VARALLO SESIA うるるん物語

ミラノから高速バスで二時間、VARALLO SESIAというそれはそれは美しい街に行ってきました。去年のちょうど今頃の日記にも書いたのですが、Concorso Internazionale VALSESIA MUSICA juniores 2007というコンクールがあったのです。そのジュニア部門に生徒たち3人が参加、そしてヴァイオリン部門の伴奏もしてきました。このコンクール、一般部門はかの有名なヴィオッティコンクールなのですが、99年以降何があったのかわかりませんがヴィオッティと名乗らなくなり、VALSESIA MUSICA という名前になったようです。過去の入賞者をサイトで見てみますと、及川浩治さん、児玉麻里さん、東誠三さんなど現在の人気ピアニストが名を連ねています。バイオリン部門にはSAYAKA SHOJIの名前も!
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日本人4名をぞろぞろ引き連れて出かけましたし、若者たちは誰もまったくイタリア語が喋れなかったので、「なに?あの集団、、、感じ悪ううう」ってな印象になるのでは?と心配でしたから、私は必死で回りに話しかけまくっていました。そんな心がけの成果か、生徒たちが「うるるんみたいやーー」って別れ際に涙するほと、書ききれない素敵な出会いがありました。本当に書ききれないので、また時間があるときにいつかゆっくりお話しますね。

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ピアノの生徒は2人が2位を、1人が1位をもらい、私が伴奏したバイオリンの彼女も1位でした。イタリアのジュニアのコンクールは相対評価ではなくて絶対評価なので、95点以上が1位、90点以上が2位、85点以上は3位、それ以下は賞がつかないというしくみ。だから1位がゼロの場合もあれば1位が3人ということもあるわけです。他人と競わない分、ある意味自分に対してとても真摯に結果を受け止めることができるのではないかな、、、、1位の意味、2位の意味、絶対評価と相対評価で本当に違いますよね。人数が多い少ないに関係ないし、日本にもこういう評価基準が時には取り入れられてもいいんじゃないかなと思ったりしました。

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イタリアって、本当に何をやるにも時間がかかるし、経済もぜんぜん良くならないし、暮らしにくいところだらけなのですが、何しろ食べ物は美味しいし、話しかければみなおせっかいなほど親切に答えてくれるし、雨の日の満員バスでぎゅうぎゅうに押しつぶされそうになりながらも大声で挨拶しておばあさんのことはいたわるし、高校生の生徒は「すごく生きてるって感じがするーーー」といって帰りました。確かに。なんでも大騒ぎになるので、こちらもいつも声高に意見を言わないと生きていけない。

うるるんな出会いもあり、日本から来た若者たちは、数日間のイタリア合宿ですごくたくましく、生命力にあふれて帰りました。最後の晩、いつも私たち夫婦がお世話になっているSIRINで「若い日本のピアニストによるコンサート」をやったのですが、コンサート終了後会場は「クロアキのお好み焼き&ラーメンサロン」と化しました!私は、もう好きに弾いてねーと励ましてひたすら開演前にお好み20枚ほど焼いて、開演後もお湯を沸かして麺の用意をして汗かいていたので、その相乗効果もあって?(笑)若いピアニストたちも感動的な演奏をしてくれました。
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若いピアニストたちと共にラーメンを振舞っている写真です。ラーメンもお好み焼きもイタリア人に好評なのでびっくり。まあ中華スパゲティと和風ピッツアともいえるものだから、食べやすいのかな?

みんなが帰って私は自分のさらうべき山盛りの楽譜と、ヤキモチ焼きの息子と庭の雑草と格闘しております。まもなくアレッサンドロ・カルボナーレと日本です!国立音大、大阪音大、洗足音大を回った後、東京と神戸のリサイタルです!前の日記にも書きましたが、残念ながら今年は諸事情で七夕ライブはできないけど、アレッサンドロとザッパやります!
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by kuroakinet | 2007-06-16 10:59 | ミラノ日記
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