人気ブログランキング |

続備忘録...東京現音計画#12:黒田亜樹 with フランチェスコ・ディロン

7月2日の公演・・・・こちらも決して忘れたくない今夏の一大イベントだったので、
写真と当日のプログラムノートを貼っておこう。

   




「やっとすべてがしっくりきたよ。煙を上げるムーグも燃え上がる
炎が聴衆を覆うような装置もなしで演奏された"タルカス"。
僕が聴きたかったのはこれだったんだ。ありがとう、AKI」
キース・エマーソン 2004年ロンドン

・・・・・・・・
キース・エマーソンはロックの中にクラシックやジャズや現代音楽のテイストを大胆に取り込み、ロックを巨大な音楽作品に進化させました。彼の作品を20世紀の現代作品として、器楽作品として捉えてみたい、という視点でミラノ在住の作曲家マウリツィオ・ピサ―ティと相談しながら作ったCDが「黒田亜樹・タルカス&展覧会の絵」(2004年ビクターエンタテインメント)でした。当時の私にとってはイタリアでの新しい仲間たちとの初作業であり、大きな転機となりました。

オペラの殿堂パルマレッジョ劇場で同じ年にイタリア初演を行いましたが、日本ではこのCDバージョンは演奏されることなく15年
東京現音計画のプログラム監修を考えたとき、真っ先に東京の仲間とイタリアの仲間の合体バンドでタルカスを日本初演したい!という案が浮かびました。
レッジョ劇場で共に初演をしたバイオリンのアルド・カンパニャーリとチェロのフランチェスコディロンは、世界的に注目される弦楽四重奏"クアルテットプロメテオ"のメンバーとして常に第一線を走り続けていますが、このためにイタリアから駆け付けてくれました。特にフランチェスコディロンは世界中にアンテナを張っており、演奏だけでなく音楽祭のプロデューサーでもあるので、選曲にも多くのアイデアを提供してくれました。
東京現音計画がいつにも増してゲンダイオンガクから飛び出す一夜をお楽しみください!

7月2日 黒田亜樹

e0056670_08431407.jpg
今回特にメンバーの有馬純寿さんがピサ―ティ版タルカスの一部をエレクトロニクスで改造?施したのが、新たなタルカスを演奏する上での強烈なアクセントになりました。このメンバーで日本初演ができたことに改めて感謝します。

なんと、タルカスを以前二台ピアノで共演したスーパーピアニスト三柴理さんが駆け付けてくださいました。以前よりさらにロックだったよ!と音符のプリントシャツで久しぶりに会っても素敵な三柴さん♥
e0056670_08495160.jpg
人気キーボーディストがもう一人♡セカオワのSAORIちゃん!彼女は高校生の頃私の世田谷のマンションに入り浸っていましたが、スクリャービンとかラヴェルが絶品のピアニストだったのです。Saoriの左は国際コンクールで次々と成果をあげている小塩真愛ちゃん、わたしの右はアンサンブルピアニストとして大活躍の鴇田恵利花ちゃん、3人とも私の自慢の教え子たち!皆駆けつけてくれて終演後のにぎやかなこと~
e0056670_08524227.jpg
ロックファンも現代音楽マニアも両方が喜んでくれる演目を、とフランチェスコとともに考えた曲目一覧はこんなメニュー。

ディヴィッド・ラング《リトル・アイ》(1999)チェロソロと4人の打楽器
シモン・ルフラー《セプテンバー 08》(2008)キーボード
シモン・ステン=アナーセン《Next to Beside Besides》(2003/2006)東京現音計画版
ケイト・ムーア《ヴェルヴェット》(2010)チェロ、ピアノK.エマーソン – M.ピサーティ《ゾーン=タルカス》(2004)
東京現音計画版


e0056670_08561728.jpg


前半のフランチェスコ&黒田亜樹セレクトの曲目解説については、フランチェスコご夫人で音楽学者の
エレナ・アッバードが詳細に書いてくれました。(解説について私とフランチェスコが問答をしていたら何時の間にか横でプロの彼女が原稿を仕上げてしまっていたとい顛末です・・・笑)こちらも力作なので貼っちゃおう!


Genon Project curated by Aki Kuroda and Francesco Dillon, Tokyo, 2nd July 2019


今日は、師弟関係にある二組の作曲家の作品を通して、現代音楽の目覚ましい国際的傾向を二つ紹介しよう。
先ず、ヨーロッパで最も新しく顕著な傾向を、デンマークの作曲家シモン・ステン=アナーセン(1976) と、オーフスの王立音楽アカデミーで
ステン=アナーセンに学んだ、同郷のシモン・ルフラー ( 1981年コペンハーゲン生)
の作品を聴いていただきたい。彼らは音楽を通して、演奏や、音楽的な身体表現と密接に関わりながら、虚像の姿を浮き上がらせる。
その姿勢はステン=アナーセン《Next to Beside Besides》(2003/2006)で見て取れる。
このモジュール形式による作品は、さまざまな編成のための「翻訳」版(と ステン=アナーセンは呼ぶ) の存在が想定されている、チェロ独奏作品をもとに作られている。
この原型となる作品《Beside besides》 (2003),は、一種の演出的「翻訳」を生み出す、音を生み出す動きの身振りに焦点を絞られている。
楽器毎にそれぞれ番号が割り振られている「翻訳」群は、二重奏、三重奏などどのような組み合わせの同時演奏でも演奏可能で、今回は三ヴァージョンチェロ独奏
(#0),、サックス独奏(#2)打楽器独奏 (#4)を同時演奏する。
歪んだ音を発生させるキーボードのためのシモン・ルフラー《セプテンバー
08》の題名は作曲時期を表す。反復やリズミックな細かいクラスターによるこの作品は打楽器的な書法による。
ルフラー作品もステン=アナーセンに等しく、演奏時の音楽家の身体表現に重点が置かれている。
一方、ヨーロッパを離れ、アメリカやオーストラリアに集中的に見られる音楽の潮流として、現在では最も知られた名前の一人デビット・ラング(1957年ロサンジェルス生)と、まだ若年ながら既によく知られた存在となった彼の弟子でアイルランド系のオーストラリア人女流作曲家、ケート・ムーア(1979年生)を挙げたい。ラングとムーアの足跡は、ラングがマイケル・ゴードンとジュリア・ウルフらと共に計画し、そして創立した、「バング・オン・ア・カン」のプロジェクトの中で交わる。「缶を叩け」という「バング・オン・ア・カン」には、ヨーロッパのアンサンブルとの交流や若い作曲家の研鑽する機会などが当初から計画に含まれていた。
ラングはニューヨーク楽派に属し、ライヒのミニマリズムを最も直截に継承する。彼の音楽は堅固でロック的なものか、柔らかく詩的なものの二種類の作風に分けられる。「リトル・アイ」の、非常乾いた音や「単純」さ、ほぼ素に近い状態の彼の書法が選択されているが、実は後者のより情感豊かな作風に属する。
作品はラングがレジデンス作曲家としてイタリア滞在中に、フランチェスコ・ディロンディロンの参加するイタリアの現代音楽アンサンブル「アルテル・エゴ」のために作曲され、演奏に関わるそれぞれのグループの個性を活かした作品となっている。ここでは、それぞれの演奏家がアマチュアの打楽器奏者の役をこなし、独奏チェロを伴奏する。
「リトル・アイ」は、ケート・ムーアのチェロとピアノとの二重奏「ヴェルベット」と対比を成す。ムーアの書法はラングのミニマリズムを継承しつつ、より斬新でロック的アプローチが見られる。この作品で使われるリズムの複雑性も、ラングに比べより洗練され、同時にチェリストとして育った彼女とチェロとの関係も詳らかになるだろう。この作品についてムーアは、ルネッサンスの生地の紡ぎ模様、特に、今年没後500年にあたる著名なダヴィンチの肖像画で使われいる紡ぎ模様に霊感を受けたと話している。

これら全ての作品が日本初演である。

エレナ・アッバード
Elena Abbado

e0056670_09072743.jpg




クロアキは節目の年齢になったわけですが、自分のこれまでの活動をまとめ、そして次へ向かう方向を照らすようなコンサートが出来ました。おかげさまで大入り袋が出ました!みなさまありがとうございました。

# by kuroakinet | 2019-09-15 09:08 | コンサート

マントヴァ室内楽フェスティバル備忘録

皆さま日本の残暑はいかがですか?こちらは2か月ぶりにミラノに帰って、やっと日常生活のペースをとりもどしました。
日本でのいろいろなイベントを振り返って備忘録みたいなものを書いておこうかな。。。と思っていたところに、マントヴァフェスティバル事務局からSTEFANO BOSSI氏撮影の素敵な写真が届いたので、ちと時差がありすぎではありますが思い出話を。

e0056670_06403049.jpg

こちら今年の5月30日、ドゥカーレ宮殿の「鏡の部屋」でヴァイオリンのアルド・カンパニャーリとチェロのフランチェスコ・ディロンとのトリオ。私がイタリアにきて一番最初に共演した大切な長年の仲間です。
二人とも長身で優しくって立ち振る舞いも演奏も洗練されていて、それでいてお茶目で、彼らといると演奏しているときもオフステージでも、ともかくやり取りが楽しいのです。

e0056670_08412272.jpg


マントバフェスティバルはフランスや日本のラフォルジュルネのようなイメージの大きな音楽祭。町のあちこちの劇場や美術館、お城で演奏会が4日間朝から夜まで行われます。出演者たちが集まる食堂にはソッリマ、ロンクイッチ、プロセーダなど人気演奏家が勢ぞろい。あーひさしぶり~と皆で挨拶してばかりで食事がなかなか進みません・・・・そして会場にはアルフレッド・ブレンデル氏のお姿が。晩餐会もご一緒させていただきました。
e0056670_06424772.jpg
下は携帯での撮影ですが日本からこのフェスティバルを聴きに来てくれたみんなと終演後のピース。そういえば、マントヴァフェスのドレスコードはジーンズで演奏すること、なんですよ。なのでみなカジュアル。二年前にチェロの水谷川優子ちゃんと出演したときもジーンズでしたね。優子ちゃんがジーンズで演奏したのってあのときくらいじゃないのかしら。

e0056670_06480855.jpg
BOSSI氏の上の写真に比べると携帯写真は粗いですが、雰囲気は伝わるかな。
e0056670_06594916.jpg
ところで合間に折角だからと駆け足で巡った「テ宮殿」、マントバの領主ゴンザ―ガ家の離宮なのですが、ここの壁画がそれもう言葉を失うほど素晴らしかったのです。マントヴァまでお出かけになることがあったら絶対おすすめします。お薦めはもう一つ。ワインマニアには邪道といわれるかもしれませんがマントヴァといわばランブルスコ。スパークリングの赤ワインです。上品な寝かせたワインも素敵だけれど、ちょっと暑い日などは日が暮れる前に軽ーく一杯、ランブルスコ。マントヴァならこれがワイナリーではなくてもサラミ屋さん、パン屋さんなどに売っていて、冷えたのを買うとその場であけてくれて紙コップまでくれるんです。みんなで路上で一杯・・・こんなのも音楽祭ならではの醍醐味。マントヴァフェスは二年前の水谷川優子ちゃんとデュオ、その前にもソロで二度ほど別の音楽祭に伺っているのでもう4回目。玄人な楽しみ方ができるようになってきました~。。。。
しかーし、珍道中クロアキはマントバでもやらかしてしまいまして、ブレンデル氏らとの会食会をいそいそと退散してあわてて駅に向かったのに、目の前でミラノ行最終電車が去ってしまい、延泊するはめに。夫と息子にあきれられたことは言うまでもありません。朝五時の始発電車でミラノに戻りましたが息子のお弁当の準備に間に合う時間には家につけませんでした・・・・
今後マントヴァに行くたびに最終電車を見送ったトホホな気分を思い出すことでしょう。

ということで季節外れのレポートその1でした。


コンサート情報(日本)
10月29日 19時 東京オペラシティリサイタルホール 高橋悠治作品演奏会
12月27日 19時 フェニーチェ堺 杉山洋一プロデュース 武満徹室内楽名品選




# by kuroakinet | 2019-09-08 07:40 | ミラノ日記

録音から15年!東京現音計画版タルカスは7月2日!

録音から15年・・・イタリア初演メンバーを迎えて「タルカス」東京現音計画版として日本初演!!!





2004年「タルカス&展覧会の絵 黒田亜樹」CDに添えられたメッセージ

『煙をあげるムーグ・シンセサイザーも、燃え上がる炎が聴衆を襲うような装置もなしで演奏されたタルカス、僕が聴きたかったのはこれだったんだ。この曲が僕の曲じゃなかったとしても、こういう曲が聴きたかったんだよ!
ありがとう、亜樹。
キース・エマーソン』

『20世紀の半ば頃、それまでダンスのための伴奏音楽であったタンゴにジャズやクラシックの要素を導入し鑑賞用の音楽へと変貌させた異端児がおりました。アストル・ピアソラがその人です。
初めて黒田亜樹さん(以降アキさん)とお会いしたとき彼女はステージでピアソラを弾いていました。
鍵盤に叩きつけられるブロックコードが観客の心をえぐるたび、僕はアキさんが平凡なクラシックピアニストの範疇に収まる人ではない感を強めていきました。
今回アキさんが取り上げた「タルカス」を作曲したキース・エマーソンはロックキーボード奏者として有名ですがヒナステラやヤナーチェックといった民族色の強い作曲家の作品を編曲、演奏したかと思えばオスカー・ピーターソンとジャズを演奏したりピアノ協奏曲を発表したりするこれもまたロック界の異端児であります。
異端児の作品を好んで演奏するアキさん、それははからずも彼女自身がクラシック界の異端児であることを証明しているのかもしれません。しかしいつも朗らかに笑いながらお喋りを続ける彼女には異端の影はみじんも見当たらない。仮にピアソラやエマーソンを選んだ理由を本人に問いただしたところで「だってやりたかったんだもん」とあっけらかんとそう答えることでしょう。
そしてそのシンプルな答えこそが表現者が表現をする際のもっとも大きな原動力であるような気がします。

植松伸夫』
e0056670_08145798.jpeg
黒田亜樹&神田佳子 タルカスデュオバージョンもご覧ください!



# by kuroakinet | 2019-06-05 08:13

2月末から3月上旬コンサート&講座予定です!


2月末から3月上旬のコンサート&講座のお知らせです!!
2月28日お馴染み門天ホールで「越境する周縁者たち」現代音楽から他ジャンルへ行き来する仲間と、とっておきの曲を!
3月上旬は春恒例の各地で講座。時代別弾き分け講座なんてタイトルもあります。しかし私は越境する周縁者、、、という職業のようなので、時代別どころかジャンル別弾きわけすらしていないのではないか??それは芸歴30年で至った境地ってことで、そこに至るまでのプロセスを語るということでよろしいかしらん???なんせジャンル別時代別の越境経験だけは人並以上に重ねてきたわよね、うんうん。先月は金髪で歌ったりもしたしなあ・・・
というわけで相変わらず朝起きるとここはどこ?という生活になりそうではありますが、どこかでお目にかかれたらうれしいです!!

2019年2月28日(木) ~越境する周縁者たち~19時開演 両国門天ホール
シモン・ステン=アナーセン : 4人の奏者のための《 Difficulties Putting it Into Practice 》(2007)
渡辺 俊哉  : ソプラノ、ピアノ、ギターのための《 私 I 》(2006)
ルイス・アントゥネス・ペナ : ピアノとエレクトロニクスのための《 K-U-L-T 》(2011)
[出演]
 太田 真紀 Soprano 大石 将紀 Saxophone 黒田 亜樹 Piano 山田 岳  Guitar 有馬 純寿 Electronics


e0056670_22361891.jpg

2019年3月5日 (木)11:00~12:30 スタインウェイ・サロン東京
音楽でコミュニケーションする世界の子供たち    講師:黒田亜樹
詳しくはこちら
e0056670_05524648.jpeg

2019年3月7日(木)10:00~12:00ヤマハミュージック横浜店 四期・時代別演奏法指導法 講師:黒田亜樹
詳しくはこちら


2019年3月9日(土)13:00~15:00 ピティナコンペ課題曲セミナー 米子市淀江文化センター
2019年3月10日(日)10:30~12:30 ピティナコンペ課題曲トークコンサート ピティナ甲府支部内藤楽器ハーモニーBOX

e0056670_23293341.jpeg



# by kuroakinet | 2019-02-16 21:11

東京現音計画ベストセレクション写真集&次回予告?

東京現音計画#11ベストセレクション 
2019年1月17日杉並公会堂小ホール 
演出 大岡淳
photo by Hiroyuki Matsukage

先月の本番より・・・
東京現音計画の公演も11回目。これまでの人気曲を集めたベストセレクションに演出を加えて、という新たな試みでした。

パオロ・カスタルディ《エリーザ》ピアノソロ(1967)は「バスローブと金髪でがいじーんな感じかな」との演出大岡さんからの指示でこんな感じに・・・・
e0056670_04201506.jpg
e0056670_04203089.jpg

e0056670_04224143.jpg
あの「エリーゼのために」で何度も不器用につっかえて狂気に
至り叫び声をあげるところまで、
複雑超難解なリズムとディナーミクで記譜されている作品。この格好で弾くとリハーサル時にメンバーからも「」怖ェ~~」と声があがったほど。

足立智美《2013-10-14T06:49:10+02:00/2013-10-14T06:50:10+02:00》ではぐるぐるピアノの位置を変えて弾き、ネオ・ヒュルッカー《ネオランプス》ではトイダルシマーやらホイッスルやら・・・
大岡淳さんの新作ではメンバー全員楽器を持たずマイクの前に。私はメインボーカルも?20代のころポンキッキーズで歌っていた芸を生かす機会に恵まれました・・・笑

e0056670_04235793.jpg

ピアニストとしての技量を披露するチャンスが全くないかのようなステージでしたが、最後の坂東祐大《Jeux II [balls]》では照明と配置で初演時より超絶技巧バトルモード加速!

e0056670_04322560.jpg

東京現音の次回はなんと黒田亜樹セレクション回なんです!前回のパチンコ、今回の金髪の後にどんな玉を出したらいいのやら???とプレッシャーではありますが、着々と準備中です。次回は2019年7月2日杉並です!お楽しみに!!






# by kuroakinet | 2019-02-15 04:16 | コンサート

1月17日東京現音計画ベストセレクション

久しぶりの日本でのお正月・・・を経て今度は東京現音計画!
再演名作特集なのでしっかり演奏を深めましょう・・・なんてわけにはいかず
鬼才大岡さんのひらめきにより、びっくりな初挑戦があれこれ、、、!
前回のパチンコをしのぐ?想定外の体験になるかと思います!お楽しみに!


「ベスト・セレクション・シリーズ」
2回目はついに東京で、演出に鬼才・大岡淳を迎え、
パフォーマンスの色合いの強い作品を揃えた初の構成舞台。
ウワサのあの曲、見逃した名場面が、装いを新たに蘇る!

2019年01月17日(木)
18:30開場 19:00開演
杉並公会堂小ホール
詳細はこちら





# by kuroakinet | 2019-01-09 01:46

今年もよろしくお願いいたします~

新しい年になりました。
昨年はミラノから出たり入ったりの夫、思春期真っ盛りの息子との日々をやりくりしつつ、イラン、シベリア、キプロス島と珍しいところに弾きにでかけたからなのか、個人的には1年がいつになく長く感じました。今年も大切な仲間たちと音を紡いでゆきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

1月8日 朝日新聞夕刊に年末のコンサートの評が載りました!
・・・・両方の催事の企画と指揮は杉山。松平の企画には評論家の石塚潤一らも。
彼らの視点は音楽史を書き換えるだろう・・・・
(片山杜秀・音楽評論家)

e0056670_01262264.jpg

e0056670_01293899.jpg

Kagahi
Yuji Takahashi Portrait Concert - Kagahi
29 Dec. 2018
at Tokyo Opera City Recital Hall
photo: Yo Hirai


# by kuroakinet | 2019-01-09 01:30

高橋悠治作品演奏会I/歌垣

12月29日、東京オペラシティリサイタルホールにて、高橋悠治"ピアノとオーケストラのための作品「歌垣」"を蘇演します!もはや聴くことも楽譜を見ることも叶わないのか・・・という幻だった「歌垣」。世界のどこかにあるはず、、、と楽譜を探す長い旅を経て、ついに29日にその音に巡り合うことができます!ちなみにピアノパートはクロアキです・・・悠治さんは新作と新作指揮でご登場予定です!!


公演詳細はこちら↓↓↓


作曲家、ピアニスト高橋悠治。
小澤征爾指揮による武満徹「アステリズム」、ルーカス・フォス指揮によるケージ「プリペアード・ピアノのためのコンチェルト」、コンスタンティン・シモノヴィツとのクセナキス「エオンタ」など、名盤と呼ばれる録音を世界各地のオーケストラと残し、自身も小澤征爾のために「オルフィカ」という大オーケストラ作品を書きました。その高橋悠治が現在までに作曲したピアノとオーケストラのための協奏曲的性格の作品は、71年に作曲された「歌垣(カガヒ)」しかないのです。(高橋悠治は、ピアノの独奏作品はたくさん書いています。)


歌垣は、1971年4月にアメリカ・カリフォルニアのオーハイ音楽祭で、作曲者のピアノ独奏、サミュエル・ゲルハルト指揮、ロサンジェルスフィルで初演された後、1978年香川で収録された音楽番組「オーケストラがやって来た"Yujiがピアノを剥ぐ"」のなかで、作曲者のピアノど奏、山本直純指揮、大阪フィルによって日本初演された後、楽譜の所在がわからない状態も長く続いていました。
出版社や世界中の演奏家たち、世界各国の図書館をあたるうちに、ニューヨーク公共図書館に一部ファクシミリが残っていることを発見。作曲家大西義明氏によって校訂、再浄書されて今回の演奏が可能となりました。
e0056670_19315266.jpeg

713年「常陸国風土記」における筑波の歌垣が、発想の原点だそうです。

「桜が咲くころ、紅葉が深まるころ、神へのお供えとともに、男女は手に手を取り合い連立って山に登り愉しみ遊び、歌垣に集い歌を歌う」

高橋悠治の「歌垣」は、ピアノとオーケストラが全て書かれたスコアは存在しません。ピアノが歌えば、オーケストラは別の歌を返します。オーケストラが歌えば、ピアノはまた別の歌で返事をかえします。
演奏時間は未定。クセナキスにならってゲーム理論に基づいて作曲されているそうですが、作品の性質も気質もクセナキスとはまるで違って、互いに寄り添うような音がするはず・・・

e0056670_19321225.jpeg

大西氏による素晴らしい浄書譜!
e0056670_19121992.jpeg
図書館で発見された手書き譜のファクシミリ!
e0056670_19323367.jpeg

# by kuroakinet | 2018-12-23 20:05 | コンサート

カルボナーレin Japan 2018

2018年秋振り返りシリーズ・・・・その2・・・・

このところ、アレッサンドロ・カルボナーレとの共演はイタリアが多かったのですが、10月は彼と日本ツアーでした!兵庫県芸術文化センターでユベール・スダーンと見事なモーツアルトのコンチェルト(カルボナーレの十八番!もちろんオリジナル楽器バセットで!)を披露した彼をピックアップして、米子入り。米子文化会館、そして東京は渋谷のアクタスでマスターコース。さらに私の東京の住まいでもある世田谷三軒茶屋でのコンサート!彼と動くと毎回カレンダー真っ黒、数日間動きっぱなし・・・・になるのですが、今回も同様。そしてどこも満場のお客様長蛇のサイン会。「黒田さん、カルボナーレと共演して何年になりますか?」とよく聞かれますが、初共演したとき、実は私のお腹の中には息子がいたので年数はしっかり数えやすいのです。もうすぐ息子が14歳になるので、カルボナーレとの共演も14年目に入るわけです。そういえば共演当初は若手のライジングスター的存在だったカルボナーレですが、今はちょっと髪の毛もグレーになって、コンサートの循環呼吸超絶技巧曲目の後のトークで「WATASHI WA TOSHIYORI DESU!」とぜーぜーはーはーしながら言ってウケを狙うようになったのですから、年月も経たものです。(ところで、あのぜーぜーはーはー、あれ、演技ですからね!本当はぜーぜーしてないですよ、受け狙って大変そうなふりしているだけですからね、みなさん、騙されませんように)
実はこのカルボナーレとの世田谷公演にでびっくりするような大感激の出来事がありました。地道に演奏活動を続けているとこんな素敵なことがあるのか!と思える、ちょっとした事件でした。そのことはまたいつか・・・・


(写真・せたがや文化財団)
e0056670_17045838.jpeg
e0056670_17051430.jpeg
e0056670_17053259.jpeg
e0056670_17055197.jpeg
e0056670_17060686.jpeg

P.S.そうそう、カルボナーレといえば2013年に宗次ホールのインタビューに対して、私が彼とのいろいろなエピソードを語ったブログがあります。面白いのでカルボナーレファンの方是非お読みください~下記リンクです↓↓↓





# by kuroakinet | 2018-10-28 17:03

朝日カルチャーセンター新宿教室 ピアソラのタンゴとクラシック

10月21日13時~14時半
新宿朝日カルチャーセンターで「アストル・ピアソラの 」!!

クラシック奏者のピアソラの編曲演奏は巷に溢れかえっていますが、アルゼンチンタンゴに興味を拡げる奏者は少なく、また、ピアソラがクラシック奏者の為に書いた作品は未だに滅多に演奏されません。ピアソラのタンゴととクラシック、という観点でお話しと演奏予定!





# by kuroakinet | 2018-10-18 07:05