JALとアリタリア

私はJALのヘビーユーザー。ミラノ成田の往復が年に平均7回くらい。国内の飛行機移動も多いので、気がついたらどんどんステイタスが上がってしまって、グローバルクラブ会員とやらになっていました。これになると、ラウンジ使用のほか、ビジネスカウンターでの搭乗手続きが可能で、エコノミーに座っていても乗務員さんが「○○さま、いつもご利用有難うございます。」と挨拶に来ます。ビジネスマンならともかく、Gパンにリュックの普通の格好の私が、客席乗務員に丁寧にご挨拶されると、ちょっと場違い。

ミラノ成田間は、直行便がJALとアリタリアのみ。そしてこの二社が共同運航便を出しているので、JALで購入してもアリタリア機でアリタリアのサービスになることもあります。もちろんその逆も。このところ毎回子供連れの旅だったので、JALの方が子供のサービスなどは丁寧にやってくれるのではないかと思ってJALのフライトを選んで乗っていましたが、一昨日は日程の関係で久しぶりにアリタリア機でした。


例のごとくでぎりぎりに乗り込むと、大柄なパイロットが女性乗務員たちとニコニコと談笑。時々乗客にも笑いかけたりしますが、何か個人的な話を乗務員どうしで楽しそうにしています。ああ、この感じがやっぱりJALとは全然違うわ・・・と。日本の乗務員は乗客案内のときに個人的談笑なんかしません。ニコニコと微笑みかけるのは同僚に対してではなく乗客に対してです。これがいいのか悪いのか、わからないけれど、こういうところがやっぱりイタリア人と日本人の大きな違い。いい意味でも悪い意味でもイタリア人は自己を犠牲にしない人たちなんだなと、飛行機の中でさえも思います。

12時間のフライト中2回の機内食に1回の軽食。このサービスのときも、JALのあの物凄く丁寧なお上品な微笑みのスチュワーデスさんに比べて、アリタリアの方はかなり無愛想。トイレの前で長時間のフライトに飽きてくっちゃべってるおばさんたちに、アリタリアのスッチーさんは「ほらほらどいて、どいて、こんなところに居たら他の人の邪魔ですよ、どいてどいて!」という感じで、かなり怖い口調で注意します。日本のスッチーさんなら「申し訳ございません。他のお客様のご迷惑になりますので、お席にお戻りください。」と物腰も柔らかくおっしゃるでしょうね。こんなだから日本の旅行好きのかたがたの中では、アリタリアは評判悪いのではないかしら。私もなれないころは、あまりの無愛想さに「何だ!アリタリアのこの年増の意地悪スッチーは!!」と憤慨したものです。

でも妊娠中数回フライトした私の経験では、JALは妊婦にアップグレードなんかしてくれなかったのですが、アリタリアはチェックインカウンターで妊婦です、と告げると、「アウグーリアウグーリ!オメデトウゴザイマース!」と数人で見送ってくれて、何と座席もアップグレード。二回もビジネスクラスで往復しました。無愛想でも肝心の時にはやさしいんです。

まあこれは一例ですが、イタリア人と日本人のやさしさって根本が違うんだなと。自己を犠牲にした愛想笑いをしなくてもいいイタリア人乗務員と、うるさい乗客に腹の底ではムカついたりしながらも、終始にっこりと対応しなければならない日本の乗務員。これは飛行機だけではなく、飲食店でも洋服やでも、会社でも言える事かも。

JALヘビーユーザーの私は、このステイタスを活用する意味でも、これからもJALに乗ることが多いだろけれど、久しぶりに乗ったアリタリア機は、なんだか気を使わなくてよくて気楽なフライトでした。
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by kuroakinet | 2006-06-10 13:46 | ミラノ日記
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