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カテゴリ:コンサート( 72 )

続備忘録...東京現音計画#12:黒田亜樹 with フランチェスコ・ディロン

7月2日の公演・・・・こちらも決して忘れたくない今夏の一大イベントだったので、
写真と当日のプログラムノートを貼っておこう。

   




「やっとすべてがしっくりきたよ。煙を上げるムーグも燃え上がる
炎が聴衆を覆うような装置もなしで演奏された"タルカス"。
僕が聴きたかったのはこれだったんだ。ありがとう、AKI」
キース・エマーソン 2004年ロンドン

・・・・・・・・
キース・エマーソンはロックの中にクラシックやジャズや現代音楽のテイストを大胆に取り込み、ロックを巨大な音楽作品に進化させました。彼の作品を20世紀の現代作品として、器楽作品として捉えてみたい、という視点でミラノ在住の作曲家マウリツィオ・ピサ―ティと相談しながら作ったCDが「黒田亜樹・タルカス&展覧会の絵」(2004年ビクターエンタテインメント)でした。当時の私にとってはイタリアでの新しい仲間たちとの初作業であり、大きな転機となりました。

オペラの殿堂パルマレッジョ劇場で同じ年にイタリア初演を行いましたが、日本ではこのCDバージョンは演奏されることなく15年
東京現音計画のプログラム監修を考えたとき、真っ先に東京の仲間とイタリアの仲間の合体バンドでタルカスを日本初演したい!という案が浮かびました。
レッジョ劇場で共に初演をしたバイオリンのアルド・カンパニャーリとチェロのフランチェスコディロンは、世界的に注目される弦楽四重奏"クアルテットプロメテオ"のメンバーとして常に第一線を走り続けていますが、このためにイタリアから駆け付けてくれました。特にフランチェスコディロンは世界中にアンテナを張っており、演奏だけでなく音楽祭のプロデューサーでもあるので、選曲にも多くのアイデアを提供してくれました。
東京現音計画がいつにも増してゲンダイオンガクから飛び出す一夜をお楽しみください!

7月2日 黒田亜樹

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今回特にメンバーの有馬純寿さんがピサ―ティ版タルカスの一部をエレクトロニクスで改造?施したのが、新たなタルカスを演奏する上での強烈なアクセントになりました。このメンバーで日本初演ができたことに改めて感謝します。

なんと、タルカスを以前二台ピアノで共演したスーパーピアニスト三柴理さんが駆け付けてくださいました。以前よりさらにロックだったよ!と音符のプリントシャツで久しぶりに会っても素敵な三柴さん♥
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人気キーボーディストがもう一人♡セカオワのSAORIちゃん!彼女は高校生の頃私の世田谷のマンションに入り浸っていましたが、スクリャービンとかラヴェルが絶品のピアニストだったのです。Saoriの左は国際コンクールで次々と成果をあげている小塩真愛ちゃん、わたしの右はアンサンブルピアニストとして大活躍の鴇田恵利花ちゃん、3人とも私の自慢の教え子たち!皆駆けつけてくれて終演後のにぎやかなこと~
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ロックファンも現代音楽マニアも両方が喜んでくれる演目を、とフランチェスコとともに考えた曲目一覧はこんなメニュー。

ディヴィッド・ラング《リトル・アイ》(1999)チェロソロと4人の打楽器
シモン・ルフラー《セプテンバー 08》(2008)キーボード
シモン・ステン=アナーセン《Next to Beside Besides》(2003/2006)東京現音計画版
ケイト・ムーア《ヴェルヴェット》(2010)チェロ、ピアノK.エマーソン – M.ピサーティ《ゾーン=タルカス》(2004)
東京現音計画版


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前半のフランチェスコ&黒田亜樹セレクトの曲目解説については、フランチェスコご夫人で音楽学者の
エレナ・アッバードが詳細に書いてくれました。(解説について私とフランチェスコが問答をしていたら何時の間にか横でプロの彼女が原稿を仕上げてしまっていたとい顛末です・・・笑)こちらも力作なので貼っちゃおう!


Genon Project curated by Aki Kuroda and Francesco Dillon, Tokyo, 2nd July 2019


今日は、師弟関係にある二組の作曲家の作品を通して、現代音楽の目覚ましい国際的傾向を二つ紹介しよう。
先ず、ヨーロッパで最も新しく顕著な傾向を、デンマークの作曲家シモン・ステン=アナーセン(1976) と、オーフスの王立音楽アカデミーで
ステン=アナーセンに学んだ、同郷のシモン・ルフラー ( 1981年コペンハーゲン生)
の作品を聴いていただきたい。彼らは音楽を通して、演奏や、音楽的な身体表現と密接に関わりながら、虚像の姿を浮き上がらせる。
その姿勢はステン=アナーセン《Next to Beside Besides》(2003/2006)で見て取れる。
このモジュール形式による作品は、さまざまな編成のための「翻訳」版(と ステン=アナーセンは呼ぶ) の存在が想定されている、チェロ独奏作品をもとに作られている。
この原型となる作品《Beside besides》 (2003),は、一種の演出的「翻訳」を生み出す、音を生み出す動きの身振りに焦点を絞られている。
楽器毎にそれぞれ番号が割り振られている「翻訳」群は、二重奏、三重奏などどのような組み合わせの同時演奏でも演奏可能で、今回は三ヴァージョンチェロ独奏
(#0),、サックス独奏(#2)打楽器独奏 (#4)を同時演奏する。
歪んだ音を発生させるキーボードのためのシモン・ルフラー《セプテンバー
08》の題名は作曲時期を表す。反復やリズミックな細かいクラスターによるこの作品は打楽器的な書法による。
ルフラー作品もステン=アナーセンに等しく、演奏時の音楽家の身体表現に重点が置かれている。
一方、ヨーロッパを離れ、アメリカやオーストラリアに集中的に見られる音楽の潮流として、現在では最も知られた名前の一人デビット・ラング(1957年ロサンジェルス生)と、まだ若年ながら既によく知られた存在となった彼の弟子でアイルランド系のオーストラリア人女流作曲家、ケート・ムーア(1979年生)を挙げたい。ラングとムーアの足跡は、ラングがマイケル・ゴードンとジュリア・ウルフらと共に計画し、そして創立した、「バング・オン・ア・カン」のプロジェクトの中で交わる。「缶を叩け」という「バング・オン・ア・カン」には、ヨーロッパのアンサンブルとの交流や若い作曲家の研鑽する機会などが当初から計画に含まれていた。
ラングはニューヨーク楽派に属し、ライヒのミニマリズムを最も直截に継承する。彼の音楽は堅固でロック的なものか、柔らかく詩的なものの二種類の作風に分けられる。「リトル・アイ」の、非常乾いた音や「単純」さ、ほぼ素に近い状態の彼の書法が選択されているが、実は後者のより情感豊かな作風に属する。
作品はラングがレジデンス作曲家としてイタリア滞在中に、フランチェスコ・ディロンディロンの参加するイタリアの現代音楽アンサンブル「アルテル・エゴ」のために作曲され、演奏に関わるそれぞれのグループの個性を活かした作品となっている。ここでは、それぞれの演奏家がアマチュアの打楽器奏者の役をこなし、独奏チェロを伴奏する。
「リトル・アイ」は、ケート・ムーアのチェロとピアノとの二重奏「ヴェルベット」と対比を成す。ムーアの書法はラングのミニマリズムを継承しつつ、より斬新でロック的アプローチが見られる。この作品で使われるリズムの複雑性も、ラングに比べより洗練され、同時にチェリストとして育った彼女とチェロとの関係も詳らかになるだろう。この作品についてムーアは、ルネッサンスの生地の紡ぎ模様、特に、今年没後500年にあたる著名なダヴィンチの肖像画で使われいる紡ぎ模様に霊感を受けたと話している。

これら全ての作品が日本初演である。

エレナ・アッバード
Elena Abbado

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クロアキは節目の年齢になったわけですが、自分のこれまでの活動をまとめ、そして次へ向かう方向を照らすようなコンサートが出来ました。おかげさまで大入り袋が出ました!みなさまありがとうございました。

by kuroakinet | 2019-09-15 09:08 | コンサート

東京現音計画ベストセレクション写真集&次回予告?

東京現音計画#11ベストセレクション 
2019年1月17日杉並公会堂小ホール 
演出 大岡淳
photo by Hiroyuki Matsukage

先月の本番より・・・
東京現音計画の公演も11回目。これまでの人気曲を集めたベストセレクションに演出を加えて、という新たな試みでした。

パオロ・カスタルディ《エリーザ》ピアノソロ(1967)は「バスローブと金髪でがいじーんな感じかな」との演出大岡さんからの指示でこんな感じに・・・・
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あの「エリーゼのために」で何度も不器用につっかえて狂気に
至り叫び声をあげるところまで、
複雑超難解なリズムとディナーミクで記譜されている作品。この格好で弾くとリハーサル時にメンバーからも「」怖ェ~~」と声があがったほど。

足立智美《2013-10-14T06:49:10+02:00/2013-10-14T06:50:10+02:00》ではぐるぐるピアノの位置を変えて弾き、ネオ・ヒュルッカー《ネオランプス》ではトイダルシマーやらホイッスルやら・・・
大岡淳さんの新作ではメンバー全員楽器を持たずマイクの前に。私はメインボーカルも?20代のころポンキッキーズで歌っていた芸を生かす機会に恵まれました・・・笑

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ピアニストとしての技量を披露するチャンスが全くないかのようなステージでしたが、最後の坂東祐大《Jeux II [balls]》では照明と配置で初演時より超絶技巧バトルモード加速!

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東京現音の次回はなんと黒田亜樹セレクション回なんです!前回のパチンコ、今回の金髪の後にどんな玉を出したらいいのやら???とプレッシャーではありますが、着々と準備中です。次回は2019年7月2日杉並です!お楽しみに!!






by kuroakinet | 2019-02-15 04:16 | コンサート

高橋悠治作品演奏会I/歌垣

12月29日、東京オペラシティリサイタルホールにて、高橋悠治"ピアノとオーケストラのための作品「歌垣」"を蘇演します!もはや聴くことも楽譜を見ることも叶わないのか・・・という幻だった「歌垣」。世界のどこかにあるはず、、、と楽譜を探す長い旅を経て、ついに29日にその音に巡り合うことができます!ちなみにピアノパートはクロアキです・・・悠治さんは新作と新作指揮でご登場予定です!!


公演詳細はこちら↓↓↓


作曲家、ピアニスト高橋悠治。
小澤征爾指揮による武満徹「アステリズム」、ルーカス・フォス指揮によるケージ「プリペアード・ピアノのためのコンチェルト」、コンスタンティン・シモノヴィツとのクセナキス「エオンタ」など、名盤と呼ばれる録音を世界各地のオーケストラと残し、自身も小澤征爾のために「オルフィカ」という大オーケストラ作品を書きました。その高橋悠治が現在までに作曲したピアノとオーケストラのための協奏曲的性格の作品は、71年に作曲された「歌垣(カガヒ)」しかないのです。(高橋悠治は、ピアノの独奏作品はたくさん書いています。)


歌垣は、1971年4月にアメリカ・カリフォルニアのオーハイ音楽祭で、作曲者のピアノ独奏、サミュエル・ゲルハルト指揮、ロサンジェルスフィルで初演された後、1978年香川で収録された音楽番組「オーケストラがやって来た"Yujiがピアノを剥ぐ"」のなかで、作曲者のピアノど奏、山本直純指揮、大阪フィルによって日本初演された後、楽譜の所在がわからない状態も長く続いていました。
出版社や世界中の演奏家たち、世界各国の図書館をあたるうちに、ニューヨーク公共図書館に一部ファクシミリが残っていることを発見。作曲家大西義明氏によって校訂、再浄書されて今回の演奏が可能となりました。
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713年「常陸国風土記」における筑波の歌垣が、発想の原点だそうです。

「桜が咲くころ、紅葉が深まるころ、神へのお供えとともに、男女は手に手を取り合い連立って山に登り愉しみ遊び、歌垣に集い歌を歌う」

高橋悠治の「歌垣」は、ピアノとオーケストラが全て書かれたスコアは存在しません。ピアノが歌えば、オーケストラは別の歌を返します。オーケストラが歌えば、ピアノはまた別の歌で返事をかえします。
演奏時間は未定。クセナキスにならってゲーム理論に基づいて作曲されているそうですが、作品の性質も気質もクセナキスとはまるで違って、互いに寄り添うような音がするはず・・・

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大西氏による素晴らしい浄書譜!
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図書館で発見された手書き譜のファクシミリ!
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by kuroakinet | 2018-12-23 20:05 | コンサート

クラスノヤルスク!

International Festival «Asia-Siberia-Europe»
Bach keyboard concerto No.1
with the Krasnoyarsk Chamber Orchestra!!
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Górecki Concerto For Piano & Strings
with Baltic Neopolis Orchestra!!

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by kuroakinet | 2018-09-11 23:58 | コンサート

ベルリン公演



3月9日  "3.11メモリアルコンサート"在ドイツ日本大使館公邸
水谷川優子&黒田亜樹
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3月11日 TOKYO Global Servis GmbH Berlin 
オールバッハコンサート 黒田亜樹&保屋野美和  ゲスト水谷川優子
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保屋野美和さんとレーガー編、クルタ―ク編のバッハ。
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まさかのミラノベルリン便キャンセルで最初からドタバタしてしまったベルリンツアー。深夜に別便で到着、怒涛のリハーサルとなって全く観光できず、せめて夜景をバックに、と記念撮影。今度はゆっくり訪れたい。ベルリン大使館の皆様、ベルリンの竹谷様ご夫妻、カワイヨーロッパの山本さん、本当にお世話になりました。そして優子ちゃんベルリンでの機会をありがとう。杉山洋一作曲の「ベルリンのコラール」、胸に響きました。
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by kuroakinet | 2018-03-11 23:59 | コンサート

陣内雄 ライブ

大阪から大学進学で上京にした当時十代の私に、仲間と生きる楽しさ、身体が弾むってどういうことか、そして自然の大きさまでも教えてくれた陣ちゃん。数年間共にバンド活動もしました。あれから20年、林業に専念していた陣ちゃんが、葉加瀬太郎くんのラブコールもあって音楽活動を再開。東京でライブをするというので、イタリアから文字通り飛んで駆け付けました。青春を共にしたたくさんの仲間たちが客席に!最高の一夜でした。
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by kuroakinet | 2018-02-17 23:59 | コンサート

東京現音計画:コンポーザーズセレクション:近藤譲

東京現音計画#09:コンポーザーズセレクション4:近藤譲
Tokyo Gen-on Project #09: Composer’s selection 04 Jo Kondo
日時:2018年1月31日 (水) 19:00開演
会場:ミレニアムホール
(台東区生涯学習センター 2F 台東区西浅草 3 丁目 25 番 16 号)

近藤譲《委嘱新作》 (2018 初演 )
Jo Kondo, New Work

近藤譲 《灌木》(2000)
アルト・サクソフォン、マリンバ、ピアノ
Jo Kondo, A Shrub for alto saxophone, marimba and piano

ジェイムズ・テニー 《サクソニー》(1978)
サクソフォンとテープディレイシステム
James Tenney, Saxony for saxophone and tape

カルロス・サンチェス = グティエレス 《Kikai no Mori (「機械から現れた…」第2番)》(2009)
打楽器、ピアノ
Carlos Sanchez-Gutierrez, Kikai no Mori (Ex Machina II) for percussion and piano

モートン・フェルドマン 《持続 第3番》(1961)
ヴァイオリン、チューバ、ピアノ
Morton Feldman, Durations III for violin, tuba and piano

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(写真:松蔭浩之)


出演:東京現音計画
メンバー:有馬純寿(エレクトロニクス)、大石将紀(サクソフォン)、神田佳子(打楽器)、黒田亜樹(ピアノ)、橋本晋哉(チューバ)
ゲスト:亀井庸州(ヴァイオリン)


制作:福永綾子(ナヤ・コレクティブ)


by kuroakinet | 2018-01-31 23:58 | コンサート

2018年始動はテヘラン&東京現音計画!

あっという間に2018年も一か月が終わりそうですね。日本はすごい寒波だそうで。友人の自宅の水道管が凍って、お風呂もトイレも水がでなくなってホテルに避難したという書き込みをFACEBOOKで見ました。水道管が凍ってお湯が出なくなるというのはミラノでは日常茶飯事ではありますが・・・・あちこち凍結しているようですから、どうか皆さん足元など気を付けてくださいね。

私は昨日初イラン演奏旅行!!からミラノに帰ったところです。「在欧日本文化専門家中東派遣」というお役目を承り、イラン大使館での各国大使ご招待の華やかなコンサートと、現地で最も大きな催しといわれているファジル音楽祭でソロリサイタルをさせていただきました。
年末帰国中に「明日までにへジャブを巻いたプロフィール写真を送ってください」と連絡を受け、友人に「なにか頭に巻けるようなストールかしてくれない?」「頭にまくの?」「そう、イランに行くので」「ええ!イラン?」と大騒ぎしながらアイフォンでとった写真がのったプログラムはこれ。


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イランに行きます~と仲間内に知らせると、皆に大丈夫ですか、気を付けてください、と言われ、FACEBOOKにもイタリア、イギリスの知人やら、アメリカから僕は君のファンだという方からも心配しているというメッセージをもらったりしました。テヘランでデモなどもあったからね。実は私は個人的にイランの情勢よりもなによりも、イランまで飛べるか飛べないか、ハラハラすることがあったんです。。。私はイタリアの滞在許可書の書き換え時期を迎えており、更新完了するまでの待機中の身であり、この待機中にシェンゲン加盟国以外の国に出てもいいのか出てはいけないのか??で国際警察に問い合わせたりドキドキの出発前を過ごしていました。もし飛べても、戻った時にイタリアに入国できないかも・・・なんていう心配もあり。しかし万全を尽くして国際警察にもきちんと問い合わせして、結果的に問題のない方法で現地入りすることができました。そんなことがあったので、もう、現地で大使館の皆様にお目にかかったときはほっとして涙が出そうでした。
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↑出国前の滞在許可証ビザ関連の大騒ぎを経て、現地でのありとあらゆるサポートをしてくださったイラン大使館の皆様&東京現音計画でお世話になっている福永さん。イランに行くんだけど珍しい機会だから福永さんもどう?とメッセージしたら本当にベルリンから飛んできてくれた!!やっぱりできる女性はフットワークが違う~!!おかげで本番前の楽屋周りも安心でした!
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大使館公演は日本文化月間のイベントでもあったので、プラグラムはバッハの高橋悠治編曲に始まり、高橋悠治作品を二曲そして日本やアジアの影響をうけたドビュッシーとカウエルを演奏し、日本の文化の紹介をしながらクラシックも楽しんでいただくというプログラムを組んでみたのですが、日本人ピアニストが日本の作曲家作品を弾いたのは初めてではないかということでした。演奏会の途中でカシャカシャカシャカシャかなりの人が写真をとりまくり、演奏中に携帯が鳴るのも予想どおりでしたが、予想外だったのは携帯に出てその場で通話してしまう人がいたこと(!)。現地の方によると「もしもし?ああ、今コンサートに来てるんだよ、すごくいいから今から君もこない?」という通話をしていたらしい。笑。。。。
それなのに不思議とざわついた感じはなく、客席からは集中したエネルギーが伝わってきました。コンサートは二か所ともラストの曲の後の拍手で総立ちになり(イラン人はみな立ち上がって大拍手する習慣なのかしら???)びっくり・・・プログラミングもうまくいったのかな。
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テヘラン物語はもっといろいろ書きたいのですが何しろ今度は明日の便で日本、そして到着直後からリハーサル、今は次の初演曲で頭がいっぱーーーい、、という状況なのでテヘラン珍道中編、はまた後日かな?書きたいことがいっぱいありすぎて困るくらいなのですが・・・・


そしてそして!!!
1月31日は東京現音計画公演ですよ~~~
「一人の作曲家にプログラミングを託すコンポーザーズセレクション、4回目にして遂に近藤譲を迎える念願の一夜。問答無用の総力結集ぶり、ご堪能あれ。」





by kuroakinet | 2018-01-26 07:54 | コンサート

5月21日 ミラノピアノシティ


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4月、5月は日本とイタリアをかなり行ったり来たりで、大切な大切な本番が重なっていますが、今月後半にはこんなコンサートもありますので、今日はミラノ在住の皆様にお知らせを・・・・

ミラノに住むようになって12年目。日本で出会った生徒たちとイタリアベースでともに学んでいるうちに、彼らもめきめきと欧州各国で活躍するようになりました。その活躍ぶりに目を細めているうちに、またまたさまざまな出会いがあり、気がついたらイタリアでも若い才能にかこまれる日々。今はイタリアで出会った小さな音楽家たちの未来が楽しみでなりません。

毎年恒例のミラノピアノシティミラノのあちこちで沢山のピアノコンサートが開かれますが、クロアキと仲間たちも最終日21日の16時からフルヒトピアノサロンにて11名のピアニストが華やかに競演いたします!

既に国際的なキャリアを積んでいる人気ピアニスト保屋野美和さん、矢野雄太くんもかけつけてくれることになりました!

ミラノにお住いの方、日曜の午後、無料コンサートですので是非お立ち寄りください!

Domenica 21 MAGGIO 2017
Ore 16:00

Furcht pianoforti
via De Amicis 23
20123 Milano MI - Italia







by kuroakinet | 2017-05-04 06:19 | コンサート

チェロ、チェロ、チェロ。。。。。

ミラノにもどって二週間、明後日からまた日本なので慌ててブログを書いています。今月はミラノでも日本でもチェロチェロチェロ。ひたすらチェロのと共演が続いています。先々週はミラノ・スカラ座管弦楽団のヴェアトリーチェ・ポマリコと、先週はミラノコンセルヴァトーリオで若手のエリカと、来週からは日本でフランチェスコ・ディロンと3公演。そして日本から戻ったらすぐに4月頭は水谷川優子ちゃんとミラノでデュオリサイタル。
優子ちゃんとはそのあとも5月の東京文化会館での3時間リサイタルへ道はつづきます。

水谷川優子2017リサイタル予告映像です 



チェロといえば20~30代、藤原真理さんの伴奏者として全国いろいろなところで弾かせていただきました。CDデビュー直後、このままこのペースで日本で仕事をしていていいのか?と悩んでいるころに、真理さんが「イタリアに素晴らしいピアニストがいるから、あの方のもとで勉強したらいいんじゃない?」と薦めて下さったことで私のイタリア生活始まったのです。(なぜイタリア?と聞かれるたびに真理さんのお話をあちこちでしていますが・・・)

こんなにがっつりチェロとのDUOに没頭する日々は、真理さんとの共演以来、実に十数年ぶり。真理さんには演奏家として生きていく上での大切なことをたくさん教えて頂きましたが、なにせ経験不足知識不足で当時は真理さんのスケールについていくのが精いっぱいでした。

フランチェスコ・ディロン君と合わせをしながら、ここで仲間とイタリア語を話し、ここで生活してきたからこそ、今彼らとこんなにセッションを楽しめるのかなあと思ったり。フランチェスコとの最初の共演は、十数年前のタルカスのCD録音。それこそ私がイタリアに来たばかりの頃でしたが彼は今や名実ともにイタリアを代表するチェリスト。彼がチェリストを務めるカルテットプロメテオとも3年前にピアノクインテットで日本に行きましたが、ちょっとまえにフランチェスコが突然、日本にあそびに行くよ、しかも楽器を持たずに行くんだよ、というので、それはだめだめ、楽器持っていこうよ、弾こうよ、ーーーーと騒いでみたら、コンサートが4本決まりました。しかもすごい曲目で!

大活躍の彼がなぜ急に日本に来ることになったか、、、は、また時間があったら書きますね。

こちらは宗次ホールのコンサートフライヤー。
メインをラフマニノフにしようか、ショスタコ―ヴィチにしようか?と悩んでいるうちに二大ソナタで行こう!という決断をしてしまったフランチェスコと私と宗次ホールのNさん!!
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ぜひぜひ皆様にお聴きいただきたい、暖かくて深くてチャーミングなフランチェスコ・ディロンのチェロ。コンサート予定は以下の通りです。
3月20日 軽井沢 MUSIKSALON千ヶ滝 3000円(お茶、小菓子付き)
     15時開演 ラフマニノフチェロソナタ他  問salonkonzert@yahoo.co.jp
3月23日 宗次ホール スイーツタイムコンサート 13時30分開演 2000円
3月28日 銀座 王子ホール http://www.ojihall.jp/ 19:00 start
「青の地球(ほし)には愛と音楽がある」
古橋郷平(テノール) フランチェスコ・ディロン (チェロ) 黒田亜樹 (ピアノ)
一般 6,500円  学生2,500円

3月31日はイタリア文化会館で彼のチェロ独奏のみのコンサートです!
フランチェスコ・ディロン チェロリサイタル「時空を超えて」
http://www.iictokyo.esteri.it/iic_tokyo/ja/gli_eventi/calendario/2017/03/il-violoncello-senza-confini-dialoghi.html


その他各地で講座にもうかがいます!
みなさまとどこかでお目にかかれますように!
3月21日栃木 PTNA課題曲講座
3月22日今治 PTNA課題曲講座
3月27日大阪難波 PTNA課題曲講座
3月31日東京巣鴨 PTNA課題曲講座
by kuroakinet | 2017-03-13 08:02 | コンサート