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あれこれふりかえり・・・優子亜樹デュオ&東京現音計画etc

こんばんは。二週間前に帰国しましたが、昨日ってなんだったっけ?と前の日のことすら思い出せないような日替わりリハーサル&本番の日々をすごしています。この先も怒涛の本番ラッシュなのでブログにでも書いておかないと大事な本番の記憶も消え去ってしまう。。。と思いここで振り返ってみることにします。

5,6月は日本、イタリア数か所でチェロの水谷川優子ちゃんとデュオ行脚でした。優子ちゃんの飛行機が30時間もおくれて、彼女がミラノのコンサートに到着できないことまでも想定してコンサート前夜にソロの曲を練習したりしましたっけ?そんなドキドキハラハラ珍道中ながらも演奏会はどれも盛り上がり、終演後すべては笑い話におわりました。優子ちゃんとはすでにもう書ききれないほどの思い出がありますが、恩師が共通だったり、選曲の好みのマニア度もびびびっとくるところがあり、これからそのあたりを掘り下げて行ければと思っています。
この後もまた今月末30日にミニコンサートがありますよ!詳細は末尾にかきますね。
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デュオツアーのあとは国際コンクールの審査、そしてイタリアマントバではソロリサイタルがありました。ファンタジーばかりを集めたコンサートを、ということで、バッハ、モーツアルトのファンタジー、サティのファンタジーワルツ、映画ファンタジアよりストラヴィンスキーの火の鳥、そしてゲームファイナルファンタジーのピアノコレクションより数曲という本当にバラエティにとんだプログラムを選びました。これはこれで結構きついプログラムでした・・・
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そして再び日本に戻って、待っていたのは東京現音計画の第7回公演。今回初のクリティックズセレクション。沼野雄司さんのすごい選曲プロデュースでした。
私は今回ソロでイタリアの巨匠カスタルディの歴史的名曲「エリーザ」(エリーゼのためにのパラフレーズ)を弾かせて頂きました。拙くエリーゼの為にを演奏したり、数十秒間沈黙したり、クラスターを連打して狂気に至るまでがすべてものすごく複雑なリズムで書かれています。私が生まれる前にこんな曲が書かれていただなんて、イタリアってすごい!と思いながら譜読みをしました。最後に一発声を上げている写真をカメラマンの松蔭浩之さんが撮ってくださっていました。欠伸しているようにも見えなくもないですが。。。笑
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そしてマイクを揺らす、題名もそのまんまの「振り子の音楽」、みなでとんちんかんなユニゾンを奏でるクリスチャン・ウォルフの「エクササイズ5」。最後にアンドリーセンの「労働組合」をアコーディオンの大田智美さん、オーボエの宮村和宏君をくわえた全員で演奏しました!

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なんといってもリハーサルの時からアンドリーセンの「労働組合」がすごかった。管楽器メンバーは口が壊れそうになり、私は手が水膨れになりそうなのでサポーターをつけることになり、打楽器神田さんは曲の魅力にとりつかれたのか暗譜してくるし、リハーサルの合間にみんなずっと口ずさんでいるし。。。そしてメンバーがみんなその道の名手ということもあり、リハーサルごとに集中力、スピード、音圧が増し、どんどんチンドンパンクな演奏になっていきました。

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沼野雄二さん、素晴らしい選曲を有難うございました。そしてご来場くださった皆様もありがとうございました。

そういえばは2000年にアンドリーセン氏の前で演奏していたのでした。高まった気持ちのまま過去のブログを検索したらでてきましたよ、、当時の日記。。。16年も前のお話しです・・・・


2000/05/22(月)
「東京オペラシティブギウギ」
オペラシティタケミツメモリアルにて最後のリハーサル。
合唱、語り、ピアノ、エレピにもPAが入るので
サウンドチェックに少々手間どった。
やはり一番合わせ辛いのが、
私の出番であるブギウギの箇所だった。
リハでは何も問題なかったのに、ホールで距離とってやってみると
怖い怖い!
だってあんなに残響の長いタケミツメモリアルで、
一番後ろで16分音符のリフ弾きながら
ステージ上のセリフと合わせるんだよ。
私の弾くリフはステージには遅れて届くし、
それに合わせた16分音符の語りが私に届くのに、また時差が生まれる。二重の時差でまさにやまびこの世界。
もう聴いて合わせるのは不可能だ、、、と思ったので、
ステージの音を拾うモニタースピーカーはオフにして
自分の耳に飛び込んでくる遠いオケの音をかすかなたよりに
液晶画面の指揮を見ながら、勘でガンガン行っちゃう作戦にした。
どうやら語りとも、オケとも合っていたようだ。
そしたら、、アンドリーセンがほっぺにキッスをしてくれた(^^)。
2000/05/23(火)のブログ
「コンポ-ジアム2000/アンドリーセン ラージアンサンブル作品展」
「アンドリーセン ラージアンサンブル作品展」の本番が終った。
1曲目の「デ・スティル」では、自分のパートが始まる数分前まで
最後方の座席で鑑賞。
ステージ上の皆はリハよりずっと盛りあがって演奏しているのに、
後方の席で聞くと結構まろやか。
もっとファンキーなサウンドがするかと思っていたのだが
響きの豊かさの為かブラスバンドみたいに聞こえた。
でも13分間皆の演奏を聴きながら待って、その後
突然客席の隅でまったく一人で演奏するというのは
実は責任重大でなかなか緊張した。
ほんと、オケの中のソロって緊張するんだよ。
チェレスタとかね、、たまにそういう仕事もやるんだけど、
ずっと待ってて一瞬ここ一発ってやつは怖い。
出そびれる訳ないのに、出そびれたらどうしよう、、とか思っちゃうんだよね。
で、、緊張しながらブギウギでノッて、ノッでるんだか緊張してんだか
妙なテンションで終った(^^;;;。
曲が終わって、後ろでお辞儀したんだけど、誰も振りかえってくれない。
おーい、あたしゃここで弾いてたんだぞぉ、ねぇ、気づいて!(^^;;;(^^;;;(^^;;;
打ち合わせでは指揮の沼尻さんが私をステージに呼んでくださるという
話だったんだけど、
全然忘れられているので自分から上がってステージ中央でお辞儀した。
へへへ。
終った終ったぁ、、、で休憩後は客席で聴こうと楽屋で片付けをしていると、
アンドリーセンご夫妻が楽屋訪問。
どうやら彼はこのブギウギのパートが自分でもいたくお気に入りの部分らしく、
上手く行ったことをやたら喜んでいた。
「君のCDを買うから、あとでサインして欲しい。そして君の住所を教えてくれよ。」
わたしはプレゼント用のCDを持参するのをすっかり忘れていた。
しょーがないから財布をにぎって休憩中のロビーの販売コーナーへ。
アンドリーセンのCDと並んで私の2枚のCDが売られていた。
「どーも、黒田です。すみません、私のCD下さい(^^;;(^^;;(^^;;」
「あ、、どーも、お世話になってます。ありがとうございます。」
と販売員さん。
休憩後は客席で2曲目の「時間」を聴いた。
40分間永遠に静かな時間が流れる曲で、当然睡魔がやってくると覚悟していた。
でもその時間が美しくて響きに包まれているうちに曲が終った。
短く感じた。
終演後、ロビーでアンドリーセン氏を見つけた。
2枚のCDをプレゼントです、と差し出した。
「あ、こっちはさっき買ったから持っているよ。」
「あらま、じゃ、お友達にでも差し上げてくださいね。」
「それはありがとう!ねえ、アキ、ここにサインしてよ、日本語で」
“ルイへ。AKI KURODA”と書いた。
・・・ってわけで、本日オペラシティのロビーで
クロアキのCDが少なくとも3枚は売れたわけだ。
出資者は私とアンドリーセン(^^;;;。






さてさて、クロアキはこの後も怒涛です。5,6月に引き続きチェロの水谷川優子ちゃんとのミニコンサートは下記のとおりです

日程: 2016年7月30日(土) 18:30 ~ 18:55
会場: 紀尾井町サロンホール
水谷川 優子(チェロ)黒田亜樹(ピアノ)
~ミニコンサート デュオの秘密~
ビフォーアフター大公開!前半の15分間、デュオになれた二人が、
初合わせする1曲をどのように組み立てるか見ていただきながら、後半15分は
演奏をお楽しみいただけます。


そして7月31日より怒涛のすごいすごいプログラムの「両国アートフェスティバル」が始まります!

*  *  *  *
【オープニング・イベント】ジョージ・マチューナス:《ピアノ小品第13番(ナム・ジュン・パイクのために)》+トーマス・シュミット《サニタス 151番》同時演奏
日時:7月31日(日)13:00開演(開場30分前)
ピアノ:足立智美
ピアノの鍵盤を釘付けにする、異なった2作品の同一のパフォーマンス。

*  *  *  *
【プログラムA】迷宮で踊ろう〜ヨーゼフ・マティアス・ハウアー
日時:7月31日(日)17:00開演(開場30分前)
ピアノ:黒田亜樹、須藤千晴、保屋野美和、小林侑奈、足立智美
シェーンベルクより早く12音技法を発明したオーストリアの作曲家、ヨーゼフ・マティアス・ハウアー。1938年ナチスに退廃芸術の烙印を押され活動の機会を奪われて以降、膨大な数を書き続けたZwölftonspiel(12音の戯れ)を中心に構成する。アルゴリズミック・コンポジションの先駆、神秘主義者、知られざる作曲家の世界。

プログラム:ヨーゼフ・マティアス・ハウアー Josef Matthias Hauer
・無調音楽第1部 作品22 (1922)
・12音の戯れ〜ピアノ4手のための(1955)
・家庭の音楽〜ピアノ4手のための(1958)
・迷宮の踊り〜ピアノ4手のための(1953)


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【プログラムB】両国の2台のピアノ
日時:2016年8月2日(火)、3日(水)19:00開演(開場30分前)
ピアノ:黒田亜樹、三枝伸太郎
芸術監督・足立智美の新作に加え、世界的に活躍するヴォイス・パフォーマーのウテ・ヴァッサーマン、東ドイツ出身のコントラバス奏者・即興演奏家のマティアス・バウアー、殴り合いともダンスともいえる独自のパフォーマンスを繰り広げるcontact Gonzo、この専業作曲家でもピアノの専門家でもない3者に2台ピアノの新作委嘱を行う、足立プロデュースの真骨頂。その他、マートランド、チリオ、三宅榛名など2台、ソロピアノ、弾き語りと織り交ぜたカラフルなプログラム。

プログラム:
ウテ・ヴァッサーマン Ute Wassermann:(小道具と指のための新作、2016委嘱)
マティアス・バウアー Matthias Bauer:ピ(2016委嘱)
コンタクト・ゴンゾ contact Gonzo:(2016委嘱)
足立智美 Adachi Tomomi::あのぴあの(2016委嘱)
スティーヴ・マートランド Steve Martland:《ダンス・ワークス》より(1993)
ルチアーノ・チリオ/ジローラモ・デ・シモーネ編 Luciano Cilio / Girolamo de Simone:スィッフ
三宅榛名 Miyake Haruna:捨子エレジー(1973)
ルチアーノ・ケッサLuciano Chessa:小道具のための変奏曲(2002/05/07)
クリス・ニューマン Chris Newman:《悲しい秘密》より「ああ、ほんとにごめん」「絶望的な空」「死んだ男」他(1981/82)



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【プログラムC関連トーク】藤井一興、四分音ピアノを語る
日時:2016年8月6日(土)開演14:00(開場30分前)
出演:藤井一興、黒田亜樹
1988年、師であるアンリエット・ピュイグ=ロジェとともに《四分音システムによる24の前奏曲》を録音した藤井一興を迎えて、じっくり語っていただきます。

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【プログラムC】四分音ピアノの世界
日時:2016年8月7日(日)開演14:00〜、18:00〜 2回公演(開場30分前)
ピアノ:藤井一興、黒田亜樹、須藤千晴、保屋野美和、小林侑奈
ヴィシネグラツキー《四分音システムによる24の前奏曲》を中心に、名手の演奏で贈る四分音ピアノの宴。

プログラム:
イワン・ヴィシネグラツキー Ivan Wyschnegradsky:
・四分音システムによる24の前奏曲 (13音からなる全音階的半音階に基づく)〜2台の四分音ピアノのための
・旋回運動のためのエチュード〜8手の四分音ピアノのための
チャールズ・アイヴス Charles Ives:3つの四分音作品

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※曲目、演奏者は変更になる場合があります。

チケット(税込):全自由席
オープニング:1000円(同日のプログラムAのチケットをお持ちの方は500円)
プログラムA,B,C各回:前売一般3,000円、門天会員・学生2,500円(当日券は500円増し)
8/6トーク:1000円(7日プログラムCのチケットをお持ちの方は無料)
全公演通し券7,500円(B及びCプロは観覧日時指定)

ご予約・お問い合わせ:
両国門天ホール
メール:ticket@monten.jp
電話&FAX:03-6666-9491
             
  
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by kuroakinet | 2016-07-21 01:58 | コンサート