あっという間に2018年も一か月が終わりそうですね。日本はすごい寒波だそうで。友人の自宅の水道管が凍って、お風呂もトイレも水がでなくなってホテルに避難したという書き込みをFACEBOOKで見ました。水道管が凍ってお湯が出なくなるというのはミラノでは日常茶飯事ではありますが・・・・あちこち凍結しているようですから、どうか皆さん足元など気を付けてくださいね。
私は昨日初イラン演奏旅行!!からミラノに帰ったところです。「在欧日本文化専門家中東派遣」というお役目を承り、イラン大使館での各国大使ご招待の華やかなコンサートと、現地で最も大きな催しといわれているファジル音楽祭でソロリサイタルをさせていただきました。 年末帰国中に「明日までにへジャブを巻いたプロフィール写真を送ってください」と連絡を受け、友人に「なにか頭に巻けるようなストールかしてくれない?」「頭にまくの?」「そう、イランに行くので」「ええ!イラン?」と大騒ぎしながらアイフォンでとった写真がのったプログラムはこれ。 イランに行きます~と仲間内に知らせると、皆に大丈夫ですか、気を付けてください、と言われ、FACEBOOKにもイタリア、イギリスの知人やら、アメリカから僕は君のファンだという方からも心配しているというメッセージをもらったりしました。テヘランでデモなどもあったからね。実は私は個人的にイランの情勢よりもなによりも、イランまで飛べるか飛べないか、ハラハラすることがあったんです。。。私はイタリアの滞在許可書の書き換え時期を迎えており、更新完了するまでの待機中の身であり、この待機中にシェンゲン加盟国以外の国に出てもいいのか出てはいけないのか??で国際警察に問い合わせたりドキドキの出発前を過ごしていました。もし飛べても、戻った時にイタリアに入国できないかも・・・なんていう心配もあり。しかし万全を尽くして国際警察にもきちんと問い合わせして、結果的に問題のない方法で現地入りすることができました。そんなことがあったので、もう、現地で大使館の皆様にお目にかかったときはほっとして涙が出そうでした。 大使館公演は日本文化月間のイベントでもあったので、プラグラムはバッハの高橋悠治編曲に始まり、高橋悠治作品を二曲、 それなのに不思議とざわついた感じはなく、客席からは集中したエネルギーが伝わってきました。コンサートは二か所ともラストの曲の後の拍手で総立ちになり(イラン人はみな立ち上がって大拍手する習慣なのかしら???)びっくり・・・プログラミングもうまくいったのかな。 テヘラン物語はもっといろいろ書きたいのですが何しろ今度は明日の便で日本、そして到着直後からリハーサル、今は次の初演曲で頭がいっぱーーーい、、という状況なのでテヘラン珍道中編、はまた後日かな?書きたいことがいっぱいありすぎて困るくらいなのですが・・・・ そしてそして!!! 1月31日は東京現音計画公演ですよ~~~ 「一人の作曲家にプログラミングを託すコンポーザーズセレクション、4回目にして遂に近藤譲を迎える念願の一夜。問答無用の総力結集ぶり、ご堪能あれ。」
by kuroakinet
| 2018-01-26 07:54
| コンサート
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黒田亜樹(piano)
東京芸術大学卒業後、イタリア・ペスカーラ音楽院高等課程を最高位修了。 フランス音楽コンクール優勝。ジローナ20世紀音楽コンクール現代作品特別賞受賞。現代音楽演奏コンクール優勝、朝日現代音楽賞受賞。卓越した技術と鋭い感性は作曲家からの信頼も高く、「ISCM世界音楽の日々」「現代の音楽展」「サントリーサマーフェスティバル」「B→Cバッハからコンテンポラリー」など、主要な現代音楽演奏会にて内外作品の初演を多数手がける。ビクターより「タンゴ・プレリュード」「タンゴ2000」をリリース。タンゴの本質を捉えた表現と大胆なアレンジは各方面で注目された。2013年にはバンドネオン奏者の小松亮太氏とともにピアソラ作曲オペラ『ブエノスアイレスのマリア』を、ピアソラ元夫人で歌手のアメリータ・バタールを迎え完全上演し話題を呼んだ。国外ではサルデーニャのSpazioMusica現代音楽祭でブソッティ作品の初演、パルマのレッジョ劇場でキース・エマーソンの代表作「タルカス」を現代作品として蘇演、シチリアのエトネ音楽祭出演などイタリアを中心に活動。 作曲家・植松伸夫と浜渦正志の指名により録音した「PianoCollectionsFINALFANTASY」やイタリアLIMENレーベルよりリリースした「ブルクミュラー練習曲全集」のDVDによっても、世界中のファンに親しまれている。 2014年アメリカのオドラデクレーベルより「火の鳥」~20世紀音楽ピアノのための編曲集リリース。イギリスBBCミュージックマガジンにて五つ星、レコード芸術誌にて特選盤に選ばれる。「東京現音計画」メンバーとしてサントリー芸術財団第13回佐治敬三賞受賞。ミラノ在住。ht t p:// k u r o a k i. n e t 公式サイト・クロアキネット 以前の記事
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