2015年下半期これまでとこれから・・・

改めまして明けましておめでとうございます。
日本は今年はお正月休みが短いんですってね。イタリアは1月6日がエピファニアというキリスト教の祭日で、この日まではクリスマスツリーが飾られたままなので、お正月というより1月のはじめはまだ長いクリスマスが続いているという感じです。一応ミラノの我が家ではお雑煮や煮物をつくって御節気分を味わい、年越しそばも食べましたが、新年二日目の今日は早速パプリカのトマト煮など食卓はすっかりイタリアンに戻っています。

さてさて、2015年を振り返る第二弾。

数年前にMILANOのLIMENMUSICというインターネットチャンネルのプロデューサーと知り合って、放送用にいろいろな音源を収録したりブルグミュラーのDVDを発売したりしてきましたが、彼らは昨年ローマ郊外にスタジオごと引っ越してしまいました。訪ねるのには泊りがけなのでなかなか気楽に収録に出かけることもできなくなり。。。と思ったら、今度はミラノのBAMRADIOというインターネットラジオのディレクターとの出会いがあり、イタリアの作曲家のアルバムを作る話が舞い込みました。イタリアに住むようになって10年、いろんな話が舞い込んでは消え、大抵の話は信じない癖がついてきましたが(汗)今回は収録日が一転二転、収録場所も二転三転と予想通りではありましたが、ともかく録音は無事に終わりました。年内にCDリリースと言っていたのに案の定遅れて年明け早々、と連絡が来ましたがどうなることやら。でも先方のサイトには私の写真も載っているし騙されているわけではなさそうです。(こんな話は日本語でしか書けません。翻訳サイトなどで先方に読まれないといいけれど・・・)

録音したのはENRICO VALLONE氏の作品集。どうやらペスカーラでの私のリサイタルを聴いておられて、CDのピアニストはAKIで、と指名なさったそうで。調性のある、ロマンティックで、スクリャービンのようなモリコーネのような上品な作品。録音場所が一転二転している間にご無沙汰しているLIMENSTUDIOを紹介したら、そこでとりましょうということになり、新しくなったLIMENに泊りがけで行って収録しました。写真はVALLONE氏と収録に使った伝説のピアノFABBRINI・STEINWAYのNo.1。CDは本当にもうすぐ出るのでしょうか?はてさて。
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CDと言えば、昨年は「火の鳥~20世紀音楽ピアノ編曲集」がレコード芸術誌の特選盤に選ばれました!!イギリスのBBCミュージックマガジンでも5つ星!嬉しいニュースがつづきました。
ODRADEKレーベルはアーチスト主体の非営利のレーベルなのですが、11月にはレーベル主催のフェスティバルでスペインサラマンガでリサイタルをしてきました。世界遺産でもあるサラマンカがあまりにも素晴らしい街で感動しました。歴史的大学都市だけあって聴衆にも若者が沢山いて盛り上がりました。
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現地の新聞サイトより写真拝借。本番前日の夜も本番当日も、マヨール広場のメゾンで立ち食い。これがものすごく美味しくて安くて・・・・また絶対いつかコンサートがなくても戻りたい街です。

その前後ではミラノ国立音楽院で40歳以上の国際アマチュアコンクールの審査をしたり、ポリーニの指導者でもありミラノの代表的なピアニストCalro Vidussoを記念した若手ピアニストの国際コンクールで、ミラノ在住と日本からきた生徒たち、どちらも入賞して喜んだり、息子がスカラ座のヴォツエックに子役で出るのに送迎にあたふたしたり、なんて日々もありました。

12月に入ってまた日本にひとっ飛び。鳥取と大阪でヴァイオリンの瀬川祥子さん、チェロの水谷川優子さんとトリオのコンサートがありました。詳しいレポートは優子さんのブログをご覧ください。パリ在住の祥子さん、ベルリンとフィンランドと日本を旅烏の優子さん、そして私という国境なきなんとやら。。。のトリオの旅は、おしゃべりと食べ物と音楽のやりとりで最高に楽しい数日間でした。
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優子さんのイタリアでのチェロの先生と私の恩師MEZZENA先生がかつてトリオで活躍されていたこともあり、お互いのルーツをたどると色々な線が絡み合っているのですが、演奏中にさらにそのことを強く感じました。2016年は優子さんといろいろな演奏会が展開する予定です。

楽しい旅から大急ぎでミラノに戻って、2日間だけ家族と過ごしてすぐにローマへ。今度は太田真紀さんと日本歌曲・・・といっても一捻り二捻りあるプログラムを演奏してきました。ミラノでもローマでもところかまわず関西弁で繰り広げるMAKI&AKIの世界。また日本でもできるといいなと思います。
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ローマコンサートの翌朝は、6時の列車でミラノを通り過ぎてMANTOVAへ行き、Giuseppe Acerbi Music Competitionの審査でした。審査委員長はショパンコンクール入賞時から日本でもファンが多いアルベルト・ノゼ。先日モンテカルロ・ピアノマスターズ(国際コンクール決勝進出経験のある、40歳以下のピアニストのみ出場権がある)で優勝したばかりであちこちの新聞雑誌で記事を見ましたが、彼だってまだまだ若手なのに後進の指導でも大人気のようで、審査発表のあともコンテスタントに囲まれて、とても温かくアドバイスしていました。今年はこれでコンクール4つ審査したのかな。若手の演奏から世界の動きが感じられることも楽しみですが、何よりも素晴らしいピアニストと審査の合間の音楽談義と、各地の郷土料理。スケジュール上の無理をしてでも引き受けてよかったと思えます。
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以上2015年のクロアキ総まとめはこんな感じ。

久しぶりのイタリアでのお正月は、指揮クラスも生徒のレッスンもないので、次の本番の曲をさらう合間に、最近急に音楽が面白くなってきたららしい息子に楽譜の書き方を教えてあげたりしています。あと10日ほどでまた帰国です。

東京現音計画#06ベストセレクション1 in 愛知
1月23日(土) 15:00開演 愛知県芸術劇場小ホール
関東圏以外では初の公演です!
これもやります↓↓↓



ブログを書くのが久しぶりすぎて、長くなりました(^^)。改めまして本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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by kuroakinet | 2016-01-03 09:07 | ミラノ日記
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