ラヴェルピアノ協奏曲など

先日の指揮科卒業試験のラヴェルピアノ協奏曲ですが、3人の指揮者のために3回続けて演奏してきました!一回弾き終わったあと、オーケストラのインスペクターに「休憩するでしょ?」と聴かれたのですが、「3歳の息子がそこで待っているので、出来れば続けて弾いてしまいたいのですが」と言ってみましたところ「はいはい、オーケストラのメンバー諸君、彼女はそこにちいさい坊やが待っているので、休憩しないで弾きたいそうですので、よろしく」と大声で言われてしまい、客席真ん中でうわさの息子がみんなに手をふり、みんな爆笑のなか3回連続演奏となりました。TUTTIのたびにちらっと横目でみると手をふるわが息子でありましたが、さすがに3回目は退屈したようで、インスペクターさんに連れ出されていました(汗)。

指揮者の正面にはカメラが設置されており、棒を振る様子は客席の教授たちのためにモニターに映し出され、それをみて教授たちが採点をするというなんだかものものしい雰囲気でした。試験は3日間あり、初日はシンフォニー、二日目はコンチェルト、3日目は初見だそうでシンフォニーとコンチェルトは2曲あって、それを直前にくじ引きでどちらか指定されるそうです。
不況のイタリアでフルオーケストラをつかっての授業やここまでの試験体制が整っている指揮は少なく、全国的にもここの音楽院の指揮科高等過程は有名だとのこと。たしかに、指揮科の学生の試験のために、リハーサルもいれると、学校側はまる4日間プロのオーケストラを雇うわけですから、そうそうどこでもできるわけではありませんよね。

ところで、その若い指揮者たちのなかに、ローマ歌劇場管弦楽団バスクラリネット奏者サウロ・ベルティ氏がいました!私がミラノでお手伝いしている指揮クラスでも、プロの演奏家や著名な批評家たちがさらに音楽的な力を豊かにするために指揮の勉強をしているのですが、サウロもオーケストラのお仕事が忙しい中、指揮のレッスンをうけ、試験に臨んでいました。彼は昨年の東京でのクラリネットフェスティバルにも来日していましたから、ご存知の方も多いでしょう。今年も夏には日本にいくよ、と言っていました。彼はものすごく身長が高いので、指揮台に上がるとわたしの視界に入らないくらい、棒が上のほうにありました(笑)。
・・・というわけで。思いがけずとても貴重な競演をさせていただきました。3回連続でラヴェルのコンチェルトを人前で弾くことも、おそらく今後ないでしょうから、いろんな意味で貴重な機会でした。ちょっと季節はずれではありましたが、海辺のリストランテで食べるムール貝はやっぱりおいしかったです!

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さて数日後には日本で本番なので、明日出国です。ミラノでお留守番の家族のために大なべに山ほどシチューを作りました。

ではまた日本から書きますね!
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by kuroakinet | 2009-02-08 09:19 | ミラノ日記
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