ピアソラ幻のオラトリオ・若き民衆

ブソッティとミラノのMDIアンサンブルが帰って程なくミラノに戻るはずが、息子と交互に39度の熱をうつしあって飛行機キャンセル、更に息子が中耳炎になってしまい、なかなか飛行機に乗れず、日本にずっと潜伏しています。

「息子が中耳炎なのぉ、、、」って言っていたら、今度は自分が副鼻腔炎になってしまい、これがかなり厄介で、もっと酷くなったら鼻の骨を削る手術が必要だとか、鼻の骨が割れてしまうとか、
いろいろ脅されて、様子を見ていましたが、昨日あたりからやっと普通にしゃべれるようになって、ほっとしています。なにしろ飛行機に乗ってばかりの生活なので、耳鼻科系は特に気をつけなきゃね。

そんななか、数日前から「ピアソラ幻のオラトリオ・若き民衆 日本初演」のリハーサルが始まりました。
バンドネオンの小松亮太君を筆頭に、ヴァイオリンの近藤久美子ちゃん、会田桃子ちゃん、ギターの鬼怒さん、ベースの山崎君、松永さん、パーカッションの佐竹君、バンドネオンの北村聡くん、など、同窓会といってもいいくらい懐かしいみんな大集合という感じの現場です。
幻の大作「オラトリオ」は、やってみるまですべて謎、でしたが、フルメンバー合唱付で通奏してみた実感では、かなり強い残像を残す大作です。いわゆる歴史的意義のあるとされる20世紀音楽作品に比べて、実験性や書法に長けているわけではないのに、それらを上回るほどのピアソラ作品の持っている圧倒的なエネルギーは、やっぱりピアソラ自身の人間力や表現者としてのエネルギーなのかな。
このピアソラのオラトリオに向き合っていると、人間としてなにごとも正面から立ち向かっていかなければ、、、と本能が高揚してきます。

全国のピアソラファンのみなさん、幻のオラトリオ、唯一の日本公演、一緒に体験しましょう。
前売りとりそびれたみなさん、残念ながらチケット完売なんですって。
でもNHKの収録が入るそうですのでそちらを是非是非チェックしてください。

公演の詳細はこちら
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チラシ裏面より、この素晴らしい企画を実現させた小松亮太君によるメッセージを転載しておきますね。

このオラトリオが後世に残るグレイトな作品なのか、それともリベルタンゴで有名な南米の作曲家が、半分楽しみ、半分実験のつもりで書いた「彼個人の意欲作」なのか、正直言ってまだ全然わからない。
図々しい話だ。お客様をお呼びしておいて、しかしわけもわからずやってみるのだ。なんてことだ!
1970年代にヨーロッパで初演されていながら様々な「大人の事情」によってほとんど再演されなかったこの因縁深い作品の真意を理解するには絶対に時間がかかる。「とにかくやる、やってみる」という状態に追い込まれながら、立ち向かっていくしかない。
いま言えるのはそれだけだ。とにかくピアソラがせっかく書いた大作だ。一生懸命この初演をやる。来ていただくお客様には、そこのところに賭けていただきたい!

小松亮太

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by kuroakinet | 2008-02-27 09:46 | コンサート
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