カテゴリ:ミラノ日記( 59 )

イタリアはこれから年越しです!

日本のみなさま~2017年おめでとうございます!
こちらイタリアはまだ2016年の夕陽の下です。これから夜中にかけてものすごい爆竹の音が響き渡るはずですが、珍しく家族3人で年越しです。今年も夫婦ともに何度も飛行機で旅をしました。世界のあちこちでいろいろなことがありましたが、こうしてここで新しい年を迎えられることには感謝しかありません。

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2016年を振り返りますと1月、7月、12月と3回もの東京現音計画公演がありました。チェリスト水谷川優子ちゃんとのイタリアツアーや日本での多くの共演の機会もありました。作曲家でありヴォイスパフォーマーでもある足立智美さんプロデュースの門天ホール4公演では、弾き語りやぬいぐるみ、角材やらあれこれ挑戦させていただき、尊敬してやまない藤井先生との2台ピアノ共演も念願かなって果たすことができました。門天ホールの演奏会やスクリャービン全曲録音で続けている、若いピアニストたちとのコラボレーションからも沢山の刺激をうけました!2016年、ささやかながらクロアキの足跡は残せたように思います。ご支援くださった皆様、本当にありがとうございました。
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2017年は赤松林太郎君との二台ピアノ、カルテットプロメテオのチェロのフランチェスコ・ディロン氏とのデュオ、クラリネットのアレッサンドロ・カルボナ―ㇾ氏の久々の来日、水谷川優子ちゃんの壮大なリサイタルのサポート、東京現音計画もまたまた大きな企画が待っています。尊敬してやまない演奏家、大好きな仲間たちと新しい年も一つ一つの本番を大切に積み上げてゆきたいと思っています。どうぞ宜しくお願いいたします。




※先日の東京現音計画について平井洋さんがnoteに評を書いてくださいました。

https://note.mu/yohirai/n/n8910a1823aaf
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by kuroakinet | 2017-01-01 00:35 | ミラノ日記

2015年下半期これまでとこれから・・・

改めまして明けましておめでとうございます。
日本は今年はお正月休みが短いんですってね。イタリアは1月6日がエピファニアというキリスト教の祭日で、この日まではクリスマスツリーが飾られたままなので、お正月というより1月のはじめはまだ長いクリスマスが続いているという感じです。一応ミラノの我が家ではお雑煮や煮物をつくって御節気分を味わい、年越しそばも食べましたが、新年二日目の今日は早速パプリカのトマト煮など食卓はすっかりイタリアンに戻っています。

さてさて、2015年を振り返る第二弾。

数年前にMILANOのLIMENMUSICというインターネットチャンネルのプロデューサーと知り合って、放送用にいろいろな音源を収録したりブルグミュラーのDVDを発売したりしてきましたが、彼らは昨年ローマ郊外にスタジオごと引っ越してしまいました。訪ねるのには泊りがけなのでなかなか気楽に収録に出かけることもできなくなり。。。と思ったら、今度はミラノのBAMRADIOというインターネットラジオのディレクターとの出会いがあり、イタリアの作曲家のアルバムを作る話が舞い込みました。イタリアに住むようになって10年、いろんな話が舞い込んでは消え、大抵の話は信じない癖がついてきましたが(汗)今回は収録日が一転二転、収録場所も二転三転と予想通りではありましたが、ともかく録音は無事に終わりました。年内にCDリリースと言っていたのに案の定遅れて年明け早々、と連絡が来ましたがどうなることやら。でも先方のサイトには私の写真も載っているし騙されているわけではなさそうです。(こんな話は日本語でしか書けません。翻訳サイトなどで先方に読まれないといいけれど・・・)

録音したのはENRICO VALLONE氏の作品集。どうやらペスカーラでの私のリサイタルを聴いておられて、CDのピアニストはAKIで、と指名なさったそうで。調性のある、ロマンティックで、スクリャービンのようなモリコーネのような上品な作品。録音場所が一転二転している間にご無沙汰しているLIMENSTUDIOを紹介したら、そこでとりましょうということになり、新しくなったLIMENに泊りがけで行って収録しました。写真はVALLONE氏と収録に使った伝説のピアノFABBRINI・STEINWAYのNo.1。CDは本当にもうすぐ出るのでしょうか?はてさて。
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CDと言えば、昨年は「火の鳥~20世紀音楽ピアノ編曲集」がレコード芸術誌の特選盤に選ばれました!!イギリスのBBCミュージックマガジンでも5つ星!嬉しいニュースがつづきました。
ODRADEKレーベルはアーチスト主体の非営利のレーベルなのですが、11月にはレーベル主催のフェスティバルでスペインサラマンガでリサイタルをしてきました。世界遺産でもあるサラマンカがあまりにも素晴らしい街で感動しました。歴史的大学都市だけあって聴衆にも若者が沢山いて盛り上がりました。
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現地の新聞サイトより写真拝借。本番前日の夜も本番当日も、マヨール広場のメゾンで立ち食い。これがものすごく美味しくて安くて・・・・また絶対いつかコンサートがなくても戻りたい街です。

その前後ではミラノ国立音楽院で40歳以上の国際アマチュアコンクールの審査をしたり、ポリーニの指導者でもありミラノの代表的なピアニストCalro Vidussoを記念した若手ピアニストの国際コンクールで、ミラノ在住と日本からきた生徒たち、どちらも入賞して喜んだり、息子がスカラ座のヴォツエックに子役で出るのに送迎にあたふたしたり、なんて日々もありました。

12月に入ってまた日本にひとっ飛び。鳥取と大阪でヴァイオリンの瀬川祥子さん、チェロの水谷川優子さんとトリオのコンサートがありました。詳しいレポートは優子さんのブログをご覧ください。パリ在住の祥子さん、ベルリンとフィンランドと日本を旅烏の優子さん、そして私という国境なきなんとやら。。。のトリオの旅は、おしゃべりと食べ物と音楽のやりとりで最高に楽しい数日間でした。
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優子さんのイタリアでのチェロの先生と私の恩師MEZZENA先生がかつてトリオで活躍されていたこともあり、お互いのルーツをたどると色々な線が絡み合っているのですが、演奏中にさらにそのことを強く感じました。2016年は優子さんといろいろな演奏会が展開する予定です。

楽しい旅から大急ぎでミラノに戻って、2日間だけ家族と過ごしてすぐにローマへ。今度は太田真紀さんと日本歌曲・・・といっても一捻り二捻りあるプログラムを演奏してきました。ミラノでもローマでもところかまわず関西弁で繰り広げるMAKI&AKIの世界。また日本でもできるといいなと思います。
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ローマコンサートの翌朝は、6時の列車でミラノを通り過ぎてMANTOVAへ行き、Giuseppe Acerbi Music Competitionの審査でした。審査委員長はショパンコンクール入賞時から日本でもファンが多いアルベルト・ノゼ。先日モンテカルロ・ピアノマスターズ(国際コンクール決勝進出経験のある、40歳以下のピアニストのみ出場権がある)で優勝したばかりであちこちの新聞雑誌で記事を見ましたが、彼だってまだまだ若手なのに後進の指導でも大人気のようで、審査発表のあともコンテスタントに囲まれて、とても温かくアドバイスしていました。今年はこれでコンクール4つ審査したのかな。若手の演奏から世界の動きが感じられることも楽しみですが、何よりも素晴らしいピアニストと審査の合間の音楽談義と、各地の郷土料理。スケジュール上の無理をしてでも引き受けてよかったと思えます。
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以上2015年のクロアキ総まとめはこんな感じ。

久しぶりのイタリアでのお正月は、指揮クラスも生徒のレッスンもないので、次の本番の曲をさらう合間に、最近急に音楽が面白くなってきたららしい息子に楽譜の書き方を教えてあげたりしています。あと10日ほどでまた帰国です。

東京現音計画#06ベストセレクション1 in 愛知
1月23日(土) 15:00開演 愛知県芸術劇場小ホール
関東圏以外では初の公演です!
これもやります↓↓↓



ブログを書くのが久しぶりすぎて、長くなりました(^^)。改めまして本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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by kuroakinet | 2016-01-03 09:07 | ミラノ日記

謹賀新年2016

Auguri di buon 2016!! Happy New Year !明けましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願いいたします!

日本はもう2016年になったようですが、ミラノは8時間遅れ、間もなくカウントダウンです。久しぶりのイタリアでの年越し、年越しそばを食べて一息ついたところで、年末恒例の爆竹の音を聞きながら1年を振り返って久々にブログでも、、、と思ってここを開いてびっくり。1年以上も更新していなかったとは!!TWITTERやFACEBOOKをちょこちょこ更新していてそれなりに発信しているつもりでしたが・・・

というわけで、自分のためにもこの1年の出来事を振り返っておこうと思います。

2015年、新年からまったくブログをなかなか書けなかったのは、2014年の年末に大事な友人が二人続けて天国にいってしまったからでした。あれから1年、友人の家族たちは新しい命とともに逞しく生きていて、今は人間の強さと輝きに感動しながら新年を迎えています。

2015年振り返ってみると・・・初舞台は1月8日Whee Jineさんと古橋郷平さんの紀尾井ホールでのジョイントコンサート。ヴァイオリンは芸大の同級生で当時は親戚か?と思うほど仲の良かった渡辺剛君。久々の共演でしたが再会1秒で当時のノリに戻れました。当時の友達はみんな大活躍ですが、想い出も友情も宝物です。

1月11日は活動も二年目になった東京現音計画メンバーとして洗足学園シルバーマウンテン公演、14日には杉並公会堂でメンバーの大石 将紀君のセレクション企画でサクソフォンとピアノ、打楽器のトリオと若手作曲家池田拓実さんの新作初演などがありました。ジェルバゾーニの内部奏法では中腰での演奏で腰痛になったり、ブリス・ポゼの作品にお正月もひたすら時間を費やすばかりだったりしましたっけ・・・そうそう洗足の公演で演奏した一柳 慧 / プラティヤハラ・イベントについて、息子が学校の作文に「一番気に入ったのはお母さんがサンドイッチをつくったプラティヤハラ・イベントでした」と書いていました。そう、即興イベントでサンドイッチを作ったんですね。人生初の舞台上での演奏と家事の両立に成功したという・・・
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2月末にはミラノ国際ジュニアコンクールの派遣オーディション。3月頭はPTNA課題曲講座とソアレス先生来日30周年のコンサートのはしご、浜離宮ホールからヤマハホールに走りました。私はソアレス先生がまさに来日なさった1年目あたりからの最初の生徒でしたので現生徒さんよりはソアレス先生との方が世代が近いという恐ろしい事実に気が付きつつも、門下生の中に混じって若者気分。
3月はこのほかにペスカーラでソロリサイタル、ローマでも本番があり、息子はスカラ座の合唱団でカルメンに出演したりで、めまぐるしく過ぎ去りました。
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5月はミラノでリサイタル、MILANOPIANOCITYイベント、6月はアマルフィーで国際ナポリターノコンクールの審査、マントバでのリサイタル、ミラノジュニアコンクールへの派遣など、イタリア内での動きが激しかったかな。
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8月はミューザ川崎で久しぶりのファイナルファンタジーピアノコレクションと浜渦正志ワールド。曽我大介さん指揮東京ニューシティ管弦楽団。
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そしてさらに前回よりさらにハードだった東京現音計画~稲森安太己セレクション~呻いたり歌ったり紐だらけになったり、ヘミオラフーガが渦巻いたり。
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8月後半は秋吉台音楽祭にも杉山とともに講師として参加させていただきました。ここまでで上半期。
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ミラノに住みミラノの公立小学校に通う息子もいる中で、休日や夏休みを利用して帰国しながらでしたが、随分いろいろありました。さらにそんな帰国の合間、2015年はスクリャービン没後100年ということで、若手ピアニストたちとともに滅多に演奏されない小品を若手とジョイント形式で録音録画でPTNAピアノ曲辞典を完成させるという計画を立ち上げ、2015年は合計7回公開録画演奏会を開催することができました。
こちらはそんなスクリャービンの珍しいチェロ(もしくはホルン)とピアノのためのロマンス。


つらつらと過去のFACEBOOKなどを読み返しながら2015年を振り返っていると、イタリアも日付がかわり、外の花火や爆竹も静まりました。謹賀新年2016年、BUON ANNO2016!今年もよろしくお願いいたします。久しぶりのブログを読んでくださってありがとう!明日もミラノは静かな元旦ですので下半期を振り返りながら、今後の予定などもつらつら書いてみます。
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by kuroakinet | 2016-01-01 09:19 | ミラノ日記

AUGURI! メリークリスマス!

メリークリスマス!AUGURI!
リサイタルツアーや録音、レッスン、伴奏の仕事も終えて、ミラノで静かなクリスマスイブを過ごしています。
クリスマス直前はトラムも繁華街も前に進めないほどの混み具合、スーパーのレジなんかもうイライラを通り越して眠くなるほど時間がかかる数日だったのに、イブになるとどこも静まり返っています。私も昨日までは仕事の合間をぬってささやかな贈り物を探してお店をかけめぐり、このミラノでお世話になっている方々のお宅あちこち回ったりしていましたが、今日は家族三人。夜景を見にナビリオ運河までお散歩にでかけましたが、ほとんどのレストランが閉まっていて本当に静か。日本のイブのレストランの混雑ぶりが懐かしいなあ・・・。

今年も1年お世話になりました。カルボナーレ来日、ミラノジュニア国際コンクールの派遣事業、ブエノスアイレスのマリア、東京現音計画加入、CD録音、リサイタルツアー、と子育てと日本とイタリアの後輩若手のサポート、とマイペースながら大きなトラブルなくなんとか頑張りました。これも周りで支えて下さる皆様のお蔭ですありがとうございました。


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先月から今月頭にかけてのリサイタルツアーは新譜発売ツアー、という予定だったのですが、さすがイタリア、コンサートまでにCDが出来上がりませんでした^^;;
年明けには詳細お伝えできるとよいのですが・・・・・
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実は明日のフライトで大晦日まで日本です。27日は大阪いずみホールでクラウディオ•ソアレス来日30周年記念コンサートのナビゲータ―。28から31日は静岡すみや楽器さんで恒例の生徒たちとの合宿。元旦早朝にお餅を抱えてミラノに戻る予定で、東京の自宅にゆっくり立ち寄ることも、家族に会うこともできない弾丸帰国です。ですからせめてこのブログでご挨拶を。

どうぞ皆様よいお年を!来年もよろしくお願い申し上げます。

p.s.
1月18日紀尾井ホールにてlソロのほかOji Hirotaさん(尺八、太鼓、ヴォーカル)、Canacoさん(ヴォーカル)と共演します。詳細はこちら
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by kuroakinet | 2013-12-25 09:54 | ミラノ日記

ヤマハPianit Loungeよりクロアキのミラノ通信!

「ピアノの本」で連載しておりました「黒田亜樹のミラノ通信」がリニューアル。ヤマハの「Pianit Lounge(ピアニストラウンジ)」にて加筆修正の上、再連載としてスタートしました。

Vol.1ではイタリアの伝統に「温故知新」の精神を見出しながら、その魅力をご紹介。
今後も定期的に更新され、どんどんマニアックな話に掘り下がっていく予定です、お楽しみに!

http://jp.yamaha.com/sp/products/musical-instruments/keyboards/pianist-lounge/column/milano-report/

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この写真は、連載中にlargoという音楽言葉が日常で使われている場の紹介のためにとったもの。うちの息子が通っていた幼稚園の前のラルゴスカラブリ―二(スカラブリーニ広場)のジェラートやにて。
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by kuroakinet | 2013-07-23 23:53 | ミラノ日記

2012年後半まとめ~

皆様お元気ですか?選挙の様子をミラノから緊張して見守っていました。多国籍多宗教の中で暮らしている私に出来ることは、私個人レベルの小さなささやかな外交。

ミラノでは、待ちゆく人は大きな紙袋を持ってプレゼントの買出しに大忙し。街はきらめくイルミネーション、すごく寒くてすっかり雪景色なのですが、先週、列車で11時間半の旅をしてイタリアの最南端まで出掛けてきたので、ターラントの日差しと美しい冬の海の写真を。

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85歳の恩師がはるか南に引っ越してしまい、なかなか伺う機会が作れなかったのですが、日本から20歳の青年がプチ留学できたので、是非一度私が感動したレッスンに連れて行ってあげたいと思い、一緒に出掛けたのです。恩師宅の真裏がこの絶景!今年の夏は大好きな奄美大島にいけなかったので、ターラントの青い青い海はサプライズでした。

恩師にお目にかかるのは2年ぶりで、お変わりないかと心配だったのですが、音楽への深い情熱と、ミケランジェリ譲りの香りたつ音色は変わらず、レッスンは4時間ぶっ通し。私もレッスンを受けましたがまだまだ教わることが沢山沢山ありました・・・熟成した深いワインのようなピアノ。チッコリーニと恩師は同じ年。イタリア人は長寿現役演奏家多いですね。先日もローマのバルベリス女史が90歳過ぎて展覧会の絵をお弾きになったそうですし。自分はあと20年後30年後、40年後まで弾き続けられるだろうかと考えながらの長旅でした。

鉄道好きのあなたに、夜行列車TRENO NOTTEの写真。
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今年は連載原稿に追われ、近況報告はTWITTERとFACEBOOKで終わらせてしまい、このブログがすっかりないがしろ。好きなことが好きなだけ書けるのがブログなのにね。

「ピアノの本」の連載はもうすぐ2年になります。当初1年間のオファーだったのですが、イタリアの伝統的ピアノメソッドなどマニアックなお話が意外に好評で、延長のリクエストをいただき、書き続けてきました。イタリアからロシアにわたったピアノのメソッドや、埋もれた作品たち、国立音楽院のシステムなど、数年後も資料として残るようなものを、と思い懸命に調査をしました。「ピアノの本、読んでいますよ」と声をかけていただいたり、面白かったとメールを頂いたり、私が動かなくても文章が一人で歩いていくという連載の力を改めて感じたりもしました。ご愛読長らく有難うございました。連載もそろそろ終盤ですので、これからはまたこのブログの更新頻度をあげたいものです。


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10月は数年ぶりにサルデーニャ島に呼んでいただき、現代音楽祭の一環でリサイタルをしてきました。前半スクリャービンばかり、後半は日本とイタリアの現代作品、高橋悠治と杉山洋一とブソッティ、タリエッティを弾いてきたのですが、会場は城塞のような建物の一部で、照明をつけるとなんだか秘密集会のような雰囲気でした。子守の事情で、朝8時の飛行機で出掛けて、翌朝6時の飛行機でミラノ戻りという強行スケジュールだったのでこのときは海は道路からチラッと見るだけ、しかも曇り。だったので海が見たいよーという気持ちが10月から続いていたので先週のターラントがなおさら感動的だったのかもしれません。


連載以外に今年が地味に忙しかったのは、スクリャービンをあれこれ録音し続けているから、というのもあるのですが、Quartetto Borcianiのバイオリニストとして20年間活躍してきたエレナに誘われて、ピアノカルテットを始めたからでもあります。弦カルテットでずっとやってきただけあって、ものすごくリハーサルを重ねるんですよね。しかもイタリア人だけあって議論が絶えない。イタリア人っていい加減だと思っている人が多いと思うのですが生真面目でしつこい、というのが私の北イタリアの人々の印象。地味に真面目にひたすらレパートリー作り。そんなことが続いてスケジュール帳がリハーサルだらけになって地味に忙しかった2012年です。

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2013年は引続きLIMENMUSICでのスクリャービンの録画と、それとは別の録音計画も進んでいます。カルテットのコンサートも増えそうです。5月にはカルボナーレとの日本でのツアーが決定しています。

年越しは単身弾丸で日本です。年末から某録音に恒例の某キャンプ、そしてお正月は某ライブ。


ああ、クリスマス前になんとかブログ更新できましたた。すっきり!
皆様、一足早いけれどBUON NATALE!

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by kuroakinet | 2012-12-18 10:00 | ミラノ日記

入学式とか・・・・

震災後のコンサートキャンセルのメッセージのまま、なかなか更新できずにいました。

地震直後の日本に、意を決して息子を連れて飛びましたが、余震や停電、食料混乱、交通麻痺、ヨーロッパ線の航空便の予測できない変更、原発の不安など、心細くなる材料は山ほどありました。ヨーロッパの仲間たちからは、本当に日本にいくのか?大丈夫なのか、せめて子供は置いていけと強く引き止められましたが、今こそ元気な私たちは出来る限り普通の生活をし、出来るものならば通常通りの仕事を約束どおり行いたくて帰国しました。
幸いに決まっていた講座などは一箇所のキャンセル以外すべて無事に終えることができました。参加してくださった皆様、ありがとうございました。

そして、この滞在期間に、息子は公立小学校の入学体験もさせていただきました。校庭の桜、全校生が歌った国歌。大きすぎるランドセル。数日前まで余震におびえて玄関で寝ていたので、これは非現実なのか、と思うほどまぶしい入学式でした。


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イタリアから何度も大丈夫かというメールがくるので、来日を控えているイタリアの友人にも入学式の写真を送りました。
チャリティなど大きなことはできなかったのですが、講座もしっかりできましたし、小学校でもたくさん新しい友達ができて、いつもよりずっと濃く長く感じる帰国となりました。

先週よりミラノで息子はまた幼稚園にもどりました。6月に卒園式をおえたら、また夏休みまでのつかの間、日本で小学校に通わせていただきます。イタリアで外人としてさまざまな手続きに振り回されているだけに、日本人は日本に帰ったらその日から通学できるということに、感謝しきり。。。。


ミラノに戻ると、予想通り皆に目をまるくされます。「大丈夫なの?」と。
そんな時、パリ在住の尊敬すべき親友の言葉を思い出して、一生懸命答えています。
「いまのわたしがほんとうにしなくてはならないことは実はチャリティの演奏でもなんでもない。地震の話題を振ってくる人ひとりひとりに、自分が外交官になった気持ちになって誠意を尽くして話すこと。」



追伸
水牛5月号です
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by KUROAKINET | 2011-05-03 18:09 | ミラノ日記

ブログ書初め~

あっという間に新年1月も終わりそう。。。
なんだかんだで今年は年始から大変取り込んでいたために、ご挨拶が遅れてしまいました。。。。
今年もあちこち出没予定ですので、どうぞ宜しくお願いいたします!!

ミラノのお正月休み中はせっせこせっせこと練習をしていて、お休み明け早々にLIMENMUSICでCD&DVDボックスの収録をやってきました。

みなさんおなじみのブルグミュラー、日本でピアノをやっている人なら必ずと言っていいほど弾く曲集ですが、これの初級中級上級ともいえる3冊全部弾きました。合計55曲!途中何度か気が遠くなりました。収録してみたらとても1枚のCDに入らない分量で、おいおいおい、、、とプロデューサーは苦笑い。二枚にするならせっかくだから、、、と更に小品を追加することとなり、CD二枚組みプルグミュラーの華麗なる小品のボーナストラック付き!が出来上がりそうです。こんなにまとめてブルグミュラー兄さんを特集した音源はこれまでどこにもないんじゃないかな。そう、私はピアソラのCDで世界初録音のピアソラピアノ組曲をとったピアニスト、オタクちゃんなのよ~またまたオタクなものをとってしまった~。しかも今回はDVDで指の動きばっちり見えちゃいますーーー。12の練習曲などは、これ全部通して弾けたらリストやショパンのエチュード楽にじひけちゃうんじゃないの?っていう難易度。是非若いピアニストの卵ちゃんたちはこれをぜーーんぶ弾くべきだと思います。

発売は欧州と日本で3月末ごろということですが、また詳細が分かったらこちらでお知らせしますね。


さて、2月3月はさらに濃いです!!
来月スクリャービンソナタ全曲録音第二弾収録の予定、2月20日にはペスカーラでオールスクリャービンリサイタルがあります。

それが終わったら日本!
3月19日東京オペラシティで小松亮太スペシャルプロジェクト、ブエノスアイレスのマリアに参加します!すごいことになりそうな予感です。
また3月21日には京都でタルカス40周年特別ライブというのに参加します。

ブルグミュラーにスクリャービンにピアソラにエマーソンを弾くピアニスト、という相変わらずわけのわからない状態になって、既に髪をふりみだしておりますが、まあこんな感じで懲りずにあれこれ頑張るクロアキ2011年です。

ううー久しぶりにブログかけた~。。。。

また一山超えたら書きますね。

CIAO!

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おまけ。大晦日、フルーティストの妹が紅白歌合戦に桑田圭祐さんのサポートとして出演しました。これはパーカッションの神田佳子ちゃんがツイッターに「マゼールと、桑田と、くろゆきちゃん!」と載せてくれた写真を拝借。桑田さんの右後方が妹。ちゃんと名前も画面にクレジットされていたようで、さすが紅白、1月の当ブログ検索ワードの第1位が「黒田由樹フルート」でした。
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by kuroakinet | 2011-01-27 06:59 | ミラノ日記

ヴァレンタインとカルネバーレ

まもなく帰国便に乗りますが、日本はまだ寒いのかしら?

ミラノはこのところ悪天候が続いていましたが、カルネバーレのパレードのある今日は、ラッキーにも晴れ!日本から生徒さん親子が泊まりに来ていたのでみなでちょっと覗いてきましたが、壮絶な人だかりと紙ふぶきと、いたずらスプレーとでホコリまみれ泡まみれ。数年前までは生卵が飛んできたって言うから、スプレーのいたずらで済むだけまだましなんでしょうか。。。
息子の晴れ姿、記念に貼っておきましょう。日本のネットオークションで即決価格奮発してゲットしたディズニープレミアムの衣装で、お馬さんの風船にまたがる息子でございます。。。。
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これでも日本だとかなりの仮装に値するかなと思うんですけど、こんなもんじゃ全然地味なのよ。みんな一家で気合をいれてすっごい仮装でくるんです。ですが私はデジカメが壊れてしまったので写真が取れず、、生徒さんが送ってくれた写メはこれ1枚だったので、ミラノのDUOMOまえのカルネバーレの様子が写真でお伝えできず残念。。。きっとイタリア在住のいろんな方々のブログで、ヴェネツイアやミラノのカルネバーレの様子が見られると思うので、ご興味ある方は是非覗いてみてください。

カルネバーレの前はヴァレンタイン。夫は日本で仕事中ということで、今年のヴァレンタインは私は3人のイタリア人にチョコを渡しました。まず最初はうちから歩いて10分ほどのブソッティのお宅にハートのケーキを。例のLIMENチャンネルで、ブソッティの作品を弾く予定があったからです。ブソッティはLIMENでギターのエレナ・カーゾリとULTIMA R.A.R.A.を収録しているんですが、ご本人のパソコンは旧型MACで写真しか見られないんだっておっしゃってました。。。。で、わたしは収録だと残るものだからなにかと細かいアドバイスが頂きたかったのですが、1回弾いたら、他にもこれをひいたらどう?なんて楽譜を頂いたり、僕の曲とリストを並べるといいとおもうけど、、、、とか話があちこちに飛んでしまって結局アドバイス的なものはどことへやら、、そのままブソッティと、彼のパートナーであるダンサーのロッコと私の3人で、チョコレートたっぷりのハートのケーキを食べておしゃべりしてロッコのブリランテの現役時代のダンスのVTRを見たりして終わっちゃいましたが、でもなんだか彼らと一緒にいるとタイムマシンに乗って時代をさかのぼったような気分が味わえて、幸せでした。

その翌々日がLIMENでのブソッティの収録だったので、やはりハートのケーキをプロデューサーのフォルツアーニ氏に持っていき、収録の合間の休憩にハートを切り分けて食べちゃいました。彼はLIMENオーケストラを作る計画を着々と実行中で、オーケストラ収録用の巨大なスタジオを手に入れたそうです。もううそみたいな話をどんどん進めるところは毎度びっくり。その関係でめちゃくちゃ忙しくてどうやらWEBチャンネルの更新も滞り気味のようですが、、、、でもまもなく私の演奏がまた放送されるようなのおってお知らせしますね。

そして収録の翌日のバレンタイン当日は建築家で私たちをいろいろと応援してくださっているフェラーリ氏にチョコを。ちょっとびっくりしながら、とっても喜んでくれました。

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こちらのチョコはバレンタインではなく、1月にパルマまで出かけた折に見つけて、チェロ愛好家でもあるフェラーリ氏なら喜んでくれるのでは?とプレゼントに買ってきたものなんですけどね。このときもすっごく喜んでくれました。本当にここに住めて練習が出来たりレッスンが出来たりしているのは彼のおかげなので、大きな大きなご恩があるのですが、こんなささやかなプレゼントで喜んでいただけるとこちらも何倍もうれしくなるものです。


明後日のフライトで日本に帰ると、いろいろな講座やコンサートが待っています。お知らせなどをまたフライト前に書きます!もうちょっと講座用のお勉強をしてから寝まあす。ではまた明日。
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by kuroakinet | 2010-02-21 09:08 | ミラノ日記

ミラノ発クラシックWEBTV

ちょっとご無沙汰してしまいました!ミラノもすっかり寒くなり、息子の幼稚園でもインフルエンザの話題が事欠きませんが、おかげ様でうちではまだだれもインフルエンザにかかっていません。

で、昨日は先週開局したばかりの、クラシック専門のWEBTV LIMENMUSICで、ピアノソロを弾いてきました。これまでもLIMENMUSICはレコーディングスタジオとCDレーベルとして10年以上続いているところだそうですが、このたび新しくWEBTVを開局して、新たなCDやDVDとリンクしていろいろな演奏を配信してゆく壮大な構想があるようです。いろいろと音楽業界も難しくなってきた、、、なんて不景気な話を聞くことが多い昨今ですが、あれもやってみようこれもやってみよう、とそんな話題が弾むと、いい気分ですね。素晴らしい演奏が今後も続々放送されるようですので、皆さんも一度ミラノ発クラシックWEBTVをチェックしてみてください!


LIMENMUSIC

TV LIVEのチャンネル1クラシックで、12月3日からクロアキ放送予定です~
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by kuroakinet | 2009-11-21 23:27 | ミラノ日記