ヤマハPianit Loungeよりクロアキのミラノ通信!

「ピアノの本」で連載しておりました「黒田亜樹のミラノ通信」がリニューアル。ヤマハの「Pianit Lounge(ピアニストラウンジ)」にて加筆修正の上、再連載としてスタートしました。

Vol.1ではイタリアの伝統に「温故知新」の精神を見出しながら、その魅力をご紹介。
今後も定期的に更新され、どんどんマニアックな話に掘り下がっていく予定です、お楽しみに!

http://jp.yamaha.com/sp/products/musical-instruments/keyboards/pianist-lounge/column/milano-report/

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この写真は、連載中にlargoという音楽言葉が日常で使われている場の紹介のためにとったもの。うちの息子が通っていた幼稚園の前のラルゴスカラブリ―二(スカラブリーニ広場)のジェラートやにて。
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# by kuroakinet | 2013-07-23 23:53 | ミラノ日記

ブエノスアイレスのマリア、ライブ版リリース決定!

ブエノスアイレスのマリア 東京オペラシティ公演がついに終了しました。
二年前のあの時からずっとみんな溜め続けてきた情熱と執念。幻だったアメリータのマリア、想像以上だったギジェルモの声。もはやみんなの盟友レオナルド。幾つもの難題を乗り越えて本番に繋いでみんなを引っ張っていった小松亮太。最後はみんなこんな笑顔、、、ステージで泣きながら笑ったのは私も初めて・・・・・
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あの日のすべてがしっかり記録されました!
【CD発売情報】8/28リリース!バンドネオン小松亮太&東京タンゴ・デクテット ゲスト:アメリータ・バルタール、ギジェルモ・フェルナンデス、レオナルド・グラナドス
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DNJL36U
ピアソラのタンゴ・オペリータ「ブエノスアイレスのマリア」全曲


作品については小松亮太氏のブログに、この公演までのいろいろな経緯については
よしむらさんのブログに書かれてています。

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# by kuroakinet | 2013-07-01 13:54

蘇るマリア!

今月中旬はミラノに二週間帰って、国際ジュニアコンクールの審査員とやらを務め、23か国ものジュニアピアニストたちの演奏を聴いてきました。普段から息子の小学校なども多国籍なので、文化的背景も親子関係も教育に対する感覚もそれぞれ違うということは重々承知であるけれども、ピアノにおいてもやっぱり音色や表現に大きな違いとなって現れますね。きっと私だっていろんな意味でやっぱり日本人ならではの音がしているんだろうなと思う瞬間・・・・・
ささやかな国際交流のお役目を果たしたあとは、大慌てでまた帰国して今週はまたまたマリア!マリア!マリア三昧です!!
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アストル・ピアソラの大作「ブエノスアイレスのマリア」が上演され、録音されたのが1968年。私が生まれた年です。

20代の始めにピアソラに夢中になってあれもこれも必死で耳コピーして、このオペラにもどれほど憧れて何度きいたことか。アレグロタンガービレはピアノソロに編曲てCDにも入れたりして何度も弾きましたが、オリジナルの編成で、そしてこのCDでマリアを歌っているアメリータさんと全編上演する日がくるだなんて!!


まだデビュー前だった亮太君のライブに足を運んだり、自分もバンドネオンにも手をだしたり諦めたり、タンゴ奏法を小松真知子さんに習いに伺ったり、仲間とピアソラランドを結成したり、タンゴに向き合っては跳ね返され、紆余曲折。揚句にイタリアに流れついたりしたわけですが、イタリアの仲間たちと演奏していると、私は日本でタンゴ仲間たちに教えてもらったいろんなエッセンスのおかげで強くなれたんだなと思うことが多いのです。

そんなことを思っている時、亮太君から3年前「マリア、やりませんか」とお誘いのメールが飛んできて、何が何でも弾かせて!と返信しました。それから本当にいろいろなことがありましたが、一回でも多くリハーサルに参加したくて、一回でも多くライブに参加したくて、せっせと口実作っては帰国してライブを重ねてきました。オール日本人キャストでのマリア、SAYACAちゃんが悩みながらどんどんマリアになっていった様子にも、大きな勇気をもらいました。


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24日江古田バディ オール日本人キャストによるブエノスアイレスのマリア




そしてついに昨日、アメリータさんとのリハーサル。私の自分の生きていた年月分、マリアが時間を巡って明後日新宿で蘇るんです。
リハーサル初日の1曲目、私たちが演奏はじめたら、アメリータさんもおおおーーって両手で顔を覆って、感極まっておられました。

とはいえ、感動したり感慨にふける間もない大作なので毎日ひたすらリハーサルするのみです。
明日はホールでリハーサルです!本番ではこれまでのさまざまな時間が音になりますように!


アメリータさん、74年のピアソラとの映像。アメリータさんの大ヒット曲、この動画で歌っている「ロコへのバラード」も「ブエノスアイレスのマリア」と同じ、ピアソラ×フェレール×アメリータさんのコラボレーション。

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# by kuroakinet | 2013-06-28 00:33

芸大第一ホールと第二ホールとキャッスルと大浦!その2

その2・・・・
ミラノに戻る前日、今回の帰国中の最後の仕事は、再び母校にて「小松亮太講師による特別講座」。ここ数年、すっかりご無沙汰だった芸大に二週間のうちに二回突撃して弾き倒して来たわけです。

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カルボナーレは第一ホールでしたが、小松亮太講座はお隣の第二ホール。このお部屋は実技試験やら、合唱などの授業を受けた部屋だったんじゃなかったか・・・・
最初に1時間、小松氏がタンゴが生まれるアルゼンチンの歴史的政治的背景、ピアソラ以前のタンゴのビデオやバンドネオン体験ミニレッスンの素晴らしい授業を。休憩を挟んで後半はブエノスアイレスのマリアを抜粋で演奏しました。アコースティックの楽器にこんなにPA入れて第二ホールで演奏するってのも芸大ではものすごく珍しいことだったでしょうね。それより何より、芸大で、がっくり、じゃなくて楽理科主催でタンゴの講座が、大所帯バンドの演奏付で行われるたことがそもそも驚きです。

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芸大特別講座の様子、詳しくは小松亮太氏のブログで。

リハーサル後の空き時間がかなりあったので、のんびり食堂へ。芸大は道路隔てて「音校」「美校」に分かれていて、どちらにも食堂があるんです。音校は洋食系の「キャッスル」、美校には大衆食堂系の「大浦」があってちょっとキャッスルのほうが高級。
ピアノ科の綺麗なお姉さんたちはたいてい「音校」の食堂キャッスルで優雅に洋食、だったのですが私はその綺麗なお姉さまグループからはみ出して「美校」の友達と委員会活動なんかもしていたので、貧乏学生チームで大浦に入り浸っていました。

だというのに、音校の「キャッスル」に15年ぶりくらいに顔をだしたら(年齢さば読んでるんじゃありませんよ!イタリアに住む前まではよく芸大には仕事などで通っていたからね)、キャッスルのおじちゃんが「おお、、、あんた元気かい?久しぶりだねえ。盛り合わせでも食っていきなっ」と私の掌に食券を握らせて奢ってくれたのです。私もお姉さんではなくなっていて、おじちゃんもおじいちゃんになっていたのに、それとは別の変わらない空気がそこにはあって、ちょっと涙が出そうな瞬間でした。

大浦のほうにも立ち寄ってみたら、「ミスター」といわれていた名物マスターがお変わりなく厨房に。「お久しぶりです」とご挨拶したら、「ああ、葉加瀬たちとかの世代だね、いつもここにいて委員とかいろいろやってただろ」と言われ、うっそーそんなにちゃんと覚えているの?びっくり、とまたまた感動。

さらにキャッスルでコーヒーを飲んでいたら。「黒田亜樹さんじゃないですか!」と向かいのテーブルから声が!
在学時代の教務課のお兄さんだったAさんが当時と変わらぬにこにこ顔で向かいのテーブルでコーヒーを飲んでいるではないですか。フルネームで呼ばれてびっくり。教務科にフルネームで覚えられてるってどういうこと?まあそういうことか。とほほ。

というわけで、オペラシティ6月末の大本番にむけて小松亮太一座で数々の本番を重ねているわけですが、芸大講座での演奏を終えると、中学時代から教えていた教え子たち、現役芸大生たちが一生懸命拍手して入る姿が見え、さらにその向うでは教務お兄さんだったあの方も、学生さんに混ざって一生懸命拍手してくれていました。

というわけで芸大訪問二回目が終了するやいなや、翌朝のアリタリア便でミラノに戻って着ました。明日からはミラノ国際ジュニアコンクールPianotalents 2013 の審査を一週間します。23カ国の若手ピアニストの演奏をききます!

それが終わったら今度は夏の長期帰国ですぐさままた日本です。6月29日のオペラシティ「ブエノスアイレスのマリア」が完売になってしまったので、急遽前倒しライブが決定しました!!6月24日江古田BUDDYです!

アストル・ピアソラの大作「ブエノスアイレスのマリア」とは何なのか…?小松亮太くんのブログを是非是非お読みください!

うわー長くなっちゃった!では明日から5日間の審査がんばります。おやすみなさい~
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# by kuroakinet | 2013-06-12 06:33 | コンサート

芸大第一ホールと第二ホールとキャッスルと大浦!その1

一昨日ミラノに戻りました。カルボナーレ芸大公開講座に始まり小松亮太芸大特別講座に終わったという、初日と最終日が芸大という珍しい帰国でした。というわけでちょっと感慨に浸ったりしながら覚書。

前々回、「カルボナーレツアーが終わるころに倒れないように祈ってて」と書きましたが、予想どおり予定終了後、見事に倒れちゃいました。カルボナーレは時差ぼけもなんのその、毎日移動して毎日コンサート、公開講座、個人レッスン、レコーディング、撮影など出来ることを全てやってローマに戻っていきましたが、彼を見送ったあと私はベッドから起き上がれず。体力が完全に負けていると思いましたね。そう、彼はどこに行ってもホテルのフロントで近所にジョギングコースがないかを尋ねるのですよ。毎日分刻みの予定を入れておきながら、朝待ち合わせの前にはジョギングを済ませている。やっぱりあの恐るべき集中力は体力なしではありえないのね。私もこつこつ走らなきゃ。。。まだまだです・・・・・まあでもお世話係件通訳件ピアニストという厄介なお仕事でしたので仕方ないか。とほほ。

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成田空港から上野に向かい、到着初日に公開講座をした芸大第一ホール。たしかここは私が入試を受けた部屋!私の東京ライフはこの部屋で始まったのよねえ。と少々感慨に浸りつつ、カルボナーレが繰り出す冗談の数々を通訳しました・・・・・

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各地の公演もリハーサルではいつもどおり結構ナーバス、しかし本番は超ご機嫌で終了。岡山ルネスホール、響きも雰囲気も素晴らしくって、宿泊した岡山国際ホテルの朝食の充実度ったら!!ありがとうございました!名古屋の宗次ホールも素晴らしい響きで、彼の演奏も絶好調。名古屋在住の方々から宗次社長のお話をいろいろ伺って本当に感動しました。東京に帰宅後、COCO壱カレーの出前を取って堪能したのは言うまでもありません~

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カルボナーレの演奏は、自由奔放に見えて実はとても緻密で完ぺき主義なので、どうも私も楽しげに弾いているようにみえているらしいのですが、そんなわけではありません。ぴりぴりです。でも絶妙なプログラミングと合間の気の利いたトークで客席もだんだん盛り上がっていくので、結果最後は彼も私もお客様もみんな笑顔、になっちゃうんですね。東京公演ではサイン会にこんな行列が。毎回「AKI、この行列を撮影して」って言うのでいそいそと私はみなさんにカメラをむけたりするわけですが、イタリアではこんなに若い人たちが行列するなんて考えられないから、イタリアに帰って見せたいんですって。そういえば、大学での公開レッスンでも客席を彼自身が撮影していましたよね。
そんなこんなで今年のカルボナーレツアーも賑やかでした。今年の秋と来年の秋、オーケストラで日本にまた来るそうですよ!

で、その後、私は倒れちゃったわけですが数日後、今度は小松亮太一座としてまた芸大に行ったのです。今度はイタリア人のお世話もなかったので、懐かしい食堂なんかもゆっくり訪れてみたところ、おじちゃんが「あらあら、あんた元気~?」と変わらない声で迎えてくれて感激!。。。。続く。


カルボナーレ津田ホールリサイタルの様子、こちらの素敵なブログにて紹介していただきました。

平井洋さんの番組、第二回の放送もありました。詳細はこちら!

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# by kuroakinet | 2013-06-08 00:22 | コンサート

<ミラノからニッチなピアニスト参上 前篇> 18日

お知らせ!前回の帰国時、プロデューサー平井洋さんの番組にお招きいただきましたが、その番組が二回にわたって放送されます。

平井さんが好きなCDを持ってきてください、とおっしゃるので、それならば、、、と他の番組では取り上げてもらえなさそうな音源(!)を持参したら、あれも全曲これも全曲、かけてくださいました。

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<ミラノからニッチなピアニスト参上 前篇> 出演:平井洋 ゲスト:黒田亜樹(ピアニスト)
東京FM コミュニケーションズグループ  音楽専用・衛星デジタルラジオ "ミュージックバード"
2013年5月18日(土) 18:00 
プロデューサーの部屋  第94回
http://musicbird.jp/programs/producer/

18:07
【Tango2000】より
・ピアソラ/アディオス・ノニーノ
(9'46")黒田亜樹(P)99年録音ビクターVICC-60143
18:24
【林光/セロ弾きのゴーシュ】より
・林光/独奏チェロのための小ソナタ「土神ときつね」より「きつね」
(2'56")藤原真理(Vc)96年録音 DENON COCO-80180
18:32
【アレッサンドロ・カルボナーレ ライヴ・イン東京】より
・フランク・ザッパ/FZフォー・アレックス
(8'59")アレッサンドロ・カルボナーレ(Cl) 黒田亜樹(P)10年録音 ライヴノーツWWCC-7694
18:51
・ドビュッシー(ボルヴィック編)/牧神の午後への前奏曲(ピアノ独奏版)(8'55")黒田亜樹(P)09年録音オリジナル音源-

19:09
【ブエノスアイレスのマリア(全曲)~2部構成のオペリータ】
・ピアソラ/ブエノスアイレスのマリア
(83'23")アメリータ・バルタール(Vo)
エクトル・デローサス(Vo)
オラシオ・フェレール(Vo)
アストル・ピアソラ(バンドネオン、指揮)
ハイメ・ゴーシス(P)
アントニオ・アグリ、ウーゴ・バラリス(Vn)
ネストル・パニック(Vla)
ビクトル・ポンティーノ(Vc)
キチョ・ディアス(Cb)
カチョ・ティラオ(G)
アルトゥーロ・シュネイデル(Fl)
ホセ・コリアーレ(Perc)
ティト・ビシオ(Vib、シロフォン、カンパネリ)68年録音ビクターVICC-60220~1

20:41
・ショパン/ピアノ・ソナタ第3番ロ短調
・シューベルト/ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D960
(68'17")セルジオ・フィオレンテォーノ(P)94年録音APR-APR 5553

21:53
・フランコ・ドナトーニ/SOLO-10の弦楽器のための より杉山洋一指揮リーメン・アンサンブル10年録音Limen-CDE11-C012

22:00 終了
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# by kuroakinet | 2013-05-17 02:58

カルボナーレ来日

すみません、久しぶりの沈黙破りです。
今朝(っていうかもう日付変わってしまった・・・)成田に着きました。カルボナーレはローマから、私はミラノから。

カルボナーレ氏はホテルで休むこともなく楽器屋さんに楽器調整にでかけ、人気寿司屋の行列にならんで寿司をたらふく食べてから、東京芸大で公開レッスン&ミニコンサート。冗談沢山交えて若者に囲まれてご機嫌なアレッサンドロでした。成田から超人のペースに普通につきあって通訳もしてピアノもひいてお供もしましたが、明日(っていうか今日ですよもう。。。時差ボケで疲れているのに目がぎんぎんで日付感覚がなくて・・・)朝から移動して夜岡山公演、この先数日はこの超人ペース。だいたい曲目は?曲順は?って私が聞いても「知らない」って答えるのが常なお方ですからね・・・彼がイタリアに戻るころ私が倒れないようにみんな祈ってて。

17日岡山ルネスホールチラシはこちら

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20日は名古屋宗次ホール
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21日は東京津田ホール
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今回の公演のテーマはそのものすばりワールドミュージック!
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# by kuroakinet | 2013-05-17 02:45

わらしべ長者?

ご無沙汰~
年末弾丸帰国の後も地道にミラノ中心に活動しておりましたが、また明日から少し長めの帰国です。帰国前に年明けからのミラノ生活を振り返ってみようかと。

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モーツァルトのお誕生日に、お世話になっている音楽愛好家、いわゆるミラノの音楽界のパトロンというべき方のお宅でソロコンサートをしました。モーツァルトから始めて、バッハ、そして高橋悠治作品を弾きました。イタリアに住み始めた当初、私はピアノを持っていませんでした。どこか練習場所はないかな、と出会う人出会う人に尋ねているうちにこの御邸宅の主と知り合って、それからは毎日のように練習させていただいていました。ミラノ在住で活躍している沢山の演奏家をサポートなさっている方だということを知ったのは、練習のついでに何度もお食事まで頂いて親戚のような気分になったあとでした。この主のレコードCDコレクションは凄いもので、そういった交友関係もあってここの定期コンサートはマニアックな聴衆たちでいつも満席になるのです。このようなサロン的なコンサートでは、モーツアルトの序奏のあとのテーマがでてくるあたりで「ああなんて素敵なの!」と小さな囁きがこちらに届いたりして、静まりかえったクラシックのコンサートとち違い、ちょっとジャズのライブハウスのような感じで、客席とのキャッチボールが楽しいんですよ。


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国立音楽院ではGabriele Manca教授プロデュース、若い作曲家たちの作品初演で二台ピアノの作品を
7曲初演しました。当日の指揮は作曲家でもあり、受け持っている指揮クラスも受講中の生徒でした。指揮クラスの担当ももう数年目。ドイツの劇場と契約し、国際的に活躍するような人も巣立って、入替わりに若いかわいい青年が入ってきたり。ミラノ生活新参者だった私にも気がつけばささやかな歴史が積み上がっていて、感慨深いです。


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一昨日は某プロデューサーからとあるプロジェクトの相談ついでに遊びにおいでとお誘いをうけ、トリノの1600年代の御邸宅に家族3人でお泊りに行って参りました。門から玄関までがこんなにあって、玄関に立っている私も息子も豆粒です。主は私のCDをご覧になって、ピアソラ、ザッパと君は共演したことがあるのか?とおっしゃって、そんなのもちろんないですとも、とお返事したら「僕は二人とも一緒に仕事をしたことがあるよ」と。ほほほ・・・・

古いけどピアノはあるから好きに練習していいよと言っていただき、奥の部屋の入ると1800年代のピアノが。息子にも触らせてみちゃった・・・・とても良い状態の楽器でした。

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いつでもまた家族でいらっしゃい、そして君は何が一番やりたいか考えてきなさい、と言われ、とりあえずソリでお庭を滑ってみたいと申し上げましたが・・・どうやらそうじゃなくって音楽のことを考えなくちゃいけなかったようなのですが、ソリならあるよ、と出してくれました。

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これ、全部こちらのお庭なの!で、張り切って滑ったのですが・・・

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見事にひっくり返りました。受験生の皆さん、ごめんなさい。

あらら。なんともしまりのない久しぶりのブログになってしまいましたが、一生懸命ピアノさえ弾いていれば、わらしべ長者みたいにあちらこちらの素敵な御邸宅に厚かましくも滞在したり練習したりできるということを、イタリアに来て知りました(^^)

というわけで、そろそろ帰国の荷造りをします。3月はコンサートと講座で関西、中部、四国、など回ります。また帰国したらすぐ情報など書きますね。では日本で!ちゃお!



追伸
LIMENMUSICのサイトがバージョンアップしたようです。まだ使い方がわからないのですが。新しく収録した白ミサがアップされています。

下記リンクでAKI KURODA in concertPiano Sonata n. 7 in Bb major, OP.83(A.N. Scrjabin)
が聴けます!(最初数秒広告ですのでちょっとまってね!)
http://limenmusic.twww.tv/?v=d61543de267345083d329e22931dbe61
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# by kuroakinet | 2013-02-26 11:10

BUON NATALE!おまけつき!

AUGURI!イブイブが日曜でイブが月曜、クリスマスは火曜なので大連休、学校も仕事もみな終わり、ミラノは車も少なくて静かです。数日前から我が家の前ですれ違うさまざまなご近所さんたちと、「祝福を!」と言葉をかわして抱擁すること数十回。

食品売り場は混みあって行列。家族や大切な人たちが家に集まるので、日持ちのするクリスマス料理をたんまり作って一緒に食べます。日本のお正月のようなものですね。私たちは夫婦ともに日本人で親戚はミラノに居ないものの、親戚同然にお世話になっている大切な友人とクリスマスを過ごします。

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↑作曲家マンカ邸。ミラノ郊外の素敵なお宅に住んでいます。暖炉も海と同じで、ゆらゆら動くのをただ見ているだけで心が安らぎます・・・・郊外では暖炉をつかっているおうちが沢山ありますよ。



マイペースに収録を進めているLIMENMUSICですが、重くて途中で止まってしまうとか、イタリア語で操作しにくい、というご意見も多々ありましたが、いくつかに限ってPTNAとの提携でYOUTUBEへの転載が可能になりました。というわけで転載したばかりの「バッハ・ブラームス編左手のためのシャコンヌ」の動画を貼っておきますね。
みなさま素敵なクリスマスを。AUGURI!! 




P.S
一つ前のブログで某ライブ、とほのめかしたライブ情報が明らかに!
【お正月バンドネオン小松亮太@江古田バディ】
1月5日16時http://www.buddy-tokyo.com/scdl.html (vl)近藤久美子、谷本仰(va)吉田有紀子(vc)松本卓以(bs)田中伸司(gt)鬼怒無月(perc)佐竹尚史、真崎佳代子(vo)Sayaca KaZZma(pf)黒田亜樹 他

隠れ家的ライブハウスで14人編成(バンドネオン、pf,bs,gt,vl×2,va,vc,fl,歌×2,ナレーター、打楽器2名)
で80分の大作「あのオペラ!!!」。。。。。しかも3000円!亮太くんからのお年玉?!
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# by kuroakinet | 2012-12-24 18:18

2012年後半まとめ~

皆様お元気ですか?選挙の様子をミラノから緊張して見守っていました。多国籍多宗教の中で暮らしている私に出来ることは、私個人レベルの小さなささやかな外交。

ミラノでは、待ちゆく人は大きな紙袋を持ってプレゼントの買出しに大忙し。街はきらめくイルミネーション、すごく寒くてすっかり雪景色なのですが、先週、列車で11時間半の旅をしてイタリアの最南端まで出掛けてきたので、ターラントの日差しと美しい冬の海の写真を。

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85歳の恩師がはるか南に引っ越してしまい、なかなか伺う機会が作れなかったのですが、日本から20歳の青年がプチ留学できたので、是非一度私が感動したレッスンに連れて行ってあげたいと思い、一緒に出掛けたのです。恩師宅の真裏がこの絶景!今年の夏は大好きな奄美大島にいけなかったので、ターラントの青い青い海はサプライズでした。

恩師にお目にかかるのは2年ぶりで、お変わりないかと心配だったのですが、音楽への深い情熱と、ミケランジェリ譲りの香りたつ音色は変わらず、レッスンは4時間ぶっ通し。私もレッスンを受けましたがまだまだ教わることが沢山沢山ありました・・・熟成した深いワインのようなピアノ。チッコリーニと恩師は同じ年。イタリア人は長寿現役演奏家多いですね。先日もローマのバルベリス女史が90歳過ぎて展覧会の絵をお弾きになったそうですし。自分はあと20年後30年後、40年後まで弾き続けられるだろうかと考えながらの長旅でした。

鉄道好きのあなたに、夜行列車TRENO NOTTEの写真。
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今年は連載原稿に追われ、近況報告はTWITTERとFACEBOOKで終わらせてしまい、このブログがすっかりないがしろ。好きなことが好きなだけ書けるのがブログなのにね。

「ピアノの本」の連載はもうすぐ2年になります。当初1年間のオファーだったのですが、イタリアの伝統的ピアノメソッドなどマニアックなお話が意外に好評で、延長のリクエストをいただき、書き続けてきました。イタリアからロシアにわたったピアノのメソッドや、埋もれた作品たち、国立音楽院のシステムなど、数年後も資料として残るようなものを、と思い懸命に調査をしました。「ピアノの本、読んでいますよ」と声をかけていただいたり、面白かったとメールを頂いたり、私が動かなくても文章が一人で歩いていくという連載の力を改めて感じたりもしました。ご愛読長らく有難うございました。連載もそろそろ終盤ですので、これからはまたこのブログの更新頻度をあげたいものです。


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10月は数年ぶりにサルデーニャ島に呼んでいただき、現代音楽祭の一環でリサイタルをしてきました。前半スクリャービンばかり、後半は日本とイタリアの現代作品、高橋悠治と杉山洋一とブソッティ、タリエッティを弾いてきたのですが、会場は城塞のような建物の一部で、照明をつけるとなんだか秘密集会のような雰囲気でした。子守の事情で、朝8時の飛行機で出掛けて、翌朝6時の飛行機でミラノ戻りという強行スケジュールだったのでこのときは海は道路からチラッと見るだけ、しかも曇り。だったので海が見たいよーという気持ちが10月から続いていたので先週のターラントがなおさら感動的だったのかもしれません。


連載以外に今年が地味に忙しかったのは、スクリャービンをあれこれ録音し続けているから、というのもあるのですが、Quartetto Borcianiのバイオリニストとして20年間活躍してきたエレナに誘われて、ピアノカルテットを始めたからでもあります。弦カルテットでずっとやってきただけあって、ものすごくリハーサルを重ねるんですよね。しかもイタリア人だけあって議論が絶えない。イタリア人っていい加減だと思っている人が多いと思うのですが生真面目でしつこい、というのが私の北イタリアの人々の印象。地味に真面目にひたすらレパートリー作り。そんなことが続いてスケジュール帳がリハーサルだらけになって地味に忙しかった2012年です。

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2013年は引続きLIMENMUSICでのスクリャービンの録画と、それとは別の録音計画も進んでいます。カルテットのコンサートも増えそうです。5月にはカルボナーレとの日本でのツアーが決定しています。

年越しは単身弾丸で日本です。年末から某録音に恒例の某キャンプ、そしてお正月は某ライブ。


ああ、クリスマス前になんとかブログ更新できましたた。すっきり!
皆様、一足早いけれどBUON NATALE!

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# by kuroakinet | 2012-12-18 10:00 | ミラノ日記