カテゴリ:ミラノ日記( 59 )

耕す、むしる、均す、、、そして蒔く!!

朝日カルチャーセンターでのモーツァルトとストラヴィンスキー、そしてオーボエの広田智之さんとのモーツァルトスペシャル、バイオリンの野口千代光ちゃんと静岡遠征、どれも楽しく美味しく(ちょっとイタリア料理に飽きてきた時期だったので、和食を各地で堪能してしまいました!)終えて、息子と中途半端なままの家の待つミラノに戻りました。

戻ってみたら電磁調理器が届いていました。でも換気扇がまだ。IKEAさん、ゆっくりすぎませんか??
まあそんなことを言っていては、このイタリアでは生きていけないですけれど。何があるかわからない、何が起こってもおかしくないのがイタリアだしね。

さあ、そんなわけで、ミラノに戻ってからさらに土をならして、先日ついに芝生の種を蒔きました!いろいろな庭関係の知人に聞いたところ、春まで待たずに蒔いたほうがいいと、今霜のおりないうちに蒔いてしまって冬を越した芝の方が強く育つと助言されたのです。日本では芝生は植えるものですけれど、こちらでは種を蒔くのが普通みたいですね。

そんなわけで、うちの庭の進化の様子です。イタリアに来て、なんで毎日こんなに土まみれになっているのやら、、、、ではありますが、これも私なりのファラーリ氏への感謝の気持ちなのであります。それにしても一人で人力のみでやったので、かなりの充実感。
土が精神にすごくいいということも実感。

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by kuroakinet | 2006-11-17 09:24 | ミラノ日記

引越し報告その1

引っ越します!と宣言したまま日本から電話もメールも通じない環境にありましたので、親類友人、仕事関係者さまに少々心配をおかけしてしまいました!やっと通信環境が整いました!

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空っぽの新居に、とりあえずの台所シンクと調理台、食卓、イス、ベッド、クローゼット、照明8個ほど買って入居しました!とりあえず、というには大量ですな(苦笑)。前の家は、こちらによくある、家具、電化製品すべて備え付けタイプのアパートだったので、持ち込める家具は小さな本棚くらいしかなかったのです。IKEAで殆ど買い揃えたので、全て自分たち、友人の手を借りて毎日コツコツ組み立てているところです。


e0056670_17593648.jpg入って二週間ですが、やっと今日下の階の扉がつくことになりました(笑)。そろそろ寒くなってきたのでドアがないのは困るなーと思っていたのです。今、横で3枚の扉をおじさんが汗かきながら一人で取り付けています。とりあえずこんな感じで、まだまだ工事現場状態の我が新居です!

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by kuroakinet | 2006-10-06 17:27 | ミラノ日記

引越し!!

実は来週、引越しなのです。それで、ここ数日は家具選びだとか、馴れない草むしりだとかにせっせと時間を費やしています。

e0056670_7184156.jpg写真は引越し先の先月の様子。写っているのは建築家のフェラーリ氏。過去の日記に度々フェラーリ氏のことを書きましたが、彼はロフト建築で国際的にも有名な建築家ですが、素敵なチェロ奏者でもあり、ミラノのクラシック界、現代音楽界のパトロン的存在でもあります。これは彼が、自分の息子さんの為に建てた物件なのですが、当面はその息子さんが住む予定はないとかで、よかったら数年間住んでもいいよと声をかけてくれて、急遽引っ越すことになったのです。

e0056670_7432254.jpg子供が生まれる前までは、旅ばかりの音楽家二人の生活空間なんて、寝られて楽譜が置けて練習さえできれば、という最低限の棲家があれば充分だったのですが、さすがに子供が生まれては手狭になって、そろそろどこかに引っ越さなければ、、、と思っていたところだったので、この素敵なお話に大感激。
フェラーリの建築だけあって、シンプルで素敵な建物でしたが、とにかくお庭が広くて。。。。。雑草はむしってもむしってもなくならない。写真の真ん中の緑は私がむしった雑草の山です。

e0056670_749218.jpg 住居部分は二階建てなのですが、部屋はどれも空っぽ。台所、流しもガス台も換気扇も洗面所も、全部自分たちで選んで取り付けなければならないのです。そこで焦ってIKEAのサイトでホームプランナーというソフトをダウンロードして、寸法を入力して、そこに欲しい家具をあてはめるというのやってみたのですが、これ、素人かつ引越し間際の者が切羽詰ってやものではありませんでした!!パソコンも設計も両方とも素人の私がやると、福笑いみたいになっちゃうのですよ!!ここにドアがあって、ここに窓があって、ここに電源、、とまず最初に物件の必要事項を着せ替え人形みたいに図面にあてはめていって、そこに選んだ家具をあてはめると、それが3Dになってシュミレーションできる、という優れたソフトなのですが、私がやったらほんとに福笑い!!キッチンシステムがばらばらに窓枠の横についちゃったり、めちゃくちゃでPCの前で一人笑い転げることに。1週間後に引越しという人のやることではありませんでした。途中まで楽しかったんだけどな。しょぼん。


というわけで、ミラノ在住のインテリアデザイナーの知人にSOS。現場に行って寸法をプロの目からみて計ってもらって、それからIKEAまでついてきて頂くことになりました。残り引越しまで あと6日。大丈夫か??
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by kuroakinet | 2006-09-17 07:06 | ミラノ日記

またまたコモ湖へ

e0056670_16211097.jpge0056670_16235445.jpg遅く来た夏休みってことで、先日家族でコモ湖まで行ってきました。近所のバールもリストランテも全部お休みだから、お祝いをするにはコモ湖まで行こうってことになったのです。そう、1つ年取ったから。
夕方に家をでて、電車で一本数十分。着いた頃は山に夕日がさして、すごく奇麗でした。ゆったりとお散歩して、勘を働かせて入ったピッツエリアが大当たり!ゴルゴンゾーラとラードとリンゴのピザ、おいしーーーーかった。

次回は先週の鯖江でのピアノトリオのお話を。
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by kuroakinet | 2006-08-26 16:16 | ミラノ日記

TICINO音楽祭

ロカルノでの私のリサイタルは自分のカメラに収め忘れて帰ってきてしまったのですが、ロカルノの駅からほんの少し丘をあがったところにある、すごく素敵な会場でした。前半モーツアルトと火の鳥。後半は望月京作品と夜のギャスパール。熱心であたたかいお客様に拍手で何度も呼び出されて嬉しかったです。火の鳥はこのところ何度も弾いた中では一番楽しんで弾けたので充実感。聴きに来て下さったメッツエーナ先生ご夫妻にも沢山抱擁を受けました。毎年この地でなんだかんだソロやオーケストラとのコンチェルトなど弾いているので、毎回名前を見つけて聴きに来てくれる人も居て、何よりそんなことが弾き続ける励みになりますね。

e0056670_2174828.jpgその数日後には、パリから駆けつけてくださったチェロの藤原真理さんの無伴奏リサイタル。丘の上の本当に美しい教会でした。バッハと黛、林光、そして最後にまたバッハという渋いプログラムでしたが、その対比が面白く、お客様は大喜び。写真はリハーサル中の真理さん。

e0056670_2184573.jpg二日後には講習会中のメッツエーナ先生のピアノのクラスの演奏会に真理さんとのデュオで飛び入り!湖畔で飲むビールがまた最高。7年前、真理さんの勧めで初めて先生のもとを訪ねたときのことを、しみじみと思い出してしまいました。写真は演奏会のあと、先生ご一家と真理さんと記念の晩餐会。先生がチェロのトルトゥリェと演奏旅行した時の話やカルロス・クライバーとのエピソードが飛び出てなんだか私までタイムスリップしたような、そんな素敵な晩餐会でした。

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by kuroakinet | 2006-08-02 17:15 | ミラノ日記

東京→神戸→ロカルノ→ミラノ

ちょっと間が空いてしまいました!みなさんお元気ですか?移動続きで10日間はパソコンのない環境にいました。ミラノもスイスも暑いのですが、湿気が無いので日陰に入れば、日本より暑さはしのぎやすいです。

そうそう、このブログはRIKKIとのライブ目前のところで終わっていたのね。吉祥寺と神戸でのRIKKIとのライブはとても楽しく終わりました。吉祥寺ではソロコーナーはピアソラを久しぶりに弾きましたが、神戸ではブログで予告したとおり、「火の鳥」を弾きました。面白いことに、その前のRIKKIのソロコーナーで奄美の子守唄を三味線で弾き語りしてくれたところだったので、奄美の子守唄と火の鳥の子守唄が呼応しあうという具合になりました。奄美島歌にストラヴィンスキーって取り合わせもお客様にとってはなんだそりゃっ、、、てなものですかね。でも取り合わせの妙は時には面白い味になります。私の東京の棲家の近く、弦巻に美味しい蕎麦やがあるんだけど、そのお店、何故かタコスとかメキシコ料理もメニューにあるのよ。変でしょ。でもそれが人気なのよ、、、って例え話がちょっと変かな(^^)(^^)。

e0056670_133627.jpg吉祥寺でも気持ちよいライブが出来たのですが、神戸ではRIKKIのほうから「ああーアッキーとのデュオはホントに気持ちがいいねぇ」と呟きが出たくらいだったので、何よりもそれが嬉しかったです。最近イタリアの作曲家の友人に聞かせてもらった、シチリアの子守唄というのが物凄く面白くて、それを現代音楽としてピアノ曲につくり変えた人がいて、それがまたとても面白かったのですが、RIKKIの島唄をベースに、私の中の西洋の音楽言語をうまくミックスできれば何か不思議な音が作り出せるのではないかという気がしてきました。それにしても、RIKKIは産後1ヶ月半でロンドンに行ったり、国内のライブ復帰したりレコーディングしたりと精力的で、母は強し、女は強し、音楽は強し、だと感動しました。お互いの子供が1歳違いだから、そのうち奄美に行って一緒に遊ばせたいな。母二人は音楽遊び、息子二人は砂遊び、、だね。

さて、その後のスイスのお話はまた明日!
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by kuroakinet | 2006-07-30 01:20 | ミラノ日記

三柴理さんのお話、その2

ミラノはじわじわと気温が上がってきましたよ。女の子たちの肌の露出もすごいです。昨日は公園へ子供を散歩に連れて行きましたが、水着で肌を焼いているカップルがたくさん。トップレスも公園の日常の風景です。私はタンクトップだったけれど、すっかり日焼け。もう肩のあたりがひりひりしています。

日本は皆サッカーの応援で疲れているみたいですね。イタリアは街角の住宅にも国旗が掲げられていたり、トリノオリンピックよりW杯の方がずっと盛り上がっていますが、アメリカ戦の日は結構静かでしたね。近所の人が言うには、アメリカ相手だから選手も応援もまだ本気出していないんだよと。へえ。

ところで、、、じゃじゃーん、七夕のSTBライブの告知ページが出来ました!
こちらをクリック

元筋肉少女帯のピアニストとして知られる三柴さん、現在は大槻ケンヂとの「特撮」やTHE金鶴、ザ 蟹といったユニットで活動中なのですが、10年くらい前からずっと気になる存在でした。当時私は「芍薬」という着物着て演奏するモロ企画バンド(あんまり見て欲しくないが、吹き出したかったらクロアキネットのクロアキ文庫、ウラクロアキリターンズまで行って覗いてください。着物のジャケ写真があります。とほほ。)をやっていて、YESのコピーやらピアソラのコピーやらオリジナルやら、歌ったり踊ったり着物の早変わりやったり、なんか本当にポリシーの無いバンドだったのですが、それなりに必死でやっていたんです。自分の方向性を思い切り迷っている時期だったので、余計にクロスオーバーな活動をしている人には興味があって、雑誌などで、三柴江戸蔵の名前をみて、ロックの世界にもこんなピアニストがいるんだーーーと、目が離せない存在でした。だって、三柴さん、ロックバンドのメンバーだったのにミニマルや現代曲やフランス近代なんかを音楽の友ホールでリサイタルで弾いたりされていましたからね。それがまた写真がとっても怖いの。。。(笑)とても堅気の人には見えないお写真で。あ、ロックミュージシャンなんだから堅気じゃないのか。

「芍薬」という企画バンドは真剣にやればやるほどメンバー皆が不安になってしまって、CDリリース直後に解散。作曲したりスタジオミュージシャンをして食いつないでいたら、ビクターのディレクターに拾われて、芍薬時代からずっと弾き続けてきたタンゴで二枚ほどソロアルバムを出しキーボードを廃業、じわりじわりとクラシックに復帰。3枚目はキース・エマーソンをテーマにしたクラシックアルバムにしたい!と言い張って、許可が出て地道に計画を進めておりました。タルカスと展覧会の絵をミラノで録音して、さあ、出すぞーーという時に三柴さんが、タルカスのピアノソロ版の楽譜とCDを出版されました。「ひょえーエディ、同じ時期に同じようなことを考えていたんだーー」とまたまたびっくり。

これは二台ピアノで一度はお手合わせ願わなければ、、、ということで、今年に入ってから突然お電話しちゃいました。そしたらね、、、もちろん黒田さんのCD持ってますよ、と仰って、もう初めてのお電話なのに、長電話。打ち合わせでお目にかかった時も、もう話が要件にたどり着かずに脱線ばかり。例えばね、アゴスティ編曲の火の鳥について「僕もね、あの楽譜持ってるんだけどね」とか、「調律を勉強していたことがあってね、ベルクマイスターはね」とかそういうマニアックなネタで盛り上がっちゃうんです。なかなかクラシックのピアニストの同業者とでは、こういう風には盛り上がれないというのに。

e0056670_7381788.jpgそんなわけでまもなく帰国、リハーサルが始まります。ライブはトークも面白くなると思うわ。本当に三柴さんってすごく面白い方なんですもの。三柴さんのお話の続きはまた後日。リハーサルの模様もお楽しみに。
画像は三柴さんの編曲のトッカータです。
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by kuroakinet | 2006-06-20 06:57 | ミラノ日記

さくらんぼう

子育てとか充電には、イタリアの長い一日はとてもいいみたい。私はキャラクターがあっけらかんとして見えるせいか、ちっとも悩みなんかないでしょう、とよく言われるけれど、実は本番が続いたあとなんかに、突如ブラックホールのような鬱々とした日々が襲って来たり、正体不明の自己嫌悪に襲われたり、よくするのです。でも、出産で体質が変わったのか、イタリアが陽気な土地だからなのか、最近は自己嫌悪は相変わらずあるんだけれど、それが酷くならずに済んでます。このところ、ちょっと書きたい曲が浮かんだりしているし。周りがあまりにも優秀な作曲家ばかりなので、演奏意欲は沸いても創作意欲はどこか遠くに何年も消えていたのだけれど。

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このボールいっぱいのさくらんぼうは、うちの中庭で採れたもの。階下のガラスやのおじさんが、いま摘んだばかりだからもってゆきな、と出会いがしらくださいました。さすが採れたて、甘くって子供も大喜び。
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by kuroakinet | 2006-06-17 12:47 | ミラノ日記

ヴェルチェッリ

ミラノー東京間で毎日のように孫の成長を両親にSkypeで見せています。液晶画面から「べろべろばあーー」と話しかけてくる祖父母のことを、うちの息子はなんだと思ってるんでしょう。そのうち、日本は画面の向こうにあると思っちゃわないかしら。

その父が毎日言うセリフは「そっちは毎日いい天気だねーー」。
ほんとに日本はお天気悪そうね。

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お天気がいい写真を二枚。先日ヴェルチェッリ青少年国際音楽コンクールに伴奏者で出かけてきたときのもの。イタリアには沢山青少年のコンクールがあるんですが、こんな素敵な街で開催されていて、参加者の雰囲気もコンクールというよりバカンスかねた家族旅行みたい。でも全部門の1位を制覇したウイーンから参加のヴァイオリニストは、一人バカンスムードとは程遠い表情で、その若い年齢とは思えない大変な説得力を持った演奏で圧巻でしたが。
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by kuroakinet | 2006-06-15 18:21 | ミラノ日記

火の鳥

一泊二日で港町ペスカーラヘ行って来ました。私がイタリアに通うきっかけになったメッツエーナ先生が住んでいらっしゃる街です。ミラノからは特急でも5時間かかるけれど、日本で新幹線の5時間乗るよりも疲れないのは何故かしら。

先生はご高齢なのに相変わらずお元気で、途中コーヒー休憩を挟みつつも午後3時から7時までレッスンぶっ通し。昨日はアゴスティ編曲の「火の鳥」をみっちりと。リサイタルで一度弾いているとはいえ、まだまだあちこち音色もペダルも工夫する余地あり。編曲者アゴスティはメッツエーナ先生とも近いイタリアの歴史的ピアニストで名教師。そのせいもあるのか、先生もこの編曲に偉く触発されているご様子。でも、ほんとに良くできているけど弾く立場からすれば難しすぎるーこの編曲。でもこれ絶対十八番にしたい!7月の故安川加寿子先生の記念の演奏会と、スイスのリサイタルで二回本番で弾けるので、楽しみでもあり、ちょっと恐ろしくもあり。
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by kuroakinet | 2006-06-14 06:43 | ミラノ日記