カテゴリ:ミラノ日記( 59 )

2009日本の夏

2009年子連れ帰国の夏がおわり、ミラノで幼稚園、仕事ともに新年度が始まりました。
長い帰国の割には、子連れということで動きも制約されてしまい、仕事だけで精一杯でなかなか会いたい人たちに会えませんでした・・・・暫くはこういう帰国が続くのかしら。ご無礼してしまった皆様、ごめんなさい。

しかし、着いた当初は「ああ、なんて日本は住みやすいんだろう」としみじみ思ったし、息子も「ぼく、日本だーいすき!イタリアにかえりたくなああい!」というのが口癖だったのですが、ミラノにもどった翌朝、家族で食卓を囲みながらエスプレッソをのむと、なんとも言えず落ち着いた気分にもなり、息子も「早く幼稚園始まらないかなあ」と早起きして、毎日こちらのお友達に会えるのが嬉しそう。


日本帰国中の私の住まいは世田谷ですが、4歳の息子を毎日どこかの一時保育に預けるというのは難しく、悩んだ挙句にインターナショナル幼稚園のサマーコースに入れることにしました。夏休みといえども、こちらは仕事もあるので、毎日子供と遊び歩くわけにもいかないし、毎日決まった時間に登園して帰宅するというペースを維持するためには、サマースクール参加が一番だったのです。ちょっと贅沢な選択ではありましたが、、、でも、わが息子、イタリアでやっとイタリア語の幼稚園生活になじんだかとおもえば、日本に帰ったら今度は朝から毎日英語漬けでどうなるのやら、と思いきや、とっても楽しそうに英語漬け生活に馴染んでいました。でも全く英語の分からないわが息子、どうやって先生方とコミュニケーションしているのかとおもったら、カナダ人の先生が「英語が通じないときは、彼がイタリア語で話して私がフランス語で答えるのよ」ですって!なーるほど。

途中、静岡熱川の親の隠居先の保育園にもお世話になり、夏祭り大会では浴衣姿で盆踊りを堪能。相変わらず踊りが好きなところは1歳から変わりません。ピアノもバイオリンも興味あるような素振りはないのですが、踊りだけは独学?物まね?でかなりそれっぽくやるので、ちょっと親ばかになってミラノにもどってからスカラ座のバレエ学校なんぞの情報を調べてしまいました。しかし調べれば調べるほどバレエ、踊りの世界も厳しい世界です。やはり盆踊りで楽しいくらいでとどめておくほうがよさそう。

息子がこんなに踊りが好きになった原因は、私の実家の家族がバレエ好き、という因果関係があるのですが、かくいう私も13歳くらいまで、かなり一生懸命バレエを踊っていて、最後に踊ったのは「くるみ割り人形」のクララでした。妹はもっと本格的にバレエをやっていて、一時はプロをも目指していました。そんな背景があって、幼児期からバレエのDVDなどを見せてしまったら、それに1歳からすごい情熱で食いついて来たわけなのですが・・・・

そんなわけで(無理やりつなげてみた・・・)、8月の杉並公会堂のコンサートでは、ダンスとのコラボレーションを試みてみました。数年前神田英姫さんのステージを拝見し、そのときの変貌自在のダンスがとても素敵でとても印象に残っていて、牧神の午後に彼女の踊りが加わったらどうだろう?とある日ひらめいて、その場で電話して口説いてしまいました。ニジンスキーの映像をみて、余りの大作に一度は断られかけたのですが(汗)、「姫ちゃんのダンスは絶対牧神にあうとおもう!」と口説きに口説いて、実現した企画でした。本番中もリハーサル中も私は演奏に必死で、彼女の踊りを気配でしか感じることができなかったのですが、下記動画でその舞を確認することができました!コンサートにこられなかった皆さんも、是非神田さんの牧神の午後、ニンフの舞をご覧ください。



で、この動画でおわかりのように、前のブログでスペシャルゲストとお知らせしたのは、ヴァイオリンの渡辺剛くんだったのです。
姫ちゃんとユニットで活動している剛君が事前打ち合わせに合流してくれて、久しぶりの会話に花が咲くうちに、アンコールに飛び入りしてよーーーという流れになりました。渡辺剛君といえば、Gクレフとして紅白に出たり、学生時代に一世風靡したひとです。先日は同じく元Gクレフの榊原大君ともデュオ企画立ち上げたところですが、同じ時代にクラシックの枠から飛び出たり、一緒に演奏したり飲んだりしていた仲間と、こうしてほぼ20年ぶりにまた共演するというのは、なんというか帰巣本能が呼び覚まされるみたいに、妙に血がさわぎます。

そんなこんなで、ささやかな平日午前のブランチコンサート、、、の企画が、盛りだくさんの好きなことなんでもやっちゃいますよーーーみたいなコンサートになってしまいました。
最初はダンスもヴァイオリンも全くチラシに載っていなかったのに、直前にこういう突発企画を入れてもOKしてくれて、ほんとにスタッフの皆様ありがとうございました。連弾で共演してくださったピアニストの本多昌子先輩、私のはちゃめちゃなステージ構成にもかかわらず、素晴らしい演奏でお力添えくださって、ありがとうございました。

はちゃめちゃといえば、実はこの日はわたくし黒猫のタンゴを一部弾き語りしてしまいました。黒猫のタンゴって、イタリアの子供の歌のコンクールで大ヒットした曲が、その後日本に輸入されて、日本でもヒットしたんですよ。うちの子がよくイタリア語で歌うので、今回タンゴつながりで歌ったり弾いたりしてみました。私の歌が「幼稚園児のおうた」レベルなのは一部では知られていますが(汗)、、、、
その歌の部分は動画で編集カットされてます。へっへっへ。

あら、夏の出来事ひととおり書くつもりが、杉並のところで止まってしまいました。何しろ日本の夏、長かったので・・・続きはまた次回。
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by kuroakinet | 2009-09-12 20:29 | ミラノ日記

海、山、海、山。。。。。

ご心配おかけしましたが、名医の治療とアドバイスで、腰の痛みは奇跡的な回復をみせております。上半身に疲れが溜まりすぎているということで、頭皮を刺激して頭の筋肉を緩めたら腰が楽になったという、びっくりな治療法でした~。ピアノ奏法でもテクニックに冴えがないときは耳や脳が原因、なんてレッスンで話すのですが、わたしの腰も頭の疲れが原因でした、、、とほほ。そういえば先月は新レパートリーをさらいまくったからなあ。

飯田で偉大な先輩、漆原啓子さん、広田智之さんとコンサートをしたあとは、鹿島、大阪、鳥取、奄美大島と講座やレッスンで回り、その合間に何度も伊豆の両親のところに息子をつれていきましたので、温泉、海、山、温泉、海、山、、、って感じの毎日でした。鳥取や奄美大島では今後のコンサートの話も進みそうで、毎年迎えてくださる各地のみなさんに感謝感謝です。
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奄美は皆既日食の余韻があちこちから漂っていました。道路に立っているヒッチハイカーや、空港にも海外からの来訪者が目立っていましたし、お土産屋にも日食グッズがいろいろとありました。日食イベントでのハシケンさんとのライブがおわってまだ奄美にのこっていたRIKKIとも会って来ました。12月に予定されている奄美でのクロアキコンサートにRIKKIがスペシャルゲストで出てくれることも決定!いつか奄美でRIKKいとライブを、と何年も前から願っていましたが、やっとやっと実現しそうです。

ってことで、イタリアでの夏前の出来事をここに書くのは、この調子ではいつになるでしょうか???


そうそう、ここでちょっとしたニュースを。8月5日に杉並公会堂でブランチコンサートがありますが、急遽ダンスの神田英姫さんが踊りにきてくれることになりました。そしてなんとアンコールではさらにスペシャルゲストが!!!気になる方は是非お越しください!午前中の短めのコンサート、しかも千円ということで、すばらしい企画だとおもいま~す。お楽しみに!
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by kuroakinet | 2009-07-30 23:16 | ミラノ日記

ぎくっ。

こんにちは~黒田ぎっくりです(^^;;。


シチリアのコンサートのあと、旅の疲れか興奮疲れか子育て疲れか、ミラノでぎっくり腰っぽい現象に見舞われ、だましだまし飛行機にのって帰国したものの、また本番直前に再発し、思うようにことが進まない日々が続いていました。。。飛び込みで診療をうけた整体医院で、先生と相性があわなかったのか、劇的に悪化しちゃったんですが、その後、知り合いの名医に無理を言ってみていただいたら、それからびっくりするほど快方に向かっています。ほっ。みなさんもやたらな整体治療にはお気をつけくださいましね。

明日は飯田に移動。夜本番です。なんとか移動できる身体に戻ってほっとしてます。
いやー普通に座れるようになって幸せ~。。。。。。

シチリアの展覧会の絵&タルカスは、今まで私が弾いたどの本番よりも盛りあがりました。お辞儀をして客席をむいたら後ろのうしろまでみんな立っていました。あんな経験は初めて。演奏がいつになくうまくいったのか、それともシチリアの人たちがファンキーなのか???でも私にとって、あのいつまでも続いた拍手は、かけがえのない「勇気の素」となりました。

で、その報告を書きたいなーと思っている矢先に、ぎっくりさんになってしまったわけで、、、、
先日のカワイでのコンサートの日は、お辞儀もできないほどで、ちょっと首をかしげるだけで、ピアノの椅子に座るのも辛い感じだったのですが、怖いことに演奏を始めると痛みはどこかへいっちゃうんですよね。恐るべし右脳。

子育て中のママ仲間は、多かれ少なかれみなさん腰痛に悩まされているようですけど、名医に日ごろから気をつける体操など教えていただいたので、これからは自分の身体を過信せずに、ぼちぼちと気をつけながらすごそうと思います。



そんなわけで、色気もへったくれもない久々の更新で失礼しました。
シチリアの魚市場やら、ものすごーーーくおいしかった魚料理の写真や、1年が終了した指揮クラスのお話なんかも書きたかったんだけど、それはまた次回。明日明後日の長野の二公演、そしてとんぼ返りでFAZIOLIピアノサロンでのイベントを乗り切ってから、ゆっくり書きます。

ってことで生存表明&帰国報告でした~ちゃお~
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by kuroakinet | 2009-07-02 23:28 | ミラノ日記

幼稚園もカルネバーレ! 

先週一週間、うちの息子の幼稚園はカルネバーレ一色でした!
カルネバーレの時期は一週間お休みになる幼稚園も多いみたいですが、うちはありがたいことに毎日ありました。日に日に飾りつけが増していく教室。先生方はクリスマスが終わったと思ったら今度はカーニバル準備で大変!
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玄関で子供たちを毎朝迎えてくれるティーナは、日替わりで凝った仮装!あるときはカルメン、あるときはウサギさん、、あるときは、、、、毎朝5時から準備をしたそうです!
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うちの子もマスクをつけて登園。
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同じクラスの一つ年上のおにいちゃん(縦割りなので)はこんな格好で登園。他にもお姫様やプーさんやいろいろいました!
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クリスマスがおわったらカルネバーレ、今度はパスクワ(復活祭)で、イタリアは大忙し。ああ、そういえば日本も節分がおわったらすぐお雛様ですね~。



第3回 あなたが選ぶ NEC ガラ・コンサート 発売のお知らせ

黒田亜樹 (ピアノ)
 ドビュッシー(ボルヴィック編)/牧神の午後への前奏曲
 望月京/メビウスリング
 ピアソラ(黒田亜樹編)/アディオス・ノニーノ

その他の出演者
田中靖人(サクソフォーン)、三浦友理枝(ピアノ)、ドゥオール(ピアノ・デュオ)、池上英樹(マリンバ)、瀬崎明日香(ヴァイオリン)
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3月20日(金/祝)3:00PM開演 浜離宮朝日ホール
入場料 応援席5,000円 A席3,500円 B席(2Fバルコニー席)2,000円
 一般発売 2/14(土)10時から、@電子チケットぴあ、e+にて   
 ▼@電子チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード 316-165) 
 ▼e+  (PC&携帯用)http://eplus.jp/gala09/
   
 *「応援席」とは、本コンサート出演アーティストをもっともっと応援したい
方のための特別席です。
 音響の素晴らしさを誇る浜離宮朝日ホールの中でも飛び切りの200席を「応援
席」として確保いたしました。
  
※みなさまの暖かいご支援で最多得票を頂き、心より感謝いたしております。
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by kuroakinet | 2009-03-03 01:47 | ミラノ日記

綱渡り

ミラノはまだまだ寒さが続きますが、それでも晴れの日のお昼の日差しは春めいてきました!

ところで今回の帰国は、綱渡りでトラブル続出でした~、、、、。
我が家は夫婦ともに巡業芸人?なので、ネットのカレンダーにお互いの仕事を入力し、どちらかが仕事のときはどちらかが子守、とローテーションを組んで乗り切っているのですが、今回は大変なことになってしまいました。私の日本での本番が13日でしたので、14に成田を出てミラノについたら、その日に夫がシチリアへ出発、という予定を組んでいたのですが、さすがのイタリア、さすがのシチリア、日程が間違っていたとかで彼の本番も13と14だというではありませんか。しかも間違いが判明したのが約3週間前という。イタリアがいい加減なのはもう馴れましたし、シチリアがすごいのも知ってはいましたが、大編成アンサンブルの本番でのこんなミスは大混乱を招きます。我が家の指揮者は、アンサンブルリーダーに、「奥さんが日本に帰っちゃってるんで子守があるからこの日程では動けません」となんとも説得力のない理由で突っぱねたのですが、強力な説得にあい、子連れでシチリアにいく決心をしたのでありました。
私が子供をつれて日本にゆっくり帰るという選択肢もあり、かなり迷ったのですが、コストと距離による大変さ、イタリアの幼稚園に長期お休みしないほうがいいかなと考え、私も夫の子連れ指揮者案にしぶしぶならがら賛成、単身弾丸帰国という当初の予定を決行したわけです。
ところが私が日本について、息子の様子を尋ねると、「困った、、熱がでてきた、、」というではありませんか。マンマミーア!!私も日本に着いてしまっているし、本番もあるし引き返せない・・・・夫も明朝出発で夜が本番の予定で、今から代役を探すことも無理だから、こうなるとコンサートそのものがキャンセルになってしまう。

途方にくれてしまいました。考えられるのは息子のお友達のお宅にお願いすることくらいですが、息子の熱があまりに高かったらそれも無理だし、1,2時間様子をみながら、ママ友達にSOSの国際電話をかけることにしました。

幸いに息子の熱は37度から38度の間をうろうろ、でインフルエンザなどではなさそう。熱痙攣などの心配もなさそう、ということで、親切なママ友達が翌朝から息子を二泊預かってくれることになりました。思わず電話口で涙ぐんでしまいましたが、、、ミラノに親も親戚もいない私たちにとって、こんなときに頼れるお友達がどれほど大切か思い知りました。常識的に考えれば、3歳の息子を放って、母親は日本、父親はシチリアに仕事に行ってしまうなんてどんな両親だと思うでしょう。今回ばかりはそうやって仕事を綱渡りで続ける意味、周りにかける迷惑の大きさを考えさせられてしまいましたが、ともかく私がミラノに戻ったら息子は元気になっていました。心配していた熱もそんなにひどくならずに、二泊三日とても楽しく過ごさせていただいたようで、本当にありがとうございました!Yさん!

その後息子はいたって元気なので、あの熱は、知恵熱ならぬ寂しい熱だったのでしょうか??ふうぅぅぅ・・・・・


私が今回演奏させていただいた本番は、文教大学理事長も勤められておられます、作曲家の田村徹氏の個展でした。田村氏の作品を私の恩師平尾はるな女史が何度も国内外で弾いておられて、今回の個展を開催するにあたり、平尾先生が内容など全面的に協力されたそうです。そんな経緯で、私もはるな先生とともにおなじステージでそれぞれの曲の演奏を受け持つというコンサートになりました。当日はレコーディングスタッフもはいっており、ライブCDを後日作るとかで、名調律師菊地和明氏の手に掛かったベーゼンドルファーインペリアルが用意されておりましたので、直前まで息子の発熱騒ぎでガタガタしていたのですが、演奏に入るとすっと集中して、気持ちよく演奏させていただき、田村氏にも喜んでいただきました。

そんなわけで、今回もいろいろな思いが渦巻く弾丸帰国でありました。
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第3回 あなたが選ぶ NEC ガラ・コンサート 発売のお知らせ

黒田亜樹 (ピアノ)
 ドビュッシー(ボルヴィック編)/牧神の午後への前奏曲
 望月京/メビウスリング
 ピアソラ(黒田亜樹編)/アディオス・ノニーノ

その他の出演者
田中靖人(サクソフォーン)、三浦友理枝(ピアノ)、ドゥオール(ピアノ・デュオ)、池上英樹(マリンバ)、瀬崎明日香(ヴァイオリン)




3月20日(金/祝)3:00PM開演 浜離宮朝日ホール
入場料 応援席5,000円 A席3,500円 B席(2Fバルコニー席)2,000円
 一般発売 2/14(土)10時から、@電子チケットぴあ、e+にて   
 ▼@電子チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード 316-165) 
 ▼e+  (PC&携帯用)http://eplus.jp/gala09/
   
 *「応援席」とは、本コンサート出演アーティストをもっともっと応援したい
方のための特別席です。
 音響の素晴らしさを誇る浜離宮朝日ホールの中でも飛び切りの200席を「応援
席」として確保いたしました。
  
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by kuroakinet | 2009-02-21 15:31 | ミラノ日記

ラヴェルピアノ協奏曲など

先日の指揮科卒業試験のラヴェルピアノ協奏曲ですが、3人の指揮者のために3回続けて演奏してきました!一回弾き終わったあと、オーケストラのインスペクターに「休憩するでしょ?」と聴かれたのですが、「3歳の息子がそこで待っているので、出来れば続けて弾いてしまいたいのですが」と言ってみましたところ「はいはい、オーケストラのメンバー諸君、彼女はそこにちいさい坊やが待っているので、休憩しないで弾きたいそうですので、よろしく」と大声で言われてしまい、客席真ん中でうわさの息子がみんなに手をふり、みんな爆笑のなか3回連続演奏となりました。TUTTIのたびにちらっと横目でみると手をふるわが息子でありましたが、さすがに3回目は退屈したようで、インスペクターさんに連れ出されていました(汗)。

指揮者の正面にはカメラが設置されており、棒を振る様子は客席の教授たちのためにモニターに映し出され、それをみて教授たちが採点をするというなんだかものものしい雰囲気でした。試験は3日間あり、初日はシンフォニー、二日目はコンチェルト、3日目は初見だそうでシンフォニーとコンチェルトは2曲あって、それを直前にくじ引きでどちらか指定されるそうです。
不況のイタリアでフルオーケストラをつかっての授業やここまでの試験体制が整っている指揮は少なく、全国的にもここの音楽院の指揮科高等過程は有名だとのこと。たしかに、指揮科の学生の試験のために、リハーサルもいれると、学校側はまる4日間プロのオーケストラを雇うわけですから、そうそうどこでもできるわけではありませんよね。

ところで、その若い指揮者たちのなかに、ローマ歌劇場管弦楽団バスクラリネット奏者サウロ・ベルティ氏がいました!私がミラノでお手伝いしている指揮クラスでも、プロの演奏家や著名な批評家たちがさらに音楽的な力を豊かにするために指揮の勉強をしているのですが、サウロもオーケストラのお仕事が忙しい中、指揮のレッスンをうけ、試験に臨んでいました。彼は昨年の東京でのクラリネットフェスティバルにも来日していましたから、ご存知の方も多いでしょう。今年も夏には日本にいくよ、と言っていました。彼はものすごく身長が高いので、指揮台に上がるとわたしの視界に入らないくらい、棒が上のほうにありました(笑)。
・・・というわけで。思いがけずとても貴重な競演をさせていただきました。3回連続でラヴェルのコンチェルトを人前で弾くことも、おそらく今後ないでしょうから、いろんな意味で貴重な機会でした。ちょっと季節はずれではありましたが、海辺のリストランテで食べるムール貝はやっぱりおいしかったです!

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さて数日後には日本で本番なので、明日出国です。ミラノでお留守番の家族のために大なべに山ほどシチューを作りました。

ではまた日本から書きますね!
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by kuroakinet | 2009-02-08 09:19 | ミラノ日記

NECガラコンサート

NECガラコンサート投票ご協力ありがとうございました!
みなさまの暖かいご支援で得票1位となり、出演が決定いたしました!
心から感謝しております。投票したよ、応援しているよ、とたくさんのメールをいただき、開票の数字を見てはみなさんの顔を思い浮かべて感動する日々でした。
ソロデビューから10年の節目に、初心にかえるとても素敵なきっかけを頂きました。本当にありがとうございました。

20日浜離宮朝日ホール、6人中最後の出番と決定いたしました。
ドビュッシー牧神の午後、望月京メビウスリング、ピアソラのアディオス・ノニーノを演奏させていただきます。(シェーンベルクは演奏時間が20分で、得票1位のピアソラとの組み合わせが不可能なため)

当日の演奏を聞きにいらして下さる方々に、そして遠方やお仕事でおこしいただけない方々には後日ネット配信で、精一杯の感謝の気持ちを、演奏でお届けしたいと思っています。

GRAZIE MILLE!!


黒田亜樹
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by kuroakinet | 2009-02-02 17:59 | ミラノ日記

南へ~

情けなかった副鼻腔炎もようやく治まってきました~やっと外に出かけられる顔になりました(汗)。

これから電車で6時間かけてイタリアを南下、アドリア海沿いの街で指揮のドナート・レンゼッティのもとで学ぶ若い指揮者たちの高等過程修了のコンサートのソリスト、という面白いお仕事に出かけてきます。私が弾くのはラヴェルのコンチェルトなのですが、将来有望な若い可愛い指揮者に出会えるかな、なんてちょっとわくわく。

ラヴェルのコンチェルトといえば10年も前に神奈川フィルハーモニーと共演させていただいたのですが、楽譜をみると忘れかけていた当時の出来事が鮮明に蘇ってきます。あれはソロCD出す直前だったのかな。恥ずかしいほどに無知だった自分を振り返って、いまさら冷や汗が出るほどですが、それもまた良い思い出なのかもしれませんね。オーケストラとの経験も少なくて心細かった当時の私を助けてくれた友人たちのこと、藤井一興先生のたくさんの含蓄あるフランス語の書き込みや、演奏後に伊藤恵先生が楽屋にいらしてくださったこと、ミケランジェリのCDの2楽章に恋焦がれて、それがイタリアにくるきっかけにもなったこと、この後にCDに収録したピアソラの天使のミロンガの編曲のアイデアがラヴェルへのオマージュになったこと、、、、

先月同じオーケストラと同じ曲を自分の学位試験で弾いたばかりなのですが、この曲を何度も弾けるというのは本当に幸せ!12月に巨匠メッツエーナ氏に全楽章聴いていただいて、素晴らしい助言に改めて視界が開けたこともあって、明日が楽しみ。ただ、子供を片道6時間電車に乗せるのがちと大変なのですが。
でもミラノよりずっと暖かいでしょうから、演奏後は少し遊んできます。もちろんバーゲンも!

第3回あなたが選ぶNECガラコンサート
投票受付中です!ご投票くださった皆様ありがとうございます!
投票は30日まで続きますので、引き続きよろしくお願いします!

あなたの1クリックで人気のアーチストが浜離宮朝日ホールで演奏する、という企画です。
出演が決定すれば、演奏がWEB上で配信されるそうですので、全国各地、もしくは海外在住の皆様も、是非是非ワンクリックよろしくお願いしま~す。
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by kuroakinet | 2009-01-15 19:18 | ミラノ日記

BLUE-T 土曜コンサート

私がだらだらとグロい日記を下に書いているころ、東京ではPTNA世田谷MILANOチャオステーションの第一回目の企画、BLUE-T 土曜コンサートが開催されました。

BLUE-Tは美味しい中国茶と丁寧に心をこめて作られたアジア料理と素晴らしいスタインウエイB型のピアノのあるお店。月刊ショパンの取材で伺って以来、オーナーさんと専属のピアニストの加藤さんとも意気投合してしまい、リハーサルなどで帰国のたびに使わせていただいているのですが、いろいろと話をしているうちに、BLUE-Tの素晴らしい空間を生かして、若手ピアニストの活動の足がかりになるようなサロンコンサート企画を展開していこう、ということになりました!!

 
その第一回が本日でした。一人目のピアニスト山本恵利花ちゃんは丸ビルピアニストとしても活躍しているので、クロアキブログの読者にはもうお馴染みでしょう。芸大の現役学生で美人、聡明、人柄抜群、スタイル抜群の彼女ですが、イタリアにも毎年数回飛んできては、私の恩師、巨匠ブルーノ・メッツェーナのもとで研鑽をつんでいます。つい先月もカミロ・トーニ国際コンクールで2位入賞したばかり。

二人目のピアニスト保屋野美和ちゃんも、PTNA特級入賞など、コンクールでの活躍で知られているかと思いますが、現在ドイツ政府給費留学生としてハノーファー芸術大学に留学しながら、やはりしょっちゅうイタリアに飛んできては、ヴァルセシア、カミロ・トーニなどの国際コンクールで立て続けに1位入賞しました。彼女の行動力と実行力には目を見張るものがあり、今後が楽しみです。二人ともわが息子のとっても年の離れた大切なガールフレンドなのであります。(今朝もMIWAとERIKAにチョコレートをあげるーーと大騒ぎでした)

そんな美しい二人の本番終了後の写真が届きました!!BLUE-T 土曜コンサートは素敵な一晩となったようです。次回は3月の予定、またまた麗しいピアニストが登場する予定です。ご興味あるかたはBLUE-TのHPで情報チェックしてください!!

私の副鼻腔炎はまだ続きそうですが、今日は結局綺麗な話でまとめることができてめでたしめでたし!

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第3回あなたが選ぶNECガラコンサート
投票受付中です!よろしくおねがいします!

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出演が決定すれば、演奏がWEB上で配信されるそうですので、全国各地、もしくは海外在住の皆様も、是非是非ワンクリックよろしくお願いしま~す。
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by kuroakinet | 2009-01-10 22:38 | ミラノ日記

子連れ狼 旅三昧~~~

ご無沙汰です。
先月からずっと旅つづきでした。サルデーニャ、ローマ、ペスカーラ、フィレンツエ、トスカーナ、ヴェロナ、と子連れであっちゃこっちゃ旅三昧。旅行中は信じられないくらい天候に恵まれたのですが、帰ってきたとたんにこの雨。風邪ひかないように気をつけなければ。

先月のサルデーニャはまるで夏の陽気、暑いだろうと思って薄着で行ったのですが、それでも暑くてタンクトップで十分でした。いろいろな出会いに恵まれ、美味しいものをたくさん食べて呑んで、弾いて、しゃべって、楽しんできました。忘れてしまわないようにちょっとずつ写真を貼っておきますね。
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サルデーニャはカリアリの音楽祭SPAZIO MUSICA。20年続いている現代音楽祭だそうです。ブソッティの新作初演のほか、望月京さん、田中吉文君の曲、そしてシェーンベルクのカンマーシンフォニーピアノ独奏版を弾いてきました。

どうやら私のコンサートの翌々日にノーノの作品が演奏される予定で、そこにシェーンベルクの娘であり、ノーノ 夫人でもあるヌリア・ノーノが来るからということで組んだプログラムでしたが、やっぱり来られませんでした。(やっぱりというのは数年前に、日本でも同様の機会があったのですが、お怪我かなにかで来られなかったので)
ブソッティの新作は声や身振り、即興を交えたものでしたが面白く出来上がった感触がありましたし、田中君の作品も望月さんの作品も、プロディーサーや聴衆にとっても喜んでいただけました。コンサートに来場していたジャズミュージシャンが、とても感動したからと翌日のマスターコースに参加してくれて、即興で共演してくれたのもサプライズ!でした。

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サルデーニャということで、日本の沖縄みたいなかんじかなーって思って出かけたのですが、カリアリはすごく文化レヴェルが高くて、連日の現代音楽や前衛音楽のコンサート、ライブも満員のお客様で驚きました。コンサートの前後、二日間にわたってカリアリのコンセルヴァトーリオでマスターコースをやりましたが、生徒さんたちと一緒に図形楽譜を解読して最後に共演したのも、本当に楽しかったです。

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しかし、楽しいとはいえ、仕事や旅行に子連れで動くのは本当にキッツイです。ただでさえ、衣装や楽譜やマスターコースの資料や、本番靴、メイク用品などいろいろ持っていくものがあるのに、子連れのときはスーツケースの半分以上が息子の着替え、滞在先でおねしょされては困るのでオムツ、すぐに汚すのでタオルや大量の着替え、外食時の子供用食器、それにくわえてミニカーやら絵本やらお気に入りの人形やら、どうでもいいガラクタ、いざというときの秘密兵器DVDプレイヤーまでもっていかなければなりません。これも私に課せられた試練なのだー、私の人間もこの経験で豊かになるんだわーと思い込もうとしても、ときどき泣けてきます。泣けてきたときに限って、「ママーもう僕歩けないー、抱っこー。おんぶー。」って言うんですよね。入園したばかりの幼稚園休ませて、こんなところまでつれてこられて、うちの息子もきっとストレスなんだわ、ごめんね、息子よ、と思いながらついおんぶしてしまうおろかな母親でございます。でもあまりにも美味しいものを食べ過ぎてるからこれくらい負荷をかけて歩いてちょうどいいのかな???
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by kuroakinet | 2008-11-04 06:35 | ミラノ日記