ミラノの幼稚園

夏の帰国中は、またまたすっかり皆さんにお世話になり、ありがとうございました。
夫のロストバゲージやら、息子の40度の発熱やら、毎度、旅にトラブルはつきものですが、なんとか予定通りの便でミラノに戻ることができました!

さてさて、3日前より息子の幼稚園が始まりました。日本でも一時預かりでいくつかの保育園を体験しましたが、イタリアの幼稚園はまたいろいろと雰囲気も決まりごとも違っていて、面白いです。私たちはうちから徒歩7分くらいのところにある、ごくごく一般の公立の幼稚園に決めましたが、これがなかなかよい幼稚園にあたったなぁという感じ。縦割りクラスで3歳から6歳の子供たちが同じ教室で遊んでいます。ひとつのクラスに二人担任の先生がいます。

写真はポレンタ粉(とうもろこしの粉)の砂場で遊んでいるところ。これもイタリアならではですね。なかなかいいアイデアだと感心。床にこぼれても簡単に掃けるし、掃いたついでにごみもとれるし、口に入れてもわるいものではないし。しかも安いものですし。毎月の月初めに、それぞれ1キロのポレンタ粉をもってくること、といわれました。ポレンタ粉以外に、月初めに持っていくものは紙コップ数十個のパック、ペーパータオル、ウエットティッシュ。幼稚園のお月謝は、収入によっての審査なのでまだいくらか知らないのですが、公立ですからお安いもの。でも幼稚園の備品はみんなの寄付でまかなっているようです。他に、先生が子供たちの写真を撮りためてくださって、それを任意で時々30ユーロで購入し、それが寄付金代わりになるというしくみ。ここは日本に比べて本当に各家庭経済レベルの格差が激しいし、こういうのはなかなかよいしくみだと感心。

うちの息子の幼稚園は縦割りクラスなので、既に去年から続いているクラスに、卒園者の数だけ入園者が毎週2,3人ずつ入っていきます。入園式のようなものも特にないので、先生が「新しいお友達よ」と軽く紹介しただけで初日が始まりました。

入園準備は驚くほど丁寧で、初日は親の付き添いのもと、午前のみ1時間半体験。二日目は私は建物内の教室から少し離れたところに座って、遠巻きに観察しながらやはり1時間半。3日目の今日は、「お母さんは外で1時間時間をつぶしていてください」ということで、親なしで1時間半。明日はそれが2時間半になり、一週間目の来週の火曜から、給食の時間までやってみましょうということでした。これで最短。ママの後追いが激しい子、すぐ泣いてしまう子などは1ヶ月かかる場合もあるそうです。うちの子なんて、あちこち転々としているせいか、まだまだイタリア語も不自由なくせに、全く泣かずに順応しているので、もうさっさと今日からでも終わりの時間まででも大丈夫そうなのに、丁寧に丁寧に時間を延ばしていくところは、イタリアならでは。

出産のときにも、こちらの病院の初診で1時間近くご親切な医師に体調について質問攻めにされて、対応が丁寧というかしつこいというか、日本との差をつくづく感じたのですが、イタリアって、空き巣が入っても警察は全く見回りにさえ来てくれないようないい加減なところなのに、時間かけたり大事にするところが違うわねぇ。

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今日はたったの1時間半でしたが、はじめて息子を公共の施設に堂々と預けることができて、堂々と自分のフリーな時間ができて、思わず空を見上げてああー自由な時間だ!!!と深呼吸してしまいました。夫婦で曜日や時間帯の決まっていない仕事なので、この地ではなかなかどうしても定期的なベビーシッターなどをお願いすることもできず、どこへ行くにもつれて歩いて、の3年間でしたから。ママ友達先輩ににこのなんともいえない開放感を語ったらみんな「そうでしょーー!!」と強く相槌を打ってくれるので、やはり世界中のママたちにとって、幼稚園の始まりは大きな転機なんでしょう。

来月はサルデーニャの現代音楽祭でリサイタルとマスターコースがあるのですが、給食が始まったらもう朝から夕方まで思い切りさらえるし、ブソッティの新曲初演もあるので、幼稚園の帰りにそのままブソッティ邸に直行しようっと!!いやー大げさだけど、人生再出発に近い感覚です。
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by kuroakinet | 2008-09-18 23:28 | ミラノ日記
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