコンサートならできるくらいにしてくれました。

「12月中旬にはコンサートで日本に帰る予定だから、12月の最初だったらできるわ。クリスマスコンサートにはまだ早いけど。。。」
というわけで、昨日一昨日と二日連続で幼稚園に行ってきました。

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モーツァルトのきらきら星やトルコマーチ、ショパン子犬のワルツに先生のリクエストのノクターン、
ジングルベルやらイタリアのクリスマスソングやら、おまけはELPのナットロッカーで子供たちも先生もダンスダンス。最後に子供たちが「BRAVA、BRAVAぶらあばぶらあああああば」と
大きな声で歌ってくれました。あの歌はなんだろう?私初耳。イタリアではぶあーぼなときはあれをみんな歌う習慣なんでしょうか、クラシックのコンサートでそんなのを観客が歌うことはまずないけど。

日本でも今はみな地域活性化事業、とか、アウトリーチとかいろいろやっているけれど、ミラノのスカラブリーニ広場でのアウトリーチでは、私自身が体験していないイタリアの幼稚園の様子を見ることができて、これはこれで本当に特別な体験でした。二日連続で司会をしてくれた担任の先生と、強い絆ができたような気がして、ミラノの子育てもいいものだな、としみじみしながら、まもなく帰国です!
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by kuroakinet | 2009-12-06 00:28
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